去り逝く者・産まれ来る者【告白】

佐々木家が麓郷を去ったある夜
静香は妊娠を淳に報告した



淳は頭を抱えたまま何も語らない
暫くして…『静香!家が見つからない事も大きいんだけど…佐々木さんの事もあってさ…11月の約束が12月に入ってしまったし俺は申し訳ないと思ってるんだよ!』
それから赤ちゃんの事は 嬉しいと話す
『ひとり増えても家を出る事には問題は
ない…約束の日が大幅に延びてしまう事が苦しいんだよ!』

『違うの…計画は白紙に戻さないかって言ってるの!』淳は…静香の言葉を受け止め様と努力している様だ!

『淳‼️私はどんな事でも我慢出来るとは
云えないわ!けれどケンカしてもいいじゃないかって思うの…それに約束するわ~
どんな事があっても もう勝手に家を飛び出す事はしない!だから…』

それでも淳は計画を白紙に戻す事を了解しない‼️


それには 理由があった
義母が変わってない事だ!恵が平田家に居た夜~静香が送って行ってから『裏切り者を家に入れて💢』とずっと言っていたという事から…恵に相当な事を言いはなった事は 想像できたと…
『静香!聞いただろう…おふくろの酷い言葉…そんな親と暮らすんだぞ!それでも耐えられるのかよ‼️』

静香は正直な気持ちを伝えた
義母が我が息子が大切で鬼にもなる様に
涼の為ならば鬼嫁にもなる覚悟はある

そして…義母が恵に放った言葉も静香には耐え難い言動では あった
けれど人は 立場をかえた時に…
平田家も多額のお金を捻出する事になる
その方からしてみたら
“死んで全てを済ますのか”と憤るだろう
たとえ投げつけた相手が子どもでも “裏切り者”と言ってしまった気持ちも全否定は出来ない!
佐々木さんも他の農家も被害者なのだ!
人は往々にして自分本位の所があり自分だけが被害者だと考えがちである
それは義母に限った事ではない!表現方法や当たり処を間違えてはいるが あのひと言以上あの義母が騒がなかった事を思えば 義母の気持ちも察してあげなければと思うと静香は話す

その心からの思いに頑なまでに独立計画を白紙にしなかった淳が…

『静香…ありがとう!農業を続けていこう…ただし辛くなったら一番に俺に言ってくれよ!いつでも家を出る覚悟と資金はある…事は忘れないで欲しいだ!』
静香は頷いたそして


第二子の出産予定日は7月7日七夕だと伝えた
今回は悪阻も少なく楽なのだが
胎児が小さいと医師に言われた

次の検診予定日を待たずに明日病院に行き検査した上で義母に 話すつもりだと話す

『明日の夜 ふたりで親に話そう!』

静香は淳の言葉に とっても安心した

“涼兄ちゃんの様に逞しく成長してね”と
お腹の子に語りかけた

📖次回予告✏️

翌日 病院へ行った結果
少々基準より胎児は小さい様だが取り立てて心配はないとの事
但し 無理をすると…

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