淳…泣いてるの?

もう いいじゃない

私達 頑張ったて思わない?


布礼別(ふれべつ)の祖父母・富良野の父・聡をはじめとした仲間たちには 現状を話した
祖父母と父は静香たちの方が家を出るべきだったと言った
すんなりと麓郷を離れた義父母に違和感を感じた

仲間たちは若さ故か?

『やっと4人で暮らせて 鬼ババァいなくなったならいい事だよ』

『あの…何にも喋らない親父がエロ親父だったなんて キモって』

ただ喜び 義父に関しては驚きと軽蔑を顕にした

『静香に 迫るなんて100万年早いょね』

『つーか勇気あるよな❗️蹴り殺される覚悟じゃなきゃ出来ないよな!』

まぁ~静香の気持ちも知らず好き勝手な事を口々にする

ただひとり聡だけは…
『静香💢警察に行こう!犯罪だぞ!💢』と怒り心頭

その言葉に香が聡をいさめる

静香は 聡と香はお似合いだといちばん場違いな思いに至っていた

淳は丸ちゃんと本家の叔父に助言されたが1日置いてから銀行に行った
静香は残りの農作業と後片付けを出来る事からやっていた
すると恵子と健一が手伝いに来てくれた
その後 聡まで来てくれた
『仕事は?』聡に聞くと『有給消化しないとならないんだ!皆は勿論 仕事だしさ…少しは役に立つだろうって思ってさ!元農家の長男なんだからさ』と笑った

恵子に涼と拓を託して
作業を開始した

朝いちばんに銀行に行った淳が帰って来た
静香の側に来ると

『叔父さんと丸ちゃんの予想通り…それ以上かな…うちにある通帳もカードも印鑑も使えなかった 全て変更されていた』

そう言うと膝を落とし崩れ落ちた

健一も聡も側に来た
『親父に相談しようよ!淳くん』と健一
聡は何も言わない

静香は聡に目で合図した

『健一くん 残りの作業片付けて終おうよ』と健一を連れて行ってくれた

ひざまずく淳の手を取り静香は
『淳!泣いているの?もう いいんじゃない!私たち頑張ったと思わない?お父さんとお母さんに戻って頂きましょう』

生活は何とかなるけれど全て持っていかれては来年の農業は出来ない!

『俺たちの農地でも農機具でもないさ💢けれど…俺と静香で今年は…いや💢今までだって親父とお袋は たまにしか農作業は してないじゃないか💢』と拳を地面に叩きつける

淳が思う以上に静香は悔しい 何度も裏切られて 苛められて今日まで耐えた
けれど…それでも…
義父母が苦労して立派にした農地や家屋なのだ‼️
やはり自分たちが此処を去る事が道理だ
たぶん…義父母は戻りたい思いだけで そうする事により息子夫婦が出て行くとは思わない人たちなのである
農家を潰す気ではないと考える
お金を使えなくすれば
頭を下げて “戻って来て下さい”となると考えたのだ!

夕方になり恵子と健一が帰った
健一は帰り際『親父に話してもいいよね?夜に おじゃまするかもしれない!そん時は電話するから 負けないで欲しい~』
『ありがとうね!迷惑ばかりかけて…今度は私が手伝いに行くわ 2人のこぶつきだけどね』

すると恵子が『マルが飼い主がいるのに 涼や拓の事ずーっと待ってるんだよ!』と優しく微笑んだ
2人の背後に大きな太陽が沈みかけていた

📖次回予告✏️
【度重なる裏切りと失望】

『綺麗…』静香は思わず囁いた

『本当に綺麗だよな~』聡が呟く

聡は今回は何も意見せず黙々と作業をこなしていた

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