次の日
午前中には嵐の過ぎ去る様に義父母は出て行った
いや!義父母からしたら追い出されたという思いだろう!

静香は昼の内に平田家に戻った
義父母が居ないだけでいつもと変わらない様に感じるが…
『家財道具いっさいがっさい全部 新品を用意したようょ』と丸ちゃんの奥さんが
教えてくれた
立ち尽くす静香はその話しを聞いている様で流していた様で…
その時 郵便屋さんが来た…
『静香ちゃんに手紙だょ』
ここいらでは…ポストがあっても家に
人が居れば手渡しに来る
そこは特権とばかりに家に上がりお茶していく まぁ~今まで平田家に 立ち寄る
郵便屋さんはいなかったのだが…
静香は少し男性恐怖性になっていたが
丸ちゃんの奥さんも居てくれたので 上がって頂いた
冷たい麦茶をまず一杯一気に飲み干し
2杯目を手にして
『なんだってさぁ~おじさん、おばさん 富良野に下りたってかい?』
静香は『はい…』とだけしか言えなかった
『麓郷の市街では みんな噂してたょ
静香ちゃんがハッキリせん おじさんに
蹴りをいれたって…やっぱりほら…何て言ったけ?ほら~そうそう!元ヤンはやっぱり気合いが違うなぁってさ おじさんは少し刺激与えて丁度いいって 皆 話してたわ~』
その話を聞いて 静香と丸ちゃんの奥さんは顔を見合わせて笑った
『違うんかい?』
新情報を聞けると身を乗り出す郵便屋さん
『まぁ~そういう事です~』と静香は応えた
すると…残りの麦茶を飲み干し
残念そうに帰って行った
拓だけを連れて帰って来た
涼はマルと別れがたく…夕方 迎えに行く事にした
丸ちゃんの娘さん恵子は 涼の面倒をよく見てくれる
もうあと少しで8月を迎える
丸ちゃんの奥さんは農作業があるので帰る事にした
『静香ちゃん!いつでも みんな 喜んで手を貸すから 頼ったらいいんだょ!この先 収穫やらで忙しくなるからね!遠慮しないで云いなさい❗️1軒から1人来たら…助かるでしょ』言いずらかったら丸ちゃんに言えば人は集まるからと…
静香は感謝の気持ちでいっぱいだったと同時に責任が重く肩にくい込む様に感じた
開け放ったベランダから夏の風が家の中へ…拓はすやすや寝ている
静香は郵便屋さんが届けてくれた白い封筒を思い出した
『あっ!手紙が届いていたんだ!』
差出人の住所はない
下の隅っこの方に“小百合”とだけ書いてあった
静香は丁寧に封を切った
“静香ちゃんへ
今回は何と詫びてよいかわかりません
私も静香ちゃんのところに飛んで行って謝りたかった 8月10日が予定日という事もあり駆けつける事ができなかった 父の事を今すぐ許してとは言えません
ただ…勝手なお願いですが 淳と静香ちゃんしかいないんです 父と母を頼めるのは…
いつの日か父の事 許してやって下さい
静香ちゃんには辛い思いばかりさせて ごめんなさい
それでも 静香ちゃんは農業を続けてくれると言ってくれたのに…その矢先に…本当に申し訳ありません 小百合”
静香は読み終えて手紙を封筒に戻す時…
家が泣いている そんな気がした
📖次回予告✏️
そうだった
小百合の出産予定日まで あと半月ない
静香は初産の小百合に気苦労をかけてしまったと 心が痛んだ…

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