こんにちは。
お互いを尊重するために法を使う弁護士の奧村裕子です。
今日は、離婚を考えたとき
多くの女性が一番不安に感じる
「親権はどうやって決まるのか」
というお話をします。
結論から言います。
親権は、
「浮気をしたから親権者になれない」
ものでも、
「経済力がある方が勝つ」
ものでもありません。
判断の軸は、とてもシンプルです。
子の利益を最も優先して判断
されます。
そして、今後は、令和8年4月1日から
共同親権
が導入されます。
離婚後、
単独親権か共同親権
か選択することができるようになります。
まずは、
① 父母の話し合いによる選択(共同親権or単独親権)
② 話し合いまとまらない場合は家庭裁判所が決定(共同親権or単独親権)
特に夫が稼いでいて、妻が専業主婦などの場合、
夫から
「親権は俺がとる」
「お前は稼いでいないから子供を育てるなんてできないだろう」
などと言われて、
「もし親権が取れなかったら…」
「子どもを失うくらいなら我慢しよう…」
と、自分の人生を止めてしまう方がいらっしゃいます。
親権を考えるとき、
裁判所が見ているポイントは、主に次の点です。
・これまで誰が主に子育てをしてきたか
・子どもの生活環境は安定しているか
・学校や友達関係を大きく変えずに済むか
・子どもの年齢や意思
・親の精神的な安定性
難しそうに見えますが、
要するにこうです。
「今まで通りの生活を、無理なく続けられるか」
たとえ話をします。
子どもにとって生活は、
毎日歩いている「いつもの道」です。
急に道が変わると、
大人でも不安になりますよね。
親権は、
「どちらの親なら、この道をなるべく変えずに歩けるか」
を見られていると思ってください。
ここで、多くの女性が誤解しています。
「私はパートだから不利ですよね」
「夫の方が収入が高いから…」
そう思われる方は多いです。
でも、
収入の多さ=親権の有利さ
ではありません。
なぜなら、
子どもにとって大切なのは
お金よりも、
安心感と安定感
だからです。
実際、
学校の準備をしているのは誰か。
病院に連れて行っているのは誰か。
子どもの話を毎日聞いているのは誰か。
そうした積み重ねが、
とても大きく評価されます。
もう一つ、
大事なことがあります。
親権の話は、
感情と事実を切り分けて考えること。
「夫が憎い」
「許せない」
この感情は、とても自然です。
夫に対する感情と、
子どもとお父さんとの関係性は別です。
母として
「子どもを守りたい」
「安心して育てたい」
という本当の望みを
言葉にできるかどうか。
ここが、とても大切です。
離婚は、
負けでも、失敗でもありません。
「自分らしく生きる」
ための選択肢の一つです。
子どもにとっても、
苦しそうな母親と暮らすより、
前を向いている母親と暮らす方が
ずっと安心です。
人生は、いつでも変われます。
正しい知識を持てば、
不安は小さくなります。
確信は、後からついてきます。
もし今、
親権が不安で立ち止まっているなら、
一人で抱え込まないでください。
知ることは、
あなたと子どもの未来を守ることだと
私は思います。