ホテルコンチネンタルで朝食を | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

オードリー・ヘップバーンの映画はまだ1作も観たことはない。

だけどそのタイトルやシーンは有名なものばかりなので当然しっている。

 

なので数年前にはお台場のマダム・タッソーにてオードリーと記念写真を

撮影しておいた。

下の画像はまだガラケー使用していた当時の記事から。

 

オードリ1

 

本作をまだ観ていないのだが、「ティファニーで朝食を」って、随分優雅なタイトル

で時間的にも経済的にも余裕がある文言だのうと昔から思っていた。

 

ティファニー(店?)ということを抜きとして考えても、オレの中では朝飯を外で食うと

いう概念がなかった。泊まりの旅行とかは別で普段の日常においては。

 

はじめて入った当時の会社が駅からやや離れていて、出勤時に駅から会社まで行く

途中にマックがあるのだけれど、ガラス越しに店内で朝食らしきバーガーをかじっている

同僚の姿を見かけたりもした。

 

オレはその出勤途中に店に入ってそこで朝食をとるという心の余裕がなかったので

それがある意味では羨ましい面もあった。

 

まず店に入ることを考えたらそれなりに早く家をでないといけない。

そのぶんの時間が確保できるにであれば寝ていたいというのがひとつ。

 

それと、朝だろうが昼だろうが夜だろうが、外食という形で店に入り金払って食事をするので

あれば、気分的にもゆっくりしたいし、食べ物も味わって楽しみたいという想いが強い。

 

食べおえてから○時までの間に会社について、さらにそこから丸一日働くということを

思うと、仄暗い憂鬱が味覚をはるかに凌駕してしまい、せっかくのフードの味を堪能しきれない

というのがなんとも大きい。

 

なのでオレは朝は毎日決まって家で食べる。食パン1枚ささっと。

寝坊することはほとんどないが、ごくたまに起きるのが遅くて焦ったときは

マスオさんみたいに背広に腕を通しながら食パン口にくわえて玄関からとびだしたり

せず、その日は朝食抜くというサイクルを続けてきた。

 

朝メシの内容や味には重点をおいていない。

ただ多少はなにか口に入れておかないと昼まで体力が持たずして、途中悟空みたいに

「オラ、腹減って力でねえや」となるので、とりあえず毎日食パン1枚ではあるが

それは欠かさないようにしているわけである。ようするに昼までのつなぎ的存在。

 

しかしここ最近の風潮として、朝メシを食べずに学校へゆく子供が多くそれが問題視されて

いて、専門家が「朝は大事だから、食事を一番しっかりととらないといけない」とよくいっている

のを聞く。

 

これから学校だの会社だの、生きてゆく上の過程でもっともバタバタして心も落ち着かない

時間帯の食事をしっかりゆっくりよく噛んで摂るべしというのもまた皮肉に感じる。

 

それが難しいけど食べないものキツイからこれまで食パン1枚をムシャムシャかじって

生き延びてきたわけである。

 

でもこれまでそういう朝食ライフを送ってきただけに、その反動と新鮮さを求める気持ちが

ふと点灯したのか

「たまには外でゆっくりとしたプチ贅沢な朝食を食べてみるのもいいかも」

と思った。

そう、ヘップバーンほど優雅でなくとも。

 

それが点灯したきっかけは、街を歩いててホテルのラウンジにある「朝カフェ」の看板を

見かけたから。

 

専門店のカフェならば土日祝などは休業している場合が高い。

でもホテル内ならば無休である。

食べたあと仕事にゆかないといけない日に立ち寄るのはキツイが、週末でも営業している

のならば、ちょっといってみたいなと。

なによりパンなどが食べ放題というのが嬉しい。

そのあとの予定を考えず、朝からたらふく食べられるのである。←(アマチュアながら物書きの

はしくれとして、しっかり『ら』は入れている)

 

と、いうことでヨミモノらしくあえて長く前置きを書いたが、いってきたのが府中駅すぐ近くにある

ホテルコンチネンタルである。

 

 

ここの一階に「コルト」というラウンジがある。

詳しくはココ

 

夜はBARだが、朝はカフェ営業をしている。

 

ビジネスホテル?なので基本は宿泊客用メインだと思うが、それ以外の外から

きた人もOKとのこと。

 

 

出張で利用するサラリーマンや研修のフレッシュマンも使用することもあって

ホテルだけに早朝4時半から営業している。

 

早朝のみだと宿泊客以外のオレみたいな人間はホテルまでの移動時間含めてさすがに

厳しいが、そのあと朝9時までやっているので、8時半くらいに入ったとしても30分は

ゆっくり楽しめるから助かる。

 

この日は7時半くらいに起きて、腹を空かしたまま8時過ぎくらいにホテル到着した。

 

宿泊者以外の客がフロントにて、代金を払うシステム。

 

パン数種類、ゆでたまご、食べ放題。

スープ、コーヒーその他ドリンク飲み放題で432円は安いのではないだろうか。

スーパーとかで売っているようなモノじゃなく自家製やシェフが作ったモノということを

考えたら。

 

ラウンジはフロントからすぐ見える横にあって、好きな席を確保できる。

けっこう人気あるみたいでオレみたいな食事だけ利用の人もたくさんいたので店内の

席の撮影はナシ。

撮れるアングル内で撮影することに。

 

こんな感じでメニューが並んでいる。

 

 

パンは確認できた限りで4種類ほど。

緑のモノが練り込んだオリジナルっぽい食パン状のものもあった。

 

ホテルの朝といえばやはりクロワッサンだ。

 

 

スープは中華とホテルのシェフが作ったポタージュの2種類。

 

 

ひととおりとコーヒーをとって席に戻り待望のプチ贅沢な朝食を。

 

いやあ、いいではないか。

たまにはこういう気分転換も。

なんだか斬新で、フードのひとつひとつとコーヒーの表面が金曜ロードショーの

オープニングの海面みたいにキラキラと美しい輝きを放って目に映る。

今はもうヴァージョン変わっているかもだけど。

 

 

同じような画像になるから最初の1枚しか撮っていないが、パンは何個か食べた。

美味い。たぶん10個前後は食べたと思う。

ここに写っていない食パンも。

 

スープも当然2種類試したけど、両方美味い。美味すぎる。

 

上の画像のは「ホテルのシェフが作ったポタージュ」。

実物は写真よりもいくらかオレンジ色寄りで、いい具合に濃厚。

 

もうひとつの中華スープも大根が入っているのだろうか?

具もたっぷりでとろみも絶妙で、飲みだしたら止まらない。

 

それぞれ2、3杯ずつ飲んだだろうか。合計6杯ほど。

普通にホテルのレストランに入って、このスープ2杯くらい飲んだらそれだけで

500円はいくと思う。

 

なによりも嬉しいのは、ゆでたまごがあってそれも食べ放題とのこと。

 

男ひとり暮らしにおいて、朝食にゆでたまごなんて、はぐれメタル並みにレアな

存在である。

玉子王子を名乗りたいくらい、地味~に玉子大好きなのである。

回転寿司いったらまず1皿目は玉子というスタイルは崩さない。

 

なので、1巡目にまず2個とったが、やはり玉子はパンよりもボリュームと重量が

あるので、このあともう1個食べて合計3個でストップ。

でも十分満足。

 

それぞれおかわりで何巡かして、最後に食後のブラックコーヒーでひとときを。

 

うーむ、コーヒーが美味い。

 

「このあと予定がない状態」で、こうしてゆっくりとくつろぎ味わいながら摂るブレークファストが

こんなに幸福な時間だとはこの年になって新たな発見だった。

 

決めた。

また少し我慢して、たまの休日の朝にまた利用しよう。

リピート確定。

 

この日、ホテルのカフェで朝からこうして過ごしているとなんだかカンヅメの作家のような

気分になってきて、執筆に勢いがつきそうな気分だったので帰って一休みしてから原稿画面に

向かった。

自己暗示というものはあるようで、順調に文章が進み、1時間半ほどノンストップで書き続ける

ことができた……

のだが――、

 

途中途中でしっかり更新をクリックしながらやっていたのだが、パソコンの調子が悪かった

らしくて更新ができておらず、最後に画面を閉じた瞬間、一時間半ぶんの新規の文章が

すべて消えた。Σ(゚д゚lll)ガーン

 

まったく同じ文体は2度と思い浮かばない。

浮かんだとしてもまた同じことを打ちこむのはダルイ。

なので、しょうがなく流れと文章を変えて翌日また執筆再開した。

 

というわけで、たまに報告する途中経過になるが。

現在、400時詰め原稿用紙で140枚くらい。

 

煮詰まって断念した前作のペースに比べると悪くはない、と思う。

飲んだコーヒーと同じくらいブラックな世界観が構築できているとは思うが、

あとはオレの文章力の未熟さが問題。

そこをなんとか乗り越えればまた一歩先に進めるのだけれど……

まあ、とにかく書けるときに書いて書いて書きまくるしかない。

明日なにがあるかわからないのだから。

明日のオレにキーボードを打つ右手が確実にあるという保証はないのだから。

 

「ティファニーで朝食を」も映画の勉強としていつか観ようとは考えている。

ただ、今は他にもチェックしている映画が多いので。