【青天の霹靂】

義父が静香を…
全てを壊した
義父は 何故 こんな仕打ちを…
順調に生活していたのに…


拓の育児に関しては義母は口出ししない!
たぶん 小百合が8月に出産予定なので 
その事で頭がいっぱいなのだろう
義母は小百合を溺愛しており…
 3人の子どもの中で 1番信頼しているからなのだ

当の小百合から先日 電話が入った
しかも 静香に…

『母さんには困ってるのよ 7月には里帰りさせて貰いなさいって…出産後も3週間は 平田に居なさい‼️って…命令口調』
しかしながら小百合は里帰り出産する
嫁が多い中 嫁ぎ先で産後は過ごそうと決めていた
小百合は義母を上回る頑固な性格なので
決めた事は 母親に言われたくらいでは曲げる人間ではない!
小百合が困っているのは…
里帰り出産しないのは小百合の姑の意地悪からだと母親が思い込んでいる事だった
直接 小百合の姑の方にもんくを言うのだ❗️『最終的にはね!“小百合さん…お願いだから里帰りして…”って義母から逆に頭下げられたのよ~』と…でも笑っていた 
 その笑い声から小百合の家はその実嫁姑の仲は良好だと静香は安心した

静香は日が明ける7月7日まで家事をしながら涼と拓とゆっくり遊びながら過ごした
今回は“母乳は飲ますな‼️”と言われなかった
なのに…涼の時の様に母乳が出ない…皮肉な話である
涼は1歳3ヵ月にして立派なお兄ちゃん。
自分もたまにミルクを飲みながらも…
拓に哺乳瓶でミルクを飲ませてくれる
気付くと離乳したはずの涼が哺乳瓶を
くわえてる時もしばしば…
オムツ交換の時は 誰より先に替えのオムツを取りに行ってくれる涼兄ちゃん
拓が少しでもぐずりそうになるとヨチヨチ歩きで静香の所に来て服の裾を引っ張り教えてくれる

神様に選ばれ…そして静香を選び降りてきた天使たち…
静香の支え…そして誰よりも 静香の理解者、協力者の涼と拓

7月の中旬 富良野の夏も暑さが日毎に
厳しくなる頃
その日 淳は 本家の横の人参畑に除草機を入れるため早朝から家を出た

森林会社が休みになった義父と静香と涼は山の通い畑の草取り作業に向かった

拓はお留守番で時々様子を見に来るというかたちである

平田の義父は 何事も我関せずである
特に 揉め事には ひと言も 言葉を発しない
人 いつしか静香はこの義父がこの家の中で 存在感がない!事もよく理解出来る様になっていた
何も語らない義父を静香は不思議な思いで いつもみていた
テレビを観てたまに控えめな笑い声をあげるだけで殆んど言葉を聞いた事がない!
何を考えているのか?皆目 見当もつかない
静香は義父に義母以上の不快感があった
とは言っても静香に危害をくわえるわけでもない!
また どんな人であれ 平田家の当主であり
淳の父親である

静香はそれなりに 色々な場面で誰よりも義父を立ててきたつもりだった


その日は 義父の運転でトラックに乗って通い畑に向かった
休憩場として利用している平田家の旧家の玄関で草取り用の空になった肥料袋に紐を通し腰に縛り付ける様になっている袋を…腰に着けようとした時だった

義父が突然!
『静香ちゃん こっち おいで~いい事して遊ぼう~』と抱きついてきたのだ
静香は 反射的におもいっきり突き飛ばした

義父は尻もちをついた
『何だ💢おまえ💢100万でおまえを買ったんだぞ💢ふたりも子どもがいて…何?恥ずかしがってるんだ💢』

二重人格?静香は怒りと悲しみに震えた

起き上がりまた近付こうとする義父を…
今度はおもいっきり蹴飛ばした
上手い具合に溝内に命中…義父は呻いた

外で土遊びをしている涼を抱き上げトラックに飛び乗った

エンジンをふかし
『涼!しっかり掴まっていてね』と云うと…山道を猛スピードで下りた

『死んじゃったかな?』

静香は涙で前が見えない 手で拭う…

涙が止まらない

悔しい…悔しい…

涼は口を真一文字に強く閉じ転がらない様に必死にシートに掴まっている!
(当時、チャイルドシートは義務化ではありませんでしたアシカラズ)

📖次回予告✏️
【青天の霹靂】

『涼!大丈夫?』

そして淳の居る畑に向かった
凄いスピードで道を走る自分の家のトラックを見て 淳は除草機を降りた

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