引き続き、昔のネタで、「鉄道路線シリーズ」がいうのが存在しました。これも、引き出し不能、記録媒体も無し、文書化もされていないということで、リニューアル。
題して、
新・都市伝説「京浜東北線の怪」
父と娘の会話で、進めて行く話しです。ナレーションには来宮良子さんの淡々とした声、娘役、星野真理さん、父親役、伊東四朗さんの声を想像してお読みくださると、いっそう、・・・。
ある、冬の雪がちらつく夜。一人の娘が、京浜東北線に乗っておりました。車両の中には、娘ただ一人。車両の中は、ただ、ただ、電車の走る音がガタン、ゴトンと、だけ寂しく響いておりました。しばらく走り、ある駅に電車が着くと、一人の男が、乗り込んできたのでございます。
プシュー。
娘「あっ、ようやく私以外に、誰かが乗り込んで来たわ」娘は気がつきました。
どうやら、その男は、かなり寄っていたらしく、ふらふらと足元もおぼつかない様子。
娘は、男に視線を合わせるでもなく、ぼんやりとガラスに写る男の姿を見ておりました。
娘「かなり酔ってるのかしら。嫌だわ、あんなに酔って。」
電車は、再び走り始め、走る音だけを夜のしじまに響かせていました。やがて、電車のスピードが落ち、駅が近づいたのがわかりました。しかし、娘はまだ、ぼんやりと、窓ガラスに写った酔った男の姿をみていました。電車が駅に到着すると、ドアが開き、また別の男が乗り込んで来ました。その男も、どうやら酔っていたらしく、ドア近くの手摺りにぶら下がるようにペタリと床に座り込んだのでした。やがて、二人の酔っ払いは、顔見知りだったのか、話しを始め、段々大きな声でわめきはじめると、なにやら娘の方に近づいてくるではありませんか。娘は気配に気付き、じりじりと寄ってくる二人の男の顔を初めて見ました。男達の動きは、まるでスローモーションのようであり、怪しげな踊りにも見えました。娘は凝視した途端、ぎょっとして、叫びました。「嫌ぁ~!!」。静かな車両に響き渡る娘の絶叫。と同時に自分が降りる駅に着き、ドアが開きあわてふためいて車両から降りたのでした。
娘は、一体何を見たのでしょう。
娘は、駅の改札を転げるように出て行き、どこをどう通ったのか定かでもなく、自宅に着いたのでした。
玄関を、力無く開けると、中から、父親の声が。「お帰り~。どうしたんだい?」
娘は、「い、いま、帰りの電車の中で・・・。」
娘は、父親に、いましがた起きた、電車の中での出来事を話しました。
すると、父親は、「そうかぁ。そいつらは」と、いうと、娘に尋ねたのです。
「下品と、嘘くせえのかい?」
「京浜東北線の怪」
す、すまん、くだらんネタで。