2010年の文章発掘その②
地域づくりとニート問題
社会の変化
現在ニートの人口は約64万人いると推計されている(厚生労働省)。
ニートの定義が15歳から34歳までの人であるため、同じような15歳~50歳の人口は100万以上になるだろう。(※失業1年以上118万人:総務省)一節には180万人以上とも言われる(人を助けて仕事を創る:山本繁著より)
一度レールを降りると戻れないという社会の現状を示すものである。
と同時にレールそのものに疑問を感じ降りる人が増加している傾向もある。
現状レールに乗ってる人もストレスからメンタルヘルスにかかる人も多く、生き方そのものを考えるワークライフバランスという考え方が広まりつつある。
物質的利益追求から精神的な豊かさへの急激な世論変化に社会の仕組みが追いついていないことも一因であろう。
世論的には勢いよく精神方向へ流れているがこれまでの在り方を完全に否定するのではなく、選択肢としてどちらもそれぞれのバランスを個人が選べる社会の必要性を感じるところである。
地域、自治体がいち早く舵を取る必要制について
一方地域問題、社会問題も数多く発生している。
独居老人の増加や福祉医療問題等である。
日本の人口の推移を見てみると現在2、3人で1人の面倒を見ているのが2人で1人、20年後には1.8人で1人を見る社会になる。
更には資産の7割は50代以上にあるという統計もある。
貯蓄はあるが未来が不安で使えない社会。
安心できる仕組みがあれば解消すると考えられるが政治的な改革もなかなか進まない。
精神的安定という面では、支え合える地域コミュニティの再構築の必要制も叫ばれている。
この点においてはニート問題との結びつき、双方の解決の鍵があるのではないだろうか。
ニートの中にはやりたいことをして暮らせるなら月20万もあれば充分という人も多い。
またやりたい事のない人も地域貢献をして月20万貰うのと生活保護等で暮らすのではどちらがより幸福と言えるだろうか。
「地域貢献というセーフティネット」の仕組みを考えるというのは事業としても今後面白い分野かもしれない。
ニート問題を真面目に考え出した頃の文章。
ある意味やりたいことはこの頃から変わってないなぁ
2010年の文章発掘①
情報社会の変化
インターネットの普及以来、コミュニケーションの在り方は急速に変化している。
情報はマス発信の時代から地域コミュニティの弱化を経て、個人のコミュニティ、情報発信の時代へと遷移していると言える。
それに伴い複数のコミュニティへの所属が普通となってきた。
また、ネットの発達により家を出なくなった人が手段を得て自己発信をしだした点にも注目したい。
匿名性の時代からアイデンティティの確率へ。
新しい社会との関わり方の出現であると言える。
YouTube、ニコニコ動画等で人気を得て無名の素人が有名になる。
マスメディアを介さずにというのはこれまでにはなかった現象である。
そして今後もこの傾向は止まらないと思われる。
特筆すべきはその中でも「才能の無駄遣い」などと言われる人々。
2chでも多く見られた人達だがニコニコ動画等で加速、生放送(ストリーミング)サービスの増加によってまた別の層の人が受け出しているという点にも注目したい。
どっかの抜粋とか受け売りもあるだろうけど覚えてないw
コワーキング普及推進フォーラム行ってきた。
8/23に行われたフォーラムに参加してきました。
メモもとってないのでうろ覚えですが内容と思ったこと等簡単にレポ。
カフーツ(神戸のコワーキングスペース。日本初) 伊藤氏
・マスコミに取り上げられ急激に増えているが仲間と楽しくするということばかりとりあげられている。
・ネマ研という勉強会の中から共働することの意義を感じたことからいつでもネマ研ができる場所を作る為の方法を模索。
・コワーキングというものを知る。その歴史と効果。
・コワーキング事業協同組合の設立。
・会費 月3000円
・行政等のプロジェクトへの参加
・福利厚生
・社会的信用を得られる
Pax Coworking(世田谷にあるコワーキングスペース) 佐谷氏
・コワーキングについて自分の見てきたこと等
・パクチーハウス(コミュニケーションをお客同士に取らせるスタイルのレストラン)で勝手に仕事が生まれた。全員が笑顔の飲食店。→全員が笑顔でいられるオフィスはありえるか。
・世界には既にコワーキングというものがあった。
・効果 業種を超えたコラボ、別の視点から仕事を見る
・人が集める為に始めた"Jelly"というもの
・由来はJellyBeans
・体験者が世界に出た時に海外との共通語を持っておく為に日本語には訳さないで使うことにした。
・コワーキングの体験イベント。
・コワーキング+○○ という形で多様なイベントと組み合わせて実施(飲み会、BBQ、公園等)まずは興味を持って参加してもらう
・参加者のプレゼンの機会を作ることによってお互いの視点が広がった。
・コワーキングできる業務を考えよう。
・パーティするように仕事しよう!
KOKUYO(株) 万木氏
・コワーキングがフリーランスだけのものなのは悔しいのでやってみた。
・日本に残ったものは「知恵」だけ。
・社内の人間同士だと発想が似通る。社外の発想を取り入れたい。
・社内の仕事は利己的である。短期目標に重きを置く。という問題の解決。
・震災の体験から関東の会社の意識が変わってきた。オフィスでなくても仕事ができる等。
・2011年にやってみたら好評価。(PaxCoworking、KOKUYO、FUJI Xerox、NEC)
・セキュリティ意識、場所、成果予測が困難。と課題はあるがアメリカでは10年後にはプロジェクト単位で働く人が4割になるという予想等社会の変化からも意義のあること。
・2020年にはどう変わっているのか。オフィスはあるのか。
参加者からの質問
雰囲気作り等の為にしていることは?
・セミナー等を開催してから主催者の出す空気だけではなく参加者それぞれの空気が加わっていった。(カフーツ 伊藤氏)
・基本は挨拶、飯、飲み会。新たに来た人に興味がある人が多く、迎え入れる空気ができている。お互いのことを知ってから最後に名刺交換という流れ。(PaxCoworking 佐谷氏)
・Paxに行った時入ってすぐ他の人に近い席に呼び込まれて驚いた。その後も色んな人が話をしに来る環境。企業間でやったときは仕事以外のお互いの背景をまず知ってもらうようにした。(KOKUYO 万木氏)
感想(core)
集まってコミュニケーションを取ることによって新たな考えや企画が生まれる。ゆるい繋がりが大切。という考え方にはものすごく同意、共感。ただ、「既にフリーランスで食ってる人が集まる」という前提で成り立ってるものなのかなと思った。
こういった人達が立場や質を高める場ができることは素晴らしいしよりたくさんの場所ができればその中から「自分に合うコミュ二ティ」を見つけることもできるようになると思う。
これからRemoveSwitchでやっていきたいことと大きく違うのは「働いていない、やりたいことを探している」という段階の人を含んだコミュ二ティであるということ。そしてその中から進みたい方向を見つけられるような仕組みが必要であるということ。
その中に「コワーキング」というコミュ二ティを包括するのかすぐ近くにある関われるコミュ二ティという形になるのかは未定だけどあるとないとじゃ大きく違うと思ってはいる。
そして「コワーキング」のコミュニティにも新陳代謝が必要だと考える。その中でスキルアップできる仕組みとか別のステージへの展開とか。事業協同組合についても特に行政等のプロジェクト参加の件で参加者に平等に振り分けられるのかその中でのスキル競争が公平な形で起こるのかという点は注目するところだったりします。誰もが参加したくなるような組織になることを期待。
誰もが参加できる身近なコミュニティ。
そこからやりたいことを見つけて目指していける。
色んな段階の人がいて短期の目標、長期の目標が見えそこに至る過程も知れる。
そんな場所ができればいいな。
とはいえまずは”ゆるく集まれる、参加できる場の提供”から始めます。
参考:アーカイブ コワーキング普及推進フォーラム