昨日用事があって近所を歩いていたら、いきなり目の前にどっかで
見たことあるごつい人物が現れた。
地元が地元だけにプライべート中のリーチ○イケル御一行と遭遇したのだが
とくにラグビーに興味もないオレはあまり感動もなかったので、それだけで
まるまる記事を書いたり文章を膨らますことはできないから、今夜はとりあえず
薬師丸ひろ子の話からすることにする(謎)
何様だといわれるかもしれないが、小学生のときはっきりいって薬師丸ひろ子の
魅力がわからなかった。
しかし何世代か上のお兄さん方やオトナたちはけっこう熱をあげていたようなのは
伝わってきていた。
今思うと、まだ幼い子供だったから「女の人=髪が長い」「美人=髪が長い」というような
愚かなほど単純で素朴な概念が脳内に根を張っていたのだと自己分析できる。
そうそう、予備校時代に世界史の男性講師が昔薬師丸ひろ子の大ファンだった
とのことで、若いころ薬師丸ひろ子と真田広之が共演する映画を観ていて
その中で薬師丸と真田のキスシーンがあり、それを観たとき、真田広之を殴りに
ゆきたかったというエピソードを笑いまじりに話していたのをおぼえている。
実際真田広之もJACで鍛えていたから、殴りにいったところであっさり返り討ちに
あっていただろうけれど。
あと記憶が違っていなければ昔「なるほど!ザ・ワールド」のエンディングテーマ
として中島みゆきの「時代」をカヴァーしていたと思う。
そのころの薬師丸ひろ子はたしかロングヘアで、そのときくらいにはじめて
ああ、この女の人美人綺麗だなあ、と思った気がする。
別にファンでもなんでもないけれど、若いころよりも年を重ねられたここ数年の薬師丸
ひろ子のほうが個人的にはイイ女だと思う。
薬師丸ひろ子の代表作といえば「セーラー服と機関銃」であるが、
実はオレは角川映画は犬神家に毛が生えた程度しか観ておらず、
「セーラー服と機関銃」もまだ観たことがなかったのである。
もちろん有名な作品だからこれまでもあちこちで紹介されているため
名セリフの「カ・イ・カ・ン」や、爆破で飛んできた破片で薬師丸が頬をリアルに切った
エピソードくらいならばしっている。
GW中、BSのテレビ欄を何気なく見ていたら、その「セーラー服と機関銃」が
NHKBSプレミアムで放送されるという情報が目に入った。
巣ごもり連休にはちょうどいいと思い、鑑賞してみた。
――
薬師丸ひろ子がヤクザの組長を襲名することになった女子高生を演じた青春ドラマが低価格で登場。
監督は『風花』の相米慎二。
(amazonから引用)
父を失った女子高生が、ある日いきなり弱小ヤクザ集団の組長になるという、発想的には
面白い世界観である。
バブル時代には「もう誰も愛さない」などなど数々のジェットコースタードラマが存在したが
それらはきっとこの映画をヒントにしたんじゃないかというほどの早い展開。
まず薬師丸ひろ子がヤクザの組長になることを不自然なくらいあっという間に受け入れる。
そして親しくなった同じ組員がすぐに次のシーンで殺される。
よくいえばスピード感がある。
悪くいえば大雑把。
でも、これでこそ昭和の時代を彩った映像というのはひしひしと伝わってきた。
物語はどんどん進んでゆき、一番の見せ場である機関銃乱射のシーンが
近づいてくる。
ダイジェストや紹介番組で既に観たことはあるのだがそれでも本編として
通して観てきてそこに差しかかるという状況だとやはりちょっとワクワク。
ここで映画とは別に現実世界でやや強めの地震が起きてやや驚く。
(5月4日 22時~23時間だったと思う)
気持ちを切り替えて画面を見つめるが、薬師丸が機関銃を連射する
様子がスローモーションで流れる映像の上に、次々と地震情報テロップが
挿入される。
い、今一番いいところなのに集中できん……
そして、あの「カ・イ・カ・ン」という瞬間がやってきた。
そう呟くときの薬師丸ひろ子の表情も重要な見どころのひとつなのだが――
これ同じ放送を観ていた人であれば、うんうん!と頷きわかってくれると思うのだけれど、
この場面まで来てこのタイミングで、スローモーションでつぶやいている薬師丸ひろ子の
恍惚顔の上半分が見事に地震情報テロップ文字で隠れて見えないではないか (゚Д゚;)!
なんという神がかり的なタイミングの悪さ。
結果的にあのときの地震で被害らしい被害がでてなかったからいえるけど、
せっかくのクライマックスが台無しだった。
この無念を伝えたかったからあえて記事にしたのもあったけれど、
それでも一応は名作と呼ばれるこの作品を通して観ることができたのは良かった。
今の時代だとウケない世界観かもしれないけれど、いかにも昭和らしい青春映画であり
アイドル映画だと感じた。
逆にいえば流れのこの大雑把さも、ストーリーが入組んだ今の映像作品とかでは
観られないかもしれない。
あと、映画と切り離して捉えても、やはりこの主題歌は秀逸であり名曲だと
改めて耳にこだました。
薬師丸ひろ子の声と歌い方が透明感あって神秘的。
すこし前にモノマネだったかなにかのテレビ番組にて、薬師丸ひろ子世代と
比べものにならないほど若い女子高生?の女の子だかが、薬師丸ひろ子の
歌マネをしていて、歌としてもうまいしマネとしてもとても似ていたので
驚きというよりも感動をおぼえた。
10代とかの若い子が昭和の名曲のファンだったりするとなんとなく嬉しい。
登美丘高校ダンス部のバブリーダンスを見たときに似た嬉しさを感じる。
それと今、橋本環奈が「タッセイカン(達成感)」と呟くCMがあるがあのセリフは
やはり「セーラー服と機関銃」における薬師丸の「カイカン」をオマージュしている
のだろうか??