シン・エヴァンゲリオン劇場版 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

生まれてはじめて観にいったアニメーション映画はたしか

小学校低学年のときの

「ドラえもん のび太の魔界大冒険」だったと記憶する。

まだ小さかったから当然親同伴で、母親の友人親子と一緒に観にいった。

不景気な今でこそほぼ絶滅した‘同時上映’は

「ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ」という作品だったのも

おぼえている。

 

魔界大冒険は面白くて原作単行本も当時買った。

ドラえもんの映画シリーズではもっとも好きな作品かもしれない。

メデューサみたいな怪物がタイムトンネルの中を追ってくる

シーンはトラウマになりそうなほど見事な不気味さと迫力だった。

 

「のび太の海底鬼岩城」も好きだ。

ラストでドラえもんの道具のひとつであり、人の心を持ち、言葉をしゃべる

「水中バギー」が巨大な悪玉の口の中に飛び込み自爆するシーンは

今でも涙なくしては観られないドラえもん映画で唯一味方が戦死する名シーンだと思うが、

オレの中のランキングでは僅差で海底鬼岩城よりも魔界大冒険のほうが上である。

 

魔界大冒険のテーマソングは小泉今日子が歌う「風のマジカル」という曲で

これは当時まだ音楽シーンにも芸能界にも微塵の興味もなかったオレですら

口ずさみたくなる名曲だったのだが、所属レコード会社やら著作権やら大人の

事情が絡んで発売やアルバム収録はされない?幻の名曲となってしまった。

 

それはさておき、

「のび太の魔界大冒険」においては当時まだ子供だったから、当然親に

鑑賞料をだしてもらったわけである。

だからあまり映画に払うお金というものを意識していなかった。

 

だが、よく考えてみると、オレはこれまでアニメーション映画に自分でお金払って観に

いったことがほとんどなかった。

 

先にいっておく。

これは偏見だった。

オレの中のどこかに、お金を払ってアニメーション映画を観にゆくことはもったない

という間違った価値観があったんだと思う。

お金払ってみるならば実写じゃないかと。

もちろん今の日本のアニメーションはテレビ、映画ともにすばらしい水準である。

だから逆に、オトナになってから日本のアニメーション映画はお金を払ってみる

価値があるものだとひしひし感じるようになった。

 

そんなわけで先日、

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

を映画館に観にいってきた。

サイトはココ

 

 

昨年からの緊急事態宣言による、公開の延期につぐ延期。

3月になってやっと公開された。

 

自分でお金を払ってアニメーション映画を観るのははじめてかもしれない。

 

上映は約2時間半。けっこう長めである。

 

個人的な感想をいうと、ある程度予測はしていたもののこれはオレには難しい。

テレビアニメシリーズもすべて観て、劇場版もBSやDVDでひととおり観てきた

つもりではあるが、やはりそこはエヴァの世界観、一筋縄ではいかなかった。

 

過去の劇場シリーズ

「序」「破」「Q」も、序と破はテレビシリーズになぞってそれを軽くアレンジした

感じだったので理解できたが、Qでいきなり14年後の世界で展開されたときは

やや混乱した。

 

やはりエヴァは深い、そして哲学的だ。

わかる人はその深層も真相もしっかり理解して鑑賞したんだろうなと思う。

オレはわかったようでわからなかったり、わからないようで、いくらかわかったような。

 

ここで概要を説明したいが、オレ自身が概要をよくわかっていないので書けないし、

仮にネタバレを書くにしても、どういうオチだったのかがよく理解できていないから

書けないのである。

興味ある人、真実は是非ご自身の目で劇場で確認していただきたい。

 

でもおそらく、これまでのシリーズで謎めいていた伏線をしっかり回収している

ような構成になっているんだと思う。

その世界観をきっちり解読できなかった自分の無能さが悔しい。

シリーズでいえば「Q」じゃなくて「まごころを君に」の続編的な世界観になっている

のだろうか。うーむ、やはりエヴァは難しい。でも好き。

 

ちなみにすこし前にNHK(BSだったかな)で、新世紀エヴァンゲリオン・キャラ人気

投票特番を放送していた。

 

ちなみに結果は

1位 アスカ・ラングレー

2位 渚カヲル

3位 綾波レイ

4位 碇シンジ

 

まあ、そうだろうなという納得の結果だった。

 

しかし、エヴァももう放送は四半世紀前なのにいまだに人気が衰えないのは

本当にすごいアニメだとしかいいようがない。