高崎絶メシリスト&天国酒場 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

 

 

 

別に栃木県民でもないし、親戚が栃木にいるわけでもないし、

栃木の人にたいしてご機嫌をとろうというわけでもない。

 

だけれども、都道府県魅力度ランキングにおいて栃木県が最下位というのは

どうも納得いかないものがある。

 

栃木県民の人がテレビのインタビューで最下位転落した理由はなにかと訊かれて

「餃子と日光の上にあぐらをかいて(油断して)たからじゃないですか」

と答えていた。

いや、そのふたつ(餃子・日光)は上にあぐらをかいていい価値はあるの

ではないだろうか。

 

じゃあ、どこの県が最下位なのか?と訊かれても日本のほとんどの県に

いったことなくその場所の魅力についてしらないオレには答える資格はないけれど

それをふまえてもとにかく栃木が最下位ということはないと思う。

 

栃木においてひとり旅では、湯西川温泉に2回、北温泉に1回出向いたが

一泊ながら素敵な旅だった。

オレの中では栃木は魅力度ランクがけっこう高いのである。

 

それと群馬。

群馬ももっと魅力度ランキング高くていいと思う。

なんといっても温泉天国じゃないか。

 

日帰りも含めていえば、オレがもっともひとりで旅にでかけた都道府県は

群馬かもしれない。

ひとり旅以外や温泉以外でも、めがね橋や富岡製糸場などもいって

楽しめた。

 

ただ、どうしても温泉が目的になりがちなため、水上方面や中之条方面へと

向かう高崎駅は経由するが、高崎駅で下車して散策したことはない。

厳密にいえば群馬の先輩といあさま山荘見学にゆくときに待ち合わせで

下車はしたが、すぐに先輩の車に乗って、佐久方面にむかったため

高崎周辺は歩いていないのだ。

 

だから高崎駅周辺もたまには歩いてみたいな、高崎グルメを堪能したいな

なと思いながら、行く機会がないうえ、今がこんなご時世だから余計に

行く機会がない。

 

そんななか、すこし前に書店に並んでいるのを見かけた本が図書館にも

入荷されていたので、行った気になるために借りてきた。

それが冒頭に張りつけた

『高崎「絶メシリスト」特別版』

である。

 

絶メシというのは、字のとおり絶滅寸前という意味も含んでいるのだろうが

重きを置く意味は

「絶やしたくない絶品グルメ」

ということのようだ。

 

紹介されている店の1部は以下

 

・大将

・南南

・デルムンド

・太洋軒

・海皇

・オリタ

・香珍

・満寿池

・山木屋

・郷香

・松島軒

・グリルねんりん

・栄鵬

・一二三食堂

・からゐ屋

・きゃらばん

・冨士久食堂

・來來

・プランタン

・魚籠屋

・大豪

・とちの木

・菊乃家

・陽気軒

・栄珍

・いし田珈琲

・つくしんぼ

・印度屋

・からさき食堂

・茶々

・洋食香味亭

・コンパル

・すみれ食堂

・とすかあな

・SR-50

・喫茶ル・コワン

・清仁軒

・とんかつ藤よし

・きのえね

・トムソン

・うかい亭 一花

・可楽

 

裏表紙とあとがきには

‘食えなくなってもしらねえよ~!’

と書かれている。

つまりは、こういう個人経営のお店にいってしっかりお金を落とそうという

メッセージである。

 

 

それと、‘いった気になれる’もう1冊の本を紹介。

 

このブログページに左にあるブックマークにも登録している「大衆酒場ベスト1000」

の著者でもあるパリッコさんの本。

「天国酒場」

 

 

 

天国酒場とは繁華街の中にある酒場などと違い、なんでもない川沿いや公園の中、

池のほとりや、山の上などにある酒場のことである。

 

そういうロケーションにある酒場ばかりが紹介されている。

 

・橋本屋

・武蔵野園

・おんたき茶屋

・井泉亭

・阿部商店

・清流ガーデン澤乃井園

・セルフサービスフレンチ ルナティック

・マサラ 豊島園店

・東照宮第一売店

・奥武蔵美晴休憩所

・dilettante cafe

・伊勢屋鈴木商店

・須磨浦山上遊園 喫茶コスモス

・屋台ラーメン大吉

・ゆたか

・割烹川波 石びき 手打ちそば処

・大宮公園三浦売店

・多摩river

・一龍屋台村

・福ちゃん

 

 

ちなみに以前、稲田堤にある川沿いの「たぬきや」という茶屋にゆき

それをここでも居酒屋放浪記事で紹介したのだけれども、残念ながら

その「たぬきや」が2018年で幕を下ろしたというのをこの本のあとがきでしった。

 

売り上げとかの問題ではなく、河川占有権とかの問題で閉店したようだ。

あの吉田類氏も通っていた「たぬきや」。オレは一回しかいったことないけれど

海の家の河川バージョンみたいなその佇まいはとても良かった。

風情があっただけに、今度はいつか友人を連れて吞みにゆきたいという

願望を持っていただけに残念である。

 

建物や店もやはり人間と同じで寿命というか、いつか終わるときが

くるのかなあとしみじき感じた。

 

飲食店が窮地な今だからこそ、すこしでも宣伝になればと思い

今回の記事を書かせていただいた。

 

そういえば、いつか一回でいいから高尾山のマウントビアガーデンにも

いってみたいなあと思っているのだが、アレもビアガーデンの中のどの

位置を確保できるかが大きいのではないだろうか。

 

会場となる円の外側で夜景が見渡せるような席ならば最高だが、

円の中心あたりで周囲が他の客の卓に囲まれているような席だとしたら

夜景も風情もありゃしない。

あと吞んだあと、歩いて下るにしても、ケーブルカーの順番を待つにしても

ダルイ。

なので高尾山のマウントビアガーデンにはまだ一度も行かずのまま今日に

至る。