ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

 

 

 

もう長い間テレビで連続放送されているアニメは観ていないのだが、

数か月前の日曜日の朝、たまたまテレビをつけたら新しい「ゲゲゲの鬼太郎」が

やっていたのでなんとなく観てみた。

 

鬼太郎は子供のころから大好きで、数年間隔で新シリーズが放映されて

いたのはしっていたが、小学校高学年のときやっていたシリーズを最後にアニメ離れして

しまったので、以降のシリーズは観ていなかった。

 

平成から令和にかけて今放送されている鬼太郎。

侮れない。

観てみたら面白い。

 

ネコ娘がやけに美形になっていたり、そのネコ娘に女の子が助けを求める際に

使用するツールがLINEだったりと、今の時代背景に合わせていながらも、水木しげるが

当初から描いていた日本の土臭さや環境問題なども損なわずしっかり練り込んでいる。

 

妖怪という古風なテーマを扱いながらも昭和を殺さず、かといって平成や令和を活かし

過ぎることもなく大人も子供も楽しめる見事な仕上がりのアニメーション。

製作スタッフの方は素晴らしい。

 

2回くらい前の放送回で登場した妖怪は水木ファンにはおなじみの「ぶるぶる」。

日本古来からある幽霊画さながらの姿をした女の妖怪で、名前のとおり通りがかりの

人々を寒さで震えさせるという悪さをする妖怪。

いかにも日本らしい妖怪の不気味さが演出されていた。

 

そのまたすこし前に登場した「うしろ神」も女性の妖怪で水木ファンならしっている人も

多い。

 

登場する原作漫画も子供のころ読んだのだが、今回のアニメではエピソードだけ

アレンジされていて、妖怪であるうしろ神が人間の男性に恋をしてしまう設定。

 

別れたあと、長い間その男性をけなげに待ち続けるのだが、実はその男は結婚詐欺師

だった。終盤はもう悲しい流れ。

日曜朝から涙が止まらなかった。

 

純粋な妖怪よりも人間のほうがずっとあくどいという、ゲゲゲの鬼太郎独特の風刺

スパイスがきっちり効いているエピソードだった。

 

このIT時代に妖怪という昔ながらのテーマでありながらも、ここまで支持を得る

ゲゲゲの鬼太郎という漫画、アニメはやはり日本が誇れるひとつの文化遺産である。

ちなみにエンディングテーマを歌っていたのがBUCK∞TICKというのも良い意味で

意外だった。

 

そんな大好きなゲゲゲの鬼太郎。

 

小学校のとき、アニメ鬼太郎がファミコンゲーム化され買ってもらい夢中になってプレイした。

『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』

 

当時原作が連載されていたのが講談社のコミックボンボン。

そのときボンボンが読者の子供向けに「ボンボンファミコンクラブ」というのをやっていて

数円分の切手を編集部に送れば、誰でも会員になれて、のちにボンボンで連載されて

いた「ファミコン風雲児」という漫画の主人公の顔が印刷されたカッコいい会員証が郵送されて

くるというがあった。

(そうそう、今自分で書いてて思いだしたけれど昭和時代は「切手○円ぶんを同封で郵送すれば

全員にプレゼント」とかいう企画がよくあった。ただでやるにはわりに合わないけれど、かといって

金銭を要求するわけにはいかないからという出版社の苦肉の策だったのかな)

 

ゲームの鬼太郎の人気ぶりに、当時の講談社が後楽園ホールを借り切り、このゲームの

上手い子供だけを集めて競わせた「ゲゲゲの鬼太郎チャンピオンシップ」というイベントが

開催され、今では考えられないがなんとテレビでその告知CMまでやっていたのだ。

 

ボンボンファミコンクラブに入会している日本全国の読者の中から抽選で1000人だけが

観覧に選ばれるのだが、それにあたった。

 

そのときに講談社からお土産として連結式の4色サインペンが配られたのだが、

そこは物持ちの良いオレである。

30年以上経った今でもまだあった(笑)

もったいないからという理由でほとんど使わずいたら、結局そのまま中のインクが

干からびて使わず終わるというパターン。南無……。

 

 

 

それはさておき――

 

この鬼太郎ゲーム、ひとつのステージに

「妖奇魔境」

「妖界魔境」

「妖空魔境」

「妖炎魔境」

という4種類の魔境が存在し、それらの魔境で条件を満たしながらクリアしてゆき

それぞれのステージでラストにある妖怪城へとたどり着き、各ステージのラスボス妖怪

と戦い倒し進んでゆくというミッションである。

詳しくは上の動画で。

 

いろんなステージにて鬼太郎に登場した個性あふれる敵妖怪たちが登場するのが

魅力。

 

「妖奇魔境」と「妖界魔境」はアクションゲームにありがちな王道なのだけれど

「妖空魔境」と「妖炎魔境」はやや特殊なステージで難易度が高く、ゲームを買ったばかり

でまだプレイになれていない子供たちには不評だった。

 

前者ふたつのステージは鬼太郎が足で地を掛けながらプレイする基本的な地上戦なのだが

「妖炎魔境」は一旦もめんの上に乗って飛びながら敵を倒す空中戦。

 

微妙にゆらゆら揺れて移動するので安定感がないように感じ、なんでもないザコキャラの

ペナンガランというツチノコみたいな妖怪と接触してやられたりしてしまう。

 

「妖炎魔境」はただ敵を一定数倒せばクリアという条件ではなく、鬼太郎のあとを追って

ついてくる鬼火をうまく誘導して10本の蝋燭に灯を灯すというミッション。

 

ただ、後者ふたつの魔境はプレイ当初は鬼門ステージだったが、だんだん慣れてくると

逆に難易度を求めるようになり、後半はその魔境ばかり進んで選択していたというのは

オレだけじゃないと思える。

 

古き良き時代の古き良きファミコンソフトだったな、鬼太郎。

 

もっといろいろ書きたいけれどマニアックの経済的排他水域をオーバーしそうなので

これくらいに。

 

でもせっかくだから、以下プレイした人だけにわかる「妖怪大魔境あるある」でも(笑)

 

 

・目玉おやじと毛目玉が重なって出てきたから、両方とるしかない。

 

・空中で毛バリを撃って目玉と毛目玉を出現させたが、ちょうど着地点に毛目玉が

でてきて避けられず触れてしまい1減する。

 

・隠れキャラ「呼子」をとってスピードがあがったことが裏目にでて敵と接触。

 

・特殊武器「ちゃんちゃんこ」の操作のほうに気をとられて、本体の鬼太郎がやられる。

 

・「指鉄砲」といいながら、指だけじゃなく手首から先がとんでいる。

こんな感じ→「☞」

 

・妖怪城にて、敵の動きを子なきジジイに止めさせたが、止めた敵の位置が高すぎて

武器が届かない

 

・妖怪城にて、そのボスに有効な特殊武器があるのをわかっているが、セレクトボタン

を操作する余裕がないので、毛バリをひたすら連射するほうが結局早い。

 

・ぬりかべの登場は飽きる。

 

・妖空魔境にて、「もう敵と接触する!」と思って絶望した瞬間、画面外からリモコン下駄が

ものすごい勢いで飛んできて、敵に命中する。

 

・妖空魔境にて、隠れキャラ「ぶるぶる」が出現したときはなんか嬉しい。