アポロ13 | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

GWはずっと飲み会だった。

オレと同じように過ごした人も少なくはないんじゃないかと思う。

 

3日連続だったが比較的助かったのは開催場所がもっとも遠くて

新宿だったということ。

 

もっとも遠いといっても最寄りから特急に乗れば30分もかからず

一本でゆけるから気はラクである。

飲みにいって酔って帰ることを考えると、飲み会の場所はできるだけ

近いか、もしくは乗り換えナシでゆける駅がよい。

そして特急で30分以内。

 

なのでオレにとっては最寄り駅付近から新宿間がベストだ。

 

新宿でさらに山の手線に乗り換えて品川や目黒や五反田とかにゆき、そこで

東急とか京浜とかの私鉄などに乗り換えて向かう駅だと、ちょっとしたジャーニー。

東西線の葛西や、ゆりかもめのお台場とかもジャーニー。

遠い。長い。めんどくさい。

 

こんな書き方しているが、23区の人が同様に多摩地区に飲みにくる時はくる時で

「この世の果て」みたいなところで呼び出されたような気分だと思うが(笑)

 

まあ、人間が「出掛ける」という行為をする以上、その目的地が近い時もあれば遠い

時もあると思うのだけれど、飲み会の場合遠いと厄介なのが、思考能力があまり

働かない状態でなおかつ、気持ちわるくなったり朦朧としている可能性もあり、

さらに帰宅時間が夜だということである。

 

楽しく飲めて酔ってない時は、最寄り駅まで無事に帰還できるだろう。

でも、ガンガンに頭が痛くなっていたり、モロ吐き気に襲われてたり、短いスパンで

尿意が襲ってくるような時に、長距離電車移動帰宅は地獄だ。

 

1時間以上かかるとしても1本で帰ることができるならいい。

空席があったとして、そこに座ってしまえばあとは到着までじっとしていれば頭痛や

吐き気も耐えられるかもしれない。

 

だが、乗り換えがいくつかあるとそれだけでも肉体的、精神的につらい。

 

電車の往来にまだ余裕がある日中ならばいい。

気分悪くなったりしたら、一度下車してベンチなどで風にあたって休むこともできる。

でも飲み会の帰りの場合は夜だから、徐々に本数も減り、一度下車すると帰宅が遅れるという

場合もある。

 

これまで23時過ぎの帰宅電車に腐るほど乗車してきたことのある視点で観察してきた経験

でいうと、酔った人間の心理として乗車中具合が悪くなったとしても、ぜったいに途中でおりず

一秒でも早く降りる駅に向かうべく耐えようとする。

その結果、社内で倒れたり吐いたりして、周囲に迷惑掛ける。

 

一番落ち着く自宅に早く戻りたい気持ちはわかるが、「もう吐く!」って自覚したら、まずは

おりろよ、って思わずにいられない。

たしかにヘタに降りたら終電無くなって帰れなくなる可能性がある恐怖はわかるけど。

 

オレも過去になんども新宿や上野で飲み会して、その後深夜帯に地獄のすし詰め電車で家の

ある多摩地区まで帰ったことあり、気分も悪くなったことも当然あるが幸いにも車内で

吐いた経験は一度もない。

朝まで呑んでて各駅停車の始発で帰ったら、あとひと駅というところで眠りに落ちて

しまい、目が醒めたら窓の外に長閑な風景が広がっていて、駅名みたら高尾だった

ことはあったが。

 

新宿からは一本とはいえ、頭グラグラの状態で各駅停車の帰宅はさすがに遠く感じることが

多かった。

 

なんていうかね、オレはたまにその飲み会があった駅から帰宅する最寄り駅までの距離感を

地上から宇宙に向けての距離感に変換するクセがある。

 

歩いて帰れる程度のひとつふたつ隣りの駅にある店が会場だったら、地上からプールの飛び込み台

の高さのイメージ。

 

そこまでの距離でもなければ恐怖感もない身近な感じ。

仮にベロンベロンに酔ってても乗り過ごす恐怖の存在する電車に乗らず歩いてすぐ

帰れるから精神的な負担もあまりない。

 

一本30分で行き来できる「新宿」っていう場所は、いってみればスカイダイビングでセスナから

飛び降りる最高地点というイメージ。

 

地上まで近くはない。

だけど、地形も生い茂る緑も見えているから、もうちょっとすれば確実に日本の、しかも着地を

予定している場所には明らかに降り立つことができるという安心感はある。

地面に降りることができず、空中に取り残される心配もなければ、間違って外国に降り立って

しまうようなこともない。

 

だけど、かなり酔った状態で帰宅に向かう際の駅あるいは電車が、新宿より先の路線から

派生している路線の蒲田とか北千住だとかお台場とかになると、セスナの上空ダイビングポイント

よりもさらに高い高いところにある、いってみれば宇宙空間の領域から自分の家がある地球に

帰還できるだろうかという距離感と不安を感じてしまう。

 

新宿がギリギリ地上の風景が見える空だとしたら、そこからさらに遠くて私鉄へとわかれている

駅はいってみれば、中間圏や成層圏。

 

ここまでグデングデンに酔って意識も朦朧として、それなりに吐き気の予兆も感じているこんな

オレは、途中で倒れることもなく、吐くこともなく、漏らすこともなく、はたまた眠りに落ちて寝過ごすことも

なく無事に乗り換えもこなし、自宅のある地球の地へ帰還できるだろうかという恐怖に襲われることが

今まで幾度もあった。

下車する最寄り駅までの距離がすごく果てしなく遠く思えてしまうのだ。

 

なんとか意識を保ち、とりあえず新宿まで戻ってきて乗り換えた。

あとはもう一本、と思った矢先、頭痛や吐き気、もしくは尿意の強襲。

だけど、これが終電。

一度降りたら最後、帰れない。

この時間帯がつまり精神的な「大気圏突入」。

 

倒れそう。吐きそう。漏れそう。

でも、これを乗り切れば降りる駅はもうすぐだ。

酒が飲めず飲み会にいかない人でも、乗車中に気分悪くなったりする人もいるから

そのへんはだいたいの人がわかるだろう。

 

ちなみにオレは中央線利用時代、西荻窪駅あたりまではまだ遠いなと思っていたが、

三鷹駅までくると、もう地上の風景が見えてきたような感じで、下車駅まであともう少しだと

よく安堵していた記憶がある。

(そこで気が緩んでしまい、さっき書いたように一度寝てしまって寝過ごし高尾までいって

しまったのだが)

 

もうかなり前の作品だが、トム・ハンクス主演の「アポロ13」を観た。

 

 

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月に向けて飛び立ったアポロ13が宇宙でトラブルをおこし月へゆくことを断念。

それだけならともかく、酸素なども不足しており3人の乗組員が地球に無事帰還できる

かもわからないという危機にみまわれる。

 

実話の映像化でありながら、かなりのサスペンス色が漂う作品だった。

 

今はもう数年後には一般人でも金を出せば宇宙旅行ができる時代だといわれている。

 

でももしオレが成金だったとしても、宇宙飛行士になれる頭脳を持っていたとしても

宇宙にゆくのは怖いな。あまりゆきたくないかな(笑)

 

いうまでもなく、宇宙という空間は恐ろしいほど広くて周囲になにもないし

誰もいない。

 

そういう環境的な恐さもあるにはあるけど、この映画のようにやはり乗っている機体に

トラブルがあって地球に戻れなくなるのが一番怖い。

その結果死体となって宇宙空間を漂うか、ウルトラマンのジャミラのようになって異形となり

地球に戻って自分を助けなかった地球人に復讐する未来図が浮かんでしまう。

 

オレは今でも観覧車が苦手だが、それは高いから怖いんじゃない。

一番高いところで機械トラブルが起きて、そこでゴンドラに閉じ込められることが怖いのだ。

 

子供の頃、エレベーターが怖かったという記事を書いたことがあるが、それはエレベーターが

狭いから怖いんじゃなく、故障してその箱の中に閉じ込められることがすごく怖かったのだ。

 

そう、オレは昔から苦手な場所が多かったが、理由は「暗いから」とか「高いから」とか「狭いから」

ではない。

‘その孤独な空間から帰ってこれないかも’

という可能性が一番怖かった。

 

そういう意味合いでもこの「アポロ13」はかなりスリリングでゾクっとする作品だったが、

それでも話題になっただけあって、かなり面白い作品だった。

 

作品の中で当初宇宙へゆくメンバーだったが、事情により行けなくなってしまったケンという

登場人物がいるのだが、どこかで見たことがあるなと思った。

 

思いだしてみると、たしかこの「アポロ13」の前のトム・ハンクス作品の「フォレスト・ガンプ」

でもダン中尉役でトムと共演していた役者さんだった。

長渕剛&石倉三郎みたいな名コンビだなと思った(笑)