バンド臨終図巻 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

先日は同窓会の様子を報告したのだが、今改めて考えてみると

オレらの部活で途中退部した人間は、ほぼいなかった。

 

厳密にいえば、同級生の男子でひとり。

同じく女子でひとりだけいた。

 

男子のほうはまだ1年生のとき、都合があって外国の知り合いのところへ

留学いきたいといって1年ほど休学した。

 

2年になったときに急に部室に再び姿を現して、オレらみんな喜んだのだが

もともとお洒落っ気が濃い男の子だったことにくわえ、海外帰りということで

両耳に輝くピアスをしていたため、その子が不在の間に顧問に就任した

熱血教師に、「ピアスをしている人は柔○部から出ていっていただきたいのだが!」

と攻められ、自分のスタイルを貫き退部、のちに留年により入ったクラスにもなじめず

学校も去った。

 

女子のほうは単純だった。

昔から習っていたからその流れでとりあえず高校でもその部活に入ったんだろけど

やはり高校生活はオンナノコっぽい生活を送りたく、道着よりもルージュを選んだという

感じだと思う。

よって、最後までいた女子は先日あったNさんだけだ。

 

男子のほうは特例でやめたわけであって、部活がイヤでやめたという人間は記憶の

限りいない。

ただ競技そのものの好き嫌いはおいといても、やはり先輩後輩、同級生問わず

仲が良かったから誰もやめなかったのかなと思う。

 

それなりの人間が集まっていたのに、特別大きい衝突や喧嘩になることもなく済んだのは

けっこうすごいことだ。

 

「志が一緒」 「やりたいことや好きなことが同じ」

というのは決してイコール「ウマがあう」とか「相性がいい」ということにはならない。

似ているようで、実はまったく別の判断基準。

うちらの部活はたまたまそれが一緒になった結果かもしれない。

 

オレが生まれてはじめていったライブは八王子市民会館で開かれたザ・ブルーハーツの

「ハイキックスツアー」というライブだった。

これも先日の同窓会であった同じブルーハーツファンの部活仲間から誘われていったものだった。

 

ブルーハーツは人気があり、高校時代から好きでずっと聞いていたのだが、ある時いきなり

解散した。

たぶんオレが大学生のときだった。

 

ショックには違いなかったが、その一方で

「まあ、そりゃグループだからいつかは解散してもおかしくないだろうな」的に

クールに受け止めてもいた。

きっとメンバーそれぞれにやりたいことでもできたんだろうな、と。

 

しかし、そのあとさらに驚いた。

 

ブルーハーツの中でもメインの顔であったヴォーカルのヒロトと、ギターのマーシーは

そのあとも一「ザ・ハイロウズ」というバンドとして一緒に活動を続けるというではないか。

 

ブルーハーツのファンとしては、ブルーハーツ遺伝子が濃いバンドが残るようで

うれしく思ったが、なんとなくイメージしていた「バンドの解散」と違った。

だってメインのふたりはまだ一緒のままだから、それはつまりブルーハーツじゃないかと。

 

それでもやはりヒロトの声やマーシーの歌詞の世界は好きだから、「ザ・ハイロウズ」の

デビューアルバムは購入した。

 

1曲目に収録されている「グッドバイ」という曲の歌詞を聞いて衝撃を受けた。

 

―― サヨナラする キレイサッパリ

―― サヨナラする ダサいやつらと

―― 今までありがとう 本当にありがとう もうこれでお別れですよ。

 

そんな歌詞のひたすら繰り返し。

 

ブルーハーツを解散して、あらたに結成したバンドとしてだした1枚目の

アルバムの一曲目がこれ。

ヒロトとマーシーが同じバンドとして継続したという状況もふまえて、このとき

ブルーハーツ解散の理由が決して「音楽性・方向性の違い」じゃないことを確信した。

 

解散したかったというよりも、分離したかったのだ。

 

元ブルーハーツの4人は今でもおそらく好きな音楽の方向はたいして相違ないと思う。

ただ、だんだんズレが生じてきたり、音楽抜きにしてもプロモーションのやり方や

ファンとの接し方などで衝突したり、あるいは音楽まったく関係なしにウマがあわない

部分が露呈してき可能性が十分考えられる。

 

ブルーハーツにかんしては、解散当時からずっとそんな疑問や論を頭の中に持ち続けて

きたが、つい先日図書館でそのへんをからめた気になる本を発見。

 

 

バンド臨終図巻 バンド臨終図巻
6,923円
Amazon

 

昔から現在。

洋楽から邦楽までのバンドの解散状況を集めた本である。

しかし、いまアフィリで見てこの6923円という価格設定はいったい…!?

 

手にとってブルーハーツについてそのページをめくってみると、真かウソかはわからないが

ベースのK氏が某宗教の信者で、ファンに勧誘をするようになったため、ヒロトなどが

解散を決めたとかいうことがかいてある。

 

その他もパラパラと気になっていたバンドの解散事情をしらべてみる。

 

フリッ○ーズ・ギターとかは解散当時、ふたりの仲が険悪になったためとか書かれていたが

仲悪いとかいうことは書かれていなかったな。

 

メンバーが不祥事をおこしたことで解散という流れはやはりよく目にする。

 

中で紹介されているバンドの数はあまりに多い。

 

本のコンセプトは

「『音楽の方向性の違い』という言葉の裏に存在する背景」

 

ちょっと下世話な視点ではあるが、人間ののぞき見的な趣味をうまくとらえたという意味では

極上の暇つぶしBOOKである(笑)

 

図書館でも扱っているところにはあると思うので、気になる人はぜひ借りてみて。