さて、本題のNHKホットイブニングの放送中映し出された驚きの、“いい感じに色褪せた”証拠写真にフォーカスを当てて見たいと思います。
その写真には片桐社長と、信じがたい事に正に日本初上陸となったジル・サンダーの最高幹部マイヤー女史をはじめとする有力幹部のそうそうたる面々、当時片桐社長が経営していた「パッツアモーダ」本店の前で来日したジル・サンダーのメンバーと肩を並べ、当時ファッション界の最高メンバーと評された「パッツアモーダ」の幹部達の姿が映し出されています。
ここで注目すべき点は、ジル・サンダーの幹部達が手に持っている「手毬」の存在です。
これは、商社伊藤忠に独占的販売権を与えることになったジル・サンダーが、それまで唯一、正式な日本の取引先パートナーとして評価してきたパッツアモーダに、先の国際的な商社へ立寄る前に、来日の真っ先の訪問先にさせて頂きたいという申し出をジル・サンダー自身からのじきじきの連絡を頂き、有能なクルー達をもってしても何十年に一度あるかの大騒ぎを経て、何か来店して頂く際のお礼に心のこもったものをプレゼントできないかという相談になったとのことです。
結果、12歳から毎年のように入退院と手術を繰り返し、両足の切断の危機の淵までも追い込まれていた片桐健二(現社長)がその長い入院生活の最中に、隣のベットのおじさんに教えられ覚えた刺繍の「手毬」の作り方を社員達に教え、一人にひとつづつの手毬をプレゼントした時の写真がNHKの記者により選ばれて放映されたのです。
片桐社長は、ジル・サンダーの幹部達に、「手毬」の語源いついて「恵」という字で日本文化の真髄を伝え、その日本文化の意味深長な解釈から浮き上がってくる日本文化のいつくしむ心の本質に驚きと感謝を述べて、マイヤー女史をもって片桐社長自身の手毬をジル・サンダーに手渡す時には必ず「恵」の意味と手毬の意味を伝えますといってくれたそうである。
私も実は、片桐社長の長女の名前が「恵」という漢字で「けい」と呼んでいるという話を依然聞いたことがあります。
次女が「佐知」で「さち」と呼ぶ字の意味についても、日ごろの言葉の意味の解釈について頻繁に社内で引用される文字であり、解釈を深めさせられてきた文字でもあり、かつ私達コレコーレのスタッフたちににも馴染のある漢字であり、学びを受けた文字でもありました。
字の意味に言及すると膨大な文量が必要になり、かつ私の力量では正しい意味合いを伝え切れないので今回の日記では省略します。
ご尽力頂いたNHKの記者様方にお持ち頂いたファッション時代の片桐社長の多くの写真や雑誌、記事などの中には、さらに華やかな世界を実感させる物が多く、そうした写真を尻目にしてのNHKらしい番組の趣旨を熟慮された心のこもった厳選をして頂けた事にスタッフ一同の喜びもひとしおです。
今回放映に使用されなかった写真の中には、世界から500名だけ要人クラスを厳選して開催したオートクチュールファッションショーも入っていました。
そのショーの会場は、有名なスパニッシュステップ「ローマの休日に出てくる階段」をオープンエアーでそのまま使用する贅沢なローケーションで、世界の要人を警護するボディーガードが機関銃装備で要所要所を完全封鎖にしてのありえないようなショーで世界中に話題を振り撒き、多くの紙面で読者を羨望の眼差しで虜にした舞台であったといいます。
しかも、驚くべき写真は、その世界的なセレモニーのファッションショーの後に撮られたもので驚嘆に値する写真でありました。
ショーの後でパーティーを行うことは、当たり前のことといえますが、そのときのパーティーの趣向は特別だったそうです。
なんとオートクチュール協会副会長が経営するそのデザイナーの別宅が、イタリア料理の有名店のサバティーニのすぐ近く、とても美しい風景とマッチした別世界の建物の屋上にペントハウスがあり、その空間すべてを使って片桐社長の誕生日に引っ掛けたサプライズパーティー行われたという、片桐社長をもってして本当に腰を抜かしかけた飛び切りのパーティー写真なのだそうです。
著名な俳優やスーパーモデル、有名デザイナー達に囲まれて不意打ちで行われた「片桐健二の誕生パーティー」の写真は、度肝を抜くにふさわしい画像であったにもかかわらず社長自身の子供への記憶につながるジルサンダーの幹部たちとの暖かい触れ合いや、一時代を築き集った最高のツワモノ達との記憶につないでくれたことに、NHK記者様方の与えてくださった実のある様々なきっかけにとても感謝しています。
本当に有難う御座いました。
洗浄のカメラマンこと、 井垣


