去り逝く者・産まれ来る者【告白】

翌日 病院へ行った結果
少々基準より胎児は小さい様だが取り立てて心配はないとの事
但し 無理をすると切迫流産の可能性も
大きいので 注意して欲しいと言われた


病院の帰りに久々に
何人かの仲間たちとあった
静香は2人目の生命を授かった事…
それにより 計画を変更した事も伝えた
やはり 聡はいい顔をしなかった

『淳さんの策略じゃないのか?探した物件はどれも気に入らないって…』

その話しに静香は聡に詫びた

どれだけ沢山の物件を探してくれていたかを淳からも聞いていたからだ!

香は聡に『聡~人をそんなふぅに言ってはいけないわ!淳さんも静香に我慢を求めてないし~静香の意思なんだよ!』
それでも聡は納得はしてない様だった
そんな聡を見て静香は話しはじめた


『私はこの期間に色んな農家を見てきたんだょね…勿論 まだ 極 一部に過ぎないと思うよ…環境も家族に対する考え方も各々で…でもね!自分の住む場所を愛して 自分の仕事に誇りをもっている事は みんな同じ…食べる事って人間の原点だと思うの
 そのモノを作る仕事って素敵だと思うのねっ! だから続けてみたいって思ったの…続けていきたくても亡くなってしまった人 仕方なく土地を離れた人を目の当たりして思う事は 嫁姑問題あるくらい
 どうだ!って…死ぬ程の事でもないんだし 贅沢だって…』
静香の話しは仲間に伝えながらも
自分自身に言い聞かせている様だった

義和が『恵ちゃんって子…静香と似てるね…だから大丈夫だね!』みんなが頷く

聡も『いつだって…俺は静香の味方だからな!迷惑はいっぱいかけてくれ!ただ心配はもう~したくないからな!』と笑う

淑恵は『静香 !恵ちゃんのお父さんや恵ちゃんが続けていけなかった事!あんた やりなさいよ~挫けたら私たちが何度でも受け止めてやるからさ!』

仲間の言葉に涙が溢れる

“ありがとう!いつもわがままに付き合ってくれて”

今年もあと僅かだ!



その日の夜…
義父母と淳 静香 涼   珍しく揃った
夕食後 淳が話を切り出した

『母さん 静香のお腹に …できたんだ!来年7月7日が予定日なんだ!色々迷惑もかけると思うけど頼むよ』
静香も続けて『お父さん、お母さん
 お願いします』と頭を下げた

義父は やはり知らぬ顔

義母の口からは意外な言葉と嬉しい知らせがこぼれた

『いいんじゃないの…小百合も そうらしいし~同級生になるわね!ただ 涼の時と同じだよ …』義母の考えは何も変わらない 農作業も家事も きっちりやってもらうと話す

『小百合もちゃんとやってるんだからねっ!』

静香は義母の話を遮る様に『そうだったんですね!…おめでとうございます~』その話しも割って淳が『それと母さん!静香の場合 胎児が小さく切迫流産の心配があるんだ!冬の間だけでも 大目にみてやってくれないかな!』

…『大目にって 普通にしてりゃぁいいでしょうが…別に私は…』

静香はその件は自分自身が気をつけるので…とおさめた

全てが事なき事に静香は 安堵した

だが…そう 簡単な平田家では ない事を
 先々 思い知らされる静香だった

涼も8ヶ月  ヤンチャになりつつある
年の瀬…

📖次回予告✏️

富良野も1987年兎年を迎えた
穏やかに過ぎる毎日であった
お腹の天使も今までの遅れを取り戻すかの様に成長速度を上げていた

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