悲しき別離【農業とは…】
礼子の心中を思う時
夫の死の悲しみ…
皆に対する責任…
これからの家族の事…
どっと雪崩の様に襲いかかっているだろうと…

静香は礼子が心配だった
そして 事情こそ違えど聡の母親が自らの人生に自らの手で…
終止符を打った時を重ねてしまった
佐々木家の次女 恵は中学3年で受験生である
こんな形で父親を亡くしてしまった
聡の時と同じだ‼️
姉の美咲は 成績優秀で富良野高校普通科にトップの成績で入学 そんな秀才の姉が いる恵は『女の子3人だから…私がお婿さんもらって農業 継ごうって思ってるの』と静香に屈託ない笑顔で話してくれた
静香は恵と特に気が合い6歳違いの妹の様に可愛がっていた
勉強から恋愛相談まで…
礼子からも『静香ちゃん‼️頼むわね~
最近は私と会話がないのに静香ちゃんに
なら何でも話すんだから…』と笑っていた
下の娘 小学6年生の真実も素直な
いい子である
恵は富良野農業高校を目指していた
そんな3姉妹の事 また農業とは…農家の嫁とは…何も知らない静香に色々なアドバイスを くれ心配してくれている礼子の事が
心配でならなかった
飛んで行きたい‼️
飛ばなくても行ける距離なのだけど…

義父と淳は寄合い場に行く準備をしていた
義母は婦人会で平田の本家に集まるという事で先に出ていた
男連中は葬儀の事とこれからの相談をするらしい…
茂の遺体は変死と いう事で まだ引き渡されず悲しみの中…
佐々木のじいっちゃんは第一発見者に
なる為 警察からまだ帰宅していない
この時期になると富良野は日が落ちるのが早く 午後4時には暗くなる
ましてや今は午後7時…闇も闇 真っ暗闇だ
『淳 礼子さんの側に居てあげたいの ダメかな?じいっちゃんも居ないし…女ばっかで心細いと思うんだ!』淳は反対した
『少し待って…事が事だけに 話し合いの流れを電話するから…それからでも遅くないでしょ…吹雪いてもきてるし…』
淳も静香の居たたまれない気持ちは痛い程に感じていたのだが…
西や東での話は聞いた事があった
『西麓郷の山本さん…自殺だってよ』と云う風に…
他人事の様に思っていた
北でも自殺者を出してしまったと義父母は
落胆していた
静香は『車…出して来るね』とハイエースを車庫までとりに行こうと裏口の戸を開けた時…
人が ボーッと立っていた
雪をかぶり…
静香は腰が抜けるかと
思った
それは… その人は…
佐々木さんの娘…
恵ちゃんだった
📖次回予告✏️
去り逝く者・産まれ来る者【告白】
佐々木さんの家はもう 誰もいない…
除雪車も入らず 雪に埋もれている
去年は一緒に お茶したのに…
静香は やっと妊娠を告白する
そして…淳の出した結論は…

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