「妖怪ハンター・ヒルコ」1991年作品。 | わたしのコレクション&アイテム

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ここでは、私の数有るコレクションを紹介いたします。

今までに集めた数多くのコレクションの思い出話も取り混ぜて、紹介いたします。(*^_^*)


作/諸星大二郎 主演/沢田研二。劇画「妖怪ハンターシリーズ」の一偏「ヒルコ」の映画化。 一風変わった民族考古学者の稗田を沢田研二さんが演じている。
怪物ホラーテイストな伝記映画で、太古より棲息する謎の生物「ヒルコ」と対決する稗田と少年、人々を描いている。そもそもヒルコとは、日本神話のイザナギのミコトとイザナミのミコトの話に出てくる。イザナギとイザナミが、儀式をおこなった際、ある間違いから、骨の無いヒルのような子供が産まれたことから「ヒルコ」と命名されるが、 神話では、川に流し、再度儀式を行い、国造りを行ったといわれている。
本編では、ヒルコを奉っている奥深い山村の少年が民族学者の稗田に、自分の父親(竹中直人さん)の失踪と関わりがあるヒルコの謎の解明を依頼する手紙が発端となる。稗田は、少年に会うために山村へ向かい、そこでヒルコと対決する事になる。

原作では、学者稗田の風貌は長髪、黒ずくめの上下のスーツ。寡黙な感じで、日本各地の神話や伝承の残る土地へ、出向いて行く事が多い。
映画では、沢田研二さんのイメージからか、白の上下に、ややコミカルな稗田を演じている。

さて今回のヒルコとは、血を吸う蛭ではなく、蠍や蛛のような胴体の上に、目の無い蜥蜴のような頭部がついている生物で、人の頭ぐらいの大きさ。ヒルコに襲われ死亡すると、やがて首が胴体から切り離され、ヒルコがその首を被り、歩き回り、仲間を増やしていく。しばらくは、死んだ人の精神や自我があるので完全にはヒルコに乗っとられてはいないが、やがて自我も薄れてくるとヒルコ自身となる。
ヒルコは、死んだ人間の頭部をカモフラージュにして、おびき寄せ、仲間を増やしていくのである。そして、現れるは、月が明るく照らす夜だけ。

実は、この部分が、物語の発端であり肝なのだ。少年が暗闇の中から話かけてきた父親の姿。その意味を思い出す少年。なぜ「近くによるな」と、言った意味がわかるのだ。
本編
少年の依頼により、ヒルコを奉る村にやってきた学者、稗田。が、中には稗田を煙たがる村人も。ヒルコ伝説を研究していくと、ヒルコが住む巣穴が判明する。そこは村の学校の池の底。そして、ヒルコを忌み嫌う神がヒルコを閉じ込めた異空間。しかし、月の光が異空間に差し込むことで、ヒルコの異空間とつながり、地上に現れたヒルコが村での失踪事件を起こしていたのだ。やがて、少年がひそかに憧れる美少女もヒルコの餌食となる。最初は稗田達を冷遇していた老人(室田日出男さん)もやがて稗田に協力し、ヒルコと戦うが、負傷する。ヒルコになる兆候を感じ取り、稗田達の前から姿を消し、自ら命を絶ってしまう。絶望感からではなく、稗田達の足手まといにならぬようにと。

そして、満月の日。月の力が、ヒルコのいる世界と現世界を結び、大量のヒルコが現世界へと現れる最悪な夜を阻止すべく、全ての謎が解けた稗田と少年は、奔走する。ヒルコ出現の場所、村の学校の池へ。ヒルコを封じ、滅ぼす鍵は、いにしえより伝わる謎の「三本角の冠」だけだが、少年の手にしているのは代々伝わる二本角の冠。三本角の冠は、一体どこに?稗田達は、ヒルコの現世出現を食い止められるのか?

といった内容です。
ヒルコも一匹二匹ではなく、異空間内で過去から、繁殖したらしく多数が群れひしめいており、偶然、地上に来られたヒルコもかなりの数に。ヒルコの巣穴に入った稗田や少年を追い掛けてくる、ヒルコ化した村人が凄い形相でせまってきたりします。

ヒルコは人の頭部を被ることで、人間に対し、意思疎通をはかっていたのか、そして、太古に忌み嫌う存在になったことで、人類に復讐しようとしていたのかは、映画本編では、そのあたりの描写がないため、各々の想像に委ねるしかないのですが。
似たような物に、カーペンター監督の「遊星からの物体X」では、人の頭部が宇宙生物に乗っとられ、蛛のような生物へと変化する場面があったりするけど(この場面、本編から削除されたか、どうだか、記憶が定かではない。基地内の犬は変形して怪物化します。)。

稗田が活躍する漫画は他にもあり、最近では、久しぶりに映画化され、DVD化(阿部寛さんが稗田を演じてます。間違ってたらゴメン!)も、されています。日本に伝わる伝説や伝記をもとにした稗田シリーズ、映画化が少ないだけに、いかがでしょう?

あとがき
ヒルコの原作が変更された理由は、最初は、村の学校の弁槽に、殺された美少女が顔だけが綺麗に浮いていて、そこに月光が差し込んで来て、なんやらかんやらとかいうシチュエーションを考えていたらしく、そこから話が変化していったとのこと。汚い物の中に綺麗な物がポツンとある、両極端な画面を考えていたそうで。

今から17年前の記憶だからなぁ。内容、間違ってたらどうしよう。


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