去り逝く者・産まれ来る者【告白】

富良野も1987年兎年を迎えた
穏やかに過ぎる毎日であった


お腹の天使も今までの遅れを取り戻すかの様に成長速度を上げていた

毎年 繰り返される
農作業の準備…
静香は由里子の家に通い、今は子守り担当
実は義母には その事は内緒なのだ!
由里子とその家族の静香に対する配慮である
義母は静香が玉葱選別の仕事をやっていると思っている

あえて言う事はないと由里子は話す
どちらにしても自分の家が助かっている事に違いはないのだから…と笑う由里子に感謝する静香だった


静香は義母を好きになったわけではないので
1日中顔を合わせているよりも由里子の家に居る方が精神的に楽だった
涼に とってもお兄ちゃん、お姉ちゃん達から遊びを通じて色んな事を学ぶ良い環境でもあった

義母には由里子の家に行くといって 
そこから病院へ行く事もあり…
その時は由里子の姑が涼と子ども達の面倒を見てくれ たまには友達に会って来なさい❗️と言ってくれた
その言葉に感謝し 甘えた



2月に入るとハウスの除雪 ビートの種植え 間引きと春の作付けの準備が始まる

北の国 富良野の冬も
少しづつではあるが春を迎える準備があちこちで始まる
おそらく 森の奥深くに
棲むと いわれるニングル達も忙しい季節なのかな?と静香は ひとり微笑む…

📖次回予告✏️

心の地図/自叙伝的小説
22歳の地図【ふたつの誕生日】

4月14日   涼一   1歳
4月28日   静香  22歳

こんなに平和で いいのだろうか?

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