インド料理・ガネーシャ | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

中学生の時、よくつるんでいた友人が面白い歌を発見したから、そのテープをオレに

聴かせたいと強く推してきたことがあった。


「隣りのインド人」という歌らしい。

当時はたしかに初耳だった。


よほどオレに聴かせたかったらしく、「ケンのうちまで持っていってラジカセで聴かせてやるから、

いつなら遊べる??」とノリノリでいってきたので、とりあえず近々で空いている放課後を伝えて

おいた。


ところが、いざその日になると、できれば優先したい用事が舞い込んできてしまった。


テープ聴かせてもらうだけならばいつでも大丈夫だろうと思い、友人には正直に優先したい

用事があるから日にちを延期してほしいと伝えた。


すると予想外に友人はアツくなり、

「なんでだよ!! 『隣りのインド人』聴きたくないのかよ!」

といってきた。


そこまで聴かせたいのならば、そーとー面白い大爆笑ソングなんだろうと思い、友人の熱意に

負けたオレは、「じゃあ、予定通り、今日オレの部屋で聴かせて」とお願いした。


そして、その日の放課後、友人がオレの家にやってきた。


部屋に招き入れると、さっそくオレの持っていたビクターのダブルカセットラジカセに持ってきた

テープを入れて、再生ボタンを押した。


スピーカーから流れ出す半エキゾチックなイントロ。



数秒後に歌。


「♪隣りのインド人~。 ○×☆△◇~!!」


……

たしかに変わったリズムと歌唱ではあり、別に嫌いではなかったが、そこまで面白くもなかった

(笑)


インド人~の部分は声が低いから歌詞も聴き取れるのだが、その次の部分が意図的に

高音になっているので、なんといっているか聴き取れないのもある。


音源ならともかく、ダビングにダビングを重ねたと思われる音だから、ほんのりノイジーだし。


友人的にはおそらく、歌詞ウンヌンよりも歌い手のテンションの緩急が面白いといいたかったの

だと思う。



昔からインドやインド人が登場するコミックソングやコントって多い気がするけど、思っている

以上に近所にインドの方って住んでいないし、本格的な専門店のカレーってあまり食べたこと

ない気もする。 ココイチで済ませちゃうし。


そんな思いもあって、前から一度行ってみたいと思っていた地元の店にこの前ランチにいって

みた。


カレー専門店というよりもインド料理。


『インド料理 ガネーシャ』

東京都府中市府中町1-7-3 芋仙恩田ビル2F

HPはココ



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かなり前に放送された「出没! アド街ック天国」でもランキングしていた有名店だ。

以前から看板は何度も目にしているが初訪問。


階段を上がったところの通路の正面に入口がある。



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インド料理店だが、経営されているのは日本人の方。

とはいえ、インド5つ星ホテル伝承の味とのこと。


ドアをあけると、奥さんらしきとてもいい感じの方がでてきて対応して頂き、

奥の方のテーブルへと通され着席。



今回の目的はランチのカレーセット。880円税込み。



カレーは3パターンあって、「チキン」「マトン(羊)」「野菜」の中から好きなものを選べる。


これまでのカレー経験からして頼むモノは既に決まっている。


チキンにはオレの天敵である‘ヤツ’がひっそりと息を殺して潜んでいるのでダメ。

野菜ならば、なおさら大量に潜んでいるだろう。


そうなると、やはりマトンしかない。


マトンでも使われてはいるだろうが、おそらく原型はとどめていない程度に溶解されている

と思われる。


そのヘンのことを抜きにしても、ビジュアル的に見てマトンが一番美味そうだというのが

大きい。



そういうことでマトンで注文。


辛さも激辛とか選べるらしいが、今回は初めてなので普通でお願いした。


タージマハルが描かれた壁のすぐ横で待つこと、たった数分。


早くも目の前に。


ナンがまたナンともでかい……。この大きさは想像以上だった。嬉しい。



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ナンとライスが同居しているのも珍しいサービス。


米もナンも好きなオレにとってはこれまた嬉しい。




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この黄色いライス、美味くて大好き。



ナンもナンで美味い。


ちぎってはこちらのマトンカレーにたっぷり浸して、インド人のようにかぶりつく。



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大き目の肉の欠片も入れられているのが小さな幸せである。



手頃なココイチもいいけど、たまーに本格的なカレーが食べたくなった時はまた来たいと

思える素敵なお店だった。


人気も頷ける。



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