ブログ駆け出しで、まだ読んでくれる人がとても少ないころも
けっこう自分なりに必死に‘オチ’がついた文章を発信しようと
記事を書いていたつもりだ。
なので比較的最近ついてくれた読者さんにむけて過去の記事も
しってもらおうとこれまでに書いた記事のなかで古い記事を中心に
‘我ながらナイスオチだと思う記事’
を思い浮かぶだけ下にリンクしてみた。
ブログ開始当時からずっと読んでくれている読者さんの
記憶には残っているかもしれないが、最近の読者さんにたいして
ちょっと新鮮に映って楽しんでいただければ嬉しいと。
記事によっては書いた当時が野田元首相のもとの民主党政権時代だったり、
トランプが大統領に就任する直前だったりの時事的な政治風刺オチだったりする。
そうなのだ。もともとハガキ職人だったこともあり、
基本的にはバカバカしいことに熱を注ぎ真剣にやることが大好きなのである。
バカバカしいことを真剣にやるといえば、映画の「少林サッカー」が頭に浮かぶ。
――
かつて八百長試合に手を出したことから選手生命を断たれた中年男ファンは、
少林寺拳法を世に広めたいと願う若者シン(チャウ・シンチー)と出会い、
彼ら少林寺拳法の達人を集めてサッカー・チームを結成し、全国大会を勝ち進んでいくが…。
香港映画界の快(怪?)男児チャウ・シンチー監督・主演による奇想天外極まる
スポーツ・アクション大作。
チーム結成まではややもたつくが、サッカー試合が始まってからのCGと拳法を巧みに
組み合わせたキテレツなアクション・シーンの数々には抱腹絶倒しつつも,いつしか
そのダイナミズムゆえに熱血&興奮&感動してしまう。
(amazonより引用)
過去に2回ほど観ているのだが、つい先日もBSプレミアムで放送していて
他に観る番組もなかったこともあり、3度目の鑑賞をしてしまった。
ジャッキー・チェン作品以外で観たことのある香港映画はもしかしたら、
この「少林サッカー」だけかもしれない。
上記のレビューにあるとおり、チーム結成まではややもたつき、退屈といえば
退屈だが、試合がはじまったら熱量溢れるくだらなさが連続し、実に面白い。
これはサッカー好きじゃなくとも楽しめるサッカー映画である。
いや、サッカー&拳法映画か。
作品内のアクション表現の元ネタは、日本漫画の「キャプテン翼」らしい。
選手の滞空時間が異様に長かったり、シュートして蹴ったボールがゴールネットを
つきやぶったり、はたまたシュートしたボールが空中で巨大なトラになったりと、
まさにキャプテン翼のアニメの誇張表現をしっかりと実写化している。
スポーツものにおいてこれまで誇張表現をアニメーションでやった例は多い
かもしれないが、実写でやった例は少ないと思う。
しかも少林サッカーはそのクダラナイ(褒め言葉)を中途半端なCGでやらず
スタッフが本気で映像を作っているのが伝わるのがいい。
試合途中、チームメンバーが覚醒し、映像が静止画像のようになり
主人公が「みんなが、帰ってきた」と呟くシーンは好きだ。
観た人でないと伝わらないかもしれないけれど。
Jリーグが発足された年、ここぞとばかりに便乗せよと、テレビ局がサッカー
ドラマを続々と放送しはじめた。
もちろん観ていないが、たしかタイトルは「もうひとつのJリーグ物語」?
だとか「オレたちのオーレ」?だとか。
その様子は露骨な便乗で芸がなく眺めていて不快に近いものがあったが
少林サッカーにおいては香港が得意とする拳法と人気のサッカーをうまく
組み合わせて、しかもちゃんと笑いをとろうとしているところが見事だと思った。
少林寺サッカーのくだらなさは本当に好きだ。
なんでも感動だとか啓発だとかにこじつけようとする映画やドラマが多いなか
こういうふうにくだらない映像を真剣に製作するという姿勢は本当に大事だし
レアだと思う。
カルチャーは好き嫌いの関心がわかれると思うけれど、
少林サッカーをまだ観たことない人は、一度観ておく価値があると思う。
おすすめ映画のひとつ。
※この記事はタイマー更新です。