気功については、様々な本が出版されています。
大手の書店でも、数年前と比べてもかなりの数が増えており、気功関連書籍の棚には、ゆうに20冊以上の書籍が並んでいます。しかし、実際に手にとって中を見ると、意外と難解な内容のものが多いものです。

今日ご紹介するのは、わかりやすく気功の考え方や功法を解説した二冊の本、『気功革命』と、同じ著者による応用編の『気功革命―治癒力編』です。出版社はコスモス・ライブラリー。両方とも、原本の出版から10年以上経っていますが、気功の基本的な考え方をよく説明して、きちんとつぼを押さえてあります。様々な気功法がイラストで紹介されているのも魅力のひとつです。





~    q+    ~-『気功革命』

 気功をこれからやってみようという方や、少しやってみて疑問が色々と浮かんできている方にお勧めの本です。
 簡単なものから中、上級者向けのものまで、気功法が解説つきでいくつも載っています。興味のあるものだけをやってみて、後は読むだけでも十分に楽しめる内容です。



 










~    q+    ~-『気功革命―治癒力編』  気功を実際の身体の治癒に役立てるための実践本です。気功を少しやってきて、具体的な症状を緩和していくのに使っていきたいという方や、より深く学んでいきたいという方にお勧めの本。

 薬膳のお話も出てきますから、食べ物と身体、気功との関係に興味のある方にもお勧めです。














人間の身体は、常に、一番いい状態、よりよい状態を目指して、全ての器官が総力を注いでいます。ある程度のストレスの中を 生き抜いてきた肉体にとって最初に必要なのは、ワークアウトではありません。よりよい状態へ向かおうとする力を、押さえ込んでいる抵抗や緊張を、取り除い ていくことが重要です。気功では、肉体を治癒する力は、すでに身体の中にあると考えています。それが本来の機能を発揮できるように、身体を整え、大自然から気を取り入れたりしていくのが、気功の最大の目的の ひとつではないかと思います。

私自身、今まで、色々な気功の本を読んだり、気功法を試したりしてきました。いくつか複雑なものにもトライしてきましたが、最後に残ったのは、髪の毛一本分の意識と、どこでもできる、シンプルな所作でした。気功法は、やればやるほど、意識のあり方が重要な要素になってきて、身体の動きは、それを補助する形に、自然と向かっていきます。

この二冊は気功の原理や方法を学ぶ上で重要なことを噛み砕いて解説している数少ない本だと思います。もし書店で見かけることがあったらぜひ手にとって数ページでも読んでみてください。きっと、『へえー』と思うようなことが書いてあります。