古谷経衡 | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

注意 今回は政治・思想に関心ある人がざわつきそうなテーマ(人物)をとりあげております。

読んでいただける方すべてを信頼して通常公開します。自分は管理人なので

書きたいことを書きますが、自分もしくは他の読者様が露骨に不快になるような意見は

ご遠慮ください。

また今回に限らずSNSにたいするご意見・感想をいただける場合は極力、同SNSにて

コメントお寄せいただければ幸いです。(声をまとめるため)

 

 

で、

 

ここ数年でテレビに登場する若い文化人(論客)はどうして、どこかしら

クセが濃いのだろう。

外見は比較的平凡だけれど口調にクセがあったり、あるいは口調は

平凡だけれど外見や仕草が生理的に受け付けられなかったり。

 

視聴者としてすべての要素において心地よく受け入れられるというタイプが

いない。男も女も。

 

いや、逆にいえば平凡で無難であきらかに良いからみやすいようなタイプだと

テレビ向けではなく、どこかしら嫌われる要素も持っているくらいだからこそ

テレビとしては需要があるのだろうか。

 

古○ノリトシも落○ヨーイチにしてもどうしても好きになれない。

 

百歩譲って、オレと同じ文系である古○は、まだ部分的に好感持てるかもしれない。

 

恋愛においていつでも朝から晩まで一緒にイチャイチャしていたいというカップルの価値観に

おいて、

「朝起きたときなんてお互い口臭いんだから、そんな口でキスなんてしたくないでしょ」

と斜め目線でいい放つあたりのヒネクレベクトルはオレと比較的近いかと分析できる。

 

でも落○のほうは完全にダメだ

まったく正反対の理系というのにはじまり、表情も仕草も口調もファッションもすべてに

おいて受け入れられない。(悪いといっているわけじゃない。オレはダメだというだけの話)

 

とりあえず最近目立ち始めた若手文化人としてふたり例をあげたが、ここ最近で

もうひとり、クセのある人物が登場した。

 

それが古谷経衡(ふるやつねひら)である。

本人のサイトはココ

 

外見のインパクトが強すぎて、思想の中身のほうがなかなか入って

こないため、一番はじめにサンジャポでみたときには、いち視聴者としてかなり

戸惑った。

 

いったい何者なのだと。

本人曰く肩書は文筆家。

そして某メガネの‘明治天皇の玄孫’というのと同じように、日本ペンクラブ会員という

ワードを強調している男。

 

けっこう前のサンジャポをはじめ、出演している番組を観てみると政治を語っている

のだが、やはり外見のクセが強すぎて、右なのか左なのか、それともリベラルなのか

わかりづらい。

 

なんでも敵味方をふりわけるのはあまり好きじゃないが、思想において強いていえば

オレにとって敵なのか味方なのかもわからなかった。

 

人によっていろんな声や捉え方があると思うが、本人の話とオレが観てきた限りの

印象をあわせると、

元ネトウヨ→左寄りのリベラル

といったところだろうか。

 

改憲においては時期を考慮したうえで賛成派というのは右寄りだし、

韓国などにたいする考え方は左寄りに感じられる。

そういう意味では‘政党寄り’の思想者ではないし、リベラルなのもわかる。

 

ただ、よくいえばリベラルだが、悪く言えばつかみどころやまとめどころがないので

人物も思想もやはりわかりづらいのだ。

外見やファッション的にかんしていえばそこはどうしても好きになれないのだが。

八王子のホストみたいというか。

 

なので批判するにしても、相手をよくしったうえでという前提は最低限の礼儀で

あり、良くも悪くもある意味で興味引く人物ではあったので、それを探ろうと

図書館がまだ閉鎖されていないころに著作を2、3冊読んでみた。

 

「愛国商売」という小説をだしているらしいのでそれを読みたかったのだが

貸出中であり予約もかなり入っていたので、とりあえず在庫があった新書から。

 

まずはこちら

「女政治家の通信簿」

 

 

 

いやー、これ、企画というかタイトルの付け方からしてマズいやつなんじゃないだろうか。

「男だとか女だとか関係なく、政治家は政治家だ!」

「なんで偉そうに女を見下して評価しているんだ!」

という声がきこえてきそうだと、男のオレから見ても感じられるのだが、オレの考えすぎか?

 

内容としては涙ぐむ‘ともちん’こと稲田朋美には同じ保守層も引いたということから

杉田水脈にはひたすら「打倒左翼」という言葉しかなく、彼女らにはネトウヨの熱い支持者

が多いというようなことが書かれていた。

もちろん、ここでそのように書かれているのは与党だけじゃなく野党の女性議員も

同じように書かれてはいる。

 

この本にかんしては、「ああ、そうなんだ」という印象程度か。

 

終盤のまとめあたりでは、保守という言葉について、

「中国と韓国が嫌いで日本を愛していて、朝日新聞を敵視する条件を満たせば

自動的に付与される記号のようなものに成り下がっている」

と示している。

これはこれであたっている部分はあるかもしれない。

 

タイトルが気になったのでこちらもさらっと読んでみた。

 

「左翼も右翼もウソばかり」

 

 

先出の新書に比べたら、書かれているテーマははば広い。

ただ面白いかどうかは読んでもわからなかった。

 

前半は政治について書かれ、安倍政権が向いている方向は、昼飯を280円の牛丼にするか

350円ののり弁当にするかでさんざん悩むような人ではなく、毎日日経平均をチェックし――

とかなどとかいう文があるので、そのへんは政党寄りではないが、それでもところどころ首相

擁護的な面も垣間見えた気もした。

 

しかし、麻生太郎にかんしてはけっこう辛辣。

つい最近も久々に「呪われたオリンピック」という麻生節発言がでたが、

麻生太郎にかんしては、もう問題発言が多すぎて、国民もそれになれてきてしまい、

問題発言をするキャラがデフォルトになってきてしまっているというのはなかなか

的を得ていた。それについては笑った。

 

本の後半の章になると、なぜか世間における肉食男子草食男子についての

談になる。

右翼左翼の話はどっかへいってしまったようだ。

それともこの本のタイトルは、章のひとつを代表的にチョイスしただけであって

はなから全体を政治で埋めるつもりはなかったのだろうか。

 

例によって若者の車離れや金銭感覚などについてわかったように語る年配の識者とかに

ついて以下のように語っている。

 

――

中高年の書き手にとって、デートなのに無理をしてでも金を使おうとしない若者は

頼りなく、しみったれたものに映るのかもしれない。

しかし、それは単に自分たちの青春時代を基準にした見方に過ぎない。

置かれた社会状況を考慮に入れずに、若者論を述べるのは知的作業のサボタージュである。

 

これについては同感といったところか。

 

 

実はもう1冊だけパラパラと流すように読んでみたけど、あまり覚えていない(笑)

 

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個人的な結論。

 

やはりこの人物はつかみどころがないよくわからない。

 

オレはこの人物が好きなのか嫌いなのかもわからない。

 

ただ、思想があっているにせよ、間違っているにせよ、勉強もせず嫌いなものを

批判するようなタイプではないのかなというのは伝わってきた。

 

※参考までに数冊アフィリ貼り付けたけれど、とくにおススメというわけではないので

あしからず。