「007」50周年記念作品の今作品
は、007の上司Mが過去に関係した事件が発端に。
トルコで、世界各地のテロ組織へ潜入しているNATO関係者のリストが書き込まれた機密データのハードディスクが、盗まれた。
駆けつけたボンドが、そこで見たのは瀕死の重症を負った仲間。
非情にもMは、犯人の追跡をボンドに優先させる。
女性エージェントの応援により、なんとか犯人を追い詰めるもののもみ合いとなり、女性エージェントは、ボンドを支援のため、犯人を狙撃しようとするが、犯人一人に狙いが定まらずためらう。だが Mから狙撃指令が。
弾丸はボンドに命中し、ボンドは川に落下。
この事件は、MI6諜報部の存在そのものを揺るがしかねないものとなる。
MI6は、ボンド死亡の追悼記事を流す。
だが、ボンドは、生きていた。
下流まで、流され小さな集落で、酒浸りの自由気ままな生活をしていた。だが、ロンドンのMI6本部爆破テロ事件のニュースを聴き、Mの前に姿を表し、職場復帰を果たす。
今度の敵はMの元部下。
機密データ奪取は、情報部MI6の存続意義を問われる事態へ発展し
、そして上司Mの引責問題にも。
事件の黒幕、元MI6局員シルヴァを、演じるはハビエル・バルデム。映画「ノーカントリー」で、奇抜なヘアースタイルの殺人鬼を演じた俳優である。
今回も個性的な敵役を演じ、様々な方法でMの元へ行き、執拗に迫って行く。
トルコ、上海、マカオとシルヴァの痕跡を追うボンド。
そして、対決の地を自分の故郷スカイフォールと決める。
見所は、不気味な今回の敵シルヴァ。
元スパイであり、いままでの敵とは違うのだ。
すべてが計算しつくされたM殺害計画。
ボンドの過去の敵は、巨大な組織を作って世界征服を企む金持ちだったり、
犯罪組織だったり、米ソ冷戦時だとロシアだったりと。
だが、シルヴァは違った。
個人的な怨みだけで、犯罪組織を作り、ネットを駆使し、あらゆる情報を取り込み、利用している。
今回の大仕掛けは、ロンドン地下鉄構内の爆破。
シルヴァは、追いかけてきたボンドに、地下鉄構内を爆破し、車両をぶつけようとしたりする。
シルヴァは、あくまで、自らの手でMを殺害することにこだわっている。
シルヴァにとってボンドは、邪魔なだけの存在でしかない。
そして、ボンド映画になくてはならないボンドカーの登場。
往年の名車、アストンマーチンDB5である。
乗り心地が悪いと文句をいうMにボンドは、シフトレバーの握りのフタを開け中にあるボタンを押そうとする場面がある。
その場面のセリフが、さらりと劇中で、「ゴールドフィンガー」でのアストンマーチンの使い方がわかる映像となっていて、ファンはニヤリとしてしまう。
余談だが、過去に、車が売れなかったアストンマーチン社は、
ボンド映画へ車両を提供し、宣伝したことで、一躍世界へ知れ渡り、有名メーカーとして名を馳せた。
これ以来、ボンドカーという代名詞が産まれた。
気のせいかも知れないが、劇中、アストンマーチンDB5が爆破されて、それを見ていたボンドが、嫌な顔をしたように見れた。
見ているこちら側も「なんという事をする!」と思ったぐらいである。
新ボンド作品からは、特殊兵器や、超巨大なセットでの大立ち回りは影を潜めたが、ボンド映画の真髄は変わらない。
今作より、クレイグボンドでは、不在だったMの秘書ミス・マネーペニーが復活。
そして、兵器開発部のQも、コンピューターを駆使する若き天才へと世代交代する。
次回作も期待なのだが、タイトルは未定なのだ。
過去のボンド映画では、次回作が、表示されていた。
まあ、楽しみにしていよう。