【青天の霹靂】
夕方になり…
淳の従兄の丸ちゃんが本家に来た
『叔母さん ここよりも…うちに静香ちゃんと子どもたち 連れて行く方がよくないか?』
丸ちゃんコト丸川さん
従兄といっても淳とはかなり年齢は離れていた 頼りになる人物で彼もまた農業経営者である
平田の家の近くよりも自分の家に避難した方がいいのではないかと提案してきた丸ちゃん。
『部落の者に今回は説明しずらいだろう!』ここは田舎なのだ‼️
都会では考えられないだろうが静香が
何故に本家に身を寄せているのか?
説明しなくてはならない!
『いずれは…説明しないとならん時は来るだろうが…落ち着くまで 静香ちゃんにとっても叔父さんにとっても それがいいと俺は思うんだがなぁ~』と丸ちゃんは話す
静香はみんなの気持ちを有り難くそして
申し訳なく思った
近場の親戚が集まり大ごとになった
確かに大事なのだが…
そんな葛藤の中 静香の耳に 本家の叔母さんと誰かが言い争っている声が入ってきた
本家の嫁さん 弘子が『平田のおじさんなのよ…こっちの座敷に行こう』と静香と涼・拓を居間の隣の座敷に案内してくれた
淳はやりかけていた作業が終わらず仕方なく夜業をして終わらそうと奮闘していた
静香は思った
たぶん義母は青果会社から帰宅して 誰も居ない事やご飯支度もされていない事に
腹を立てているに違いないと…
何も知らないのだから仕方ない事なのだが…
居間の隣の座敷は引戸で仕切られているだけなので声は筒抜けだ
義父が入って来た様だ
『帰ってと言ったんだよ!聞きはせんわ💢この親父さん💢』叔母が怒る
本家の叔父 つまりは義父の兄が
『正吉!どういう事だ!お前は昔からそうじゃないか💢奉公人に手を出して…その病気は治ってなかったんか?』
…“昔から…”静香は思わず声に出た
“どういう事…”耳をすます
『しかも自分の息子の嫁さんなんだぞ💢わかとるんか💢由里ちゃんや小百合を思えば娘と同じだぞ💢静香ちゃんは どんな事があっても頑張ってやってるじゃないか!それに…サラリーマンの娘さんが何にも知らない農家の仕事から…』少し口ごもりながらも 叔父は続けた
『こう言っちゃ悪いが お前のとこの偏屈な母ちゃんにも ちゃんとついていってるじゃないか!よくも…そんな子に手を出すなんぞ💢』
義父は いつもの黙りだ!
続いて丸ちゃんが…
『静香ちゃんには会わせんよ💢いいかい?叔父さん 淳から全部聞いたょ 嫁に来たなら それくらいは当たり前だと言ったそうだね💢おらも嫁姑問題…仮にだが淳の浮気とかなら…静香ちゃんに謝り耐えてくれと言える余地もあろうが…今度は違う💢 叔父さん💢何でここにのこのこと来た💢』
本家の叔父は何も知らず家にいる義母に電話を入れる様に叔母に言った
静香は涼と拓をあやしながらじっとしていた
“義母も来るのだろうか?”その時義父が話しはじめた
『おらは…何もしてないょ!突き飛ばされて…今も腹が痛いわ!』
義父の言い分は“結果 何もできなかったのだから何もしていないと同じ”だという事らしい
立ち上がり戸を開けようとした静香の肩を弘子が押さえた
静香の目を見て“待って”と伝えた
弘子は拓にミルクを用意してくれてた
涼にもは牛乳とパンを用意してくれた
涼も拓も日常と異なる状況に疲れたのだろう お腹が満たされたら眠りに落ちた
静香が部屋を飛び出してでも 義父に言いたかった事を本家の伯母が言ってくれている
『正ちゃん!それは違うんじゃないかい?静香ちゃんが阻止したからで…たまたまあんたより静香ちゃんの方が強かったんだろうね!それで事なきで終わったけど…心の傷はどうしてくれるんだね💢』叔母は
自分の娘の事の様に涙ながらに話す
📖次回予告✏️
昼間…静香が話していた事を叔母は義父に話す
…義父を男として思った事は1度もない!でも…義父は 自分をそんな目で ずっと見ていたのかと 思うと切ない…

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