3月1日のバレエ公演「くるみ割り人形」をもって、
幼少期からサポートしてきた一人のバレエダンサーが、一旦舞台を降りました。

彼女の夢は、海外で活躍するプロバレエダンサーになること。

幼い頃から、お母さんと二人三脚で歩んできました。
レッスン、コンクール、遠征、そして日々の積み重ね。
時には親子でぶつかり合いながらも、
それでも彼女は、誰よりもバレエを愛していました。

心で踊るダンサー

何度もコンクールで表彰され、
多くの観客を魅了してきた彼女。

特に忘れられないのが、数年前の「くるみ割り人形」で演じたクララ。
あの舞台を観たとき、私は確信しました。

「この子は世界へ羽ばたくダンサーになる」と。

技術だけではない。
物語を生きる力。
心で踊る力。
人の心を震わせる力。

それが彼女にはありました。

忘れられない挑戦

昨年は世界への大きな挑戦もありました。
ローザンヌ国際バレエコンクール

惜しくもその舞台には届かず、
悔しい思いをした姿も、私は忘れません。

夢に本気で向き合ったからこその悔しさ。
それでも彼女は逃げず、前を向き続けました。

最後の舞台も「くるみ割り人形」

そして迎えた、3月1日。

最後の舞台も、なんと「くるみ割り人形」

華やかなダンスを披露する彼女の姿は、
今も私の目に焼きついています。

スポットライトを浴び、
全身で音楽を表現し、
観客の心を掴むその姿。

評価のためでも、結果のためでもなく、
ただ純粋に「バレエが好き」という想いで踊る姿でした。

カーテンコールの瞬間。
彼女は誰よりも美しく、誇らしかった。

本当に、感動でした。

第二の人生へ

これから彼女は、ダンサーとしてではなく、
第二の人生を歩みます。

それは決して終わりではありません。
本気で夢を追い続けた人だからこそ選べる、新しい道。

バレエで培った
礼儀、忍耐力、表現力、覚悟。

そのすべてが、これからの人生を必ず支えていくはずです。

支えられたのは、私の方かもしれない

幼少期から彼女を支え続けることができたこと。
身体のケア、コンディショニング、
時には心のサポートも。

成長の過程を間近で見られたことは、
私にとってもかけがえのない時間でした。

こんなダンサーを長年支えることができたこと。
私は本当に幸せでした。

舞台は終わっても、
彼女の物語は終わりではありません。

3月1日。
「くるみ割り人形」とともに一区切り。

でも、彼女の未来は、これからも輝き続ける。

心から、ありがとう。
そして、これからもずっと応援しています。