先日の講習会で、仙骨と腸骨の関節(仙腸関節)について議論になりましたので、まとめです。

仙腸関節の運動
1)仙骨の運動で、前屈(うなずき)運動は、腸骨上の仙骨の前方回旋、仙骨上の後方回旋、またはその両方が同時に発生します。

2)後屈(起き上がり)運動は、腸骨上の仙骨の後方回旋、仙骨上の前方回旋、またはその両方が同時に生じます。

仙腸関節は主として矢状面で、比較的小さな回転・並進運動がみられる。この可動域の測定データにはかなりのばらつきが認められる。
 平均値は回転運動が0.2~2°、並進が1~2㎜の範囲内ある。
両側股関節の最大運動中における他動的可動域は、7~8°とされいる。
仙腸関節の関節運動は、関節軟骨にかかる圧迫力と関節両面の微小な動きが一体となって生じる運動である。

簡単に0.2~2°とありますが、仙腸関節の運動で微小な運動でも、関節のアライメント不良により、脊柱にかかる負担はかなり大きいものと考える。
だからこそ、骨盤周りのコンディショニングはとても重要と言える。




参考文献:筋骨格系のキネシオロジー