先日行ったダンダダン酒場もある分倍河原駅周辺。
子供のころから馴染みがあるエリアだったので、駅にのびる商店街は小説の舞台でも登場させたのだが、昔は本当に何もない商店街だった。失礼ながらも地元民として言わせてもらうと。
ただ、栄えようにも、まさにこじんまりとした商店街だったから、付近住民も経営者側も
土地に関して、栄え度数の絶対値を完全に見切っていた部分はあったかもしれない。
久々足を踏み入れてみると、ここ数年でも脅威の発展をしている。
ダンダダン酒場、磯丸水産、カラオケ館、その他オシャレなバルに花月などのラーメン屋。
驚いた。見直した。分倍河原が今アツい。
店自体はかなり前からあったらしいが、レストランハッスルという店があってそこの
ハッスル丼というB級グルメは評判らしく、ちょっと前には「モヤモヤさまぁ~ず2」で
あの3人も来たのだ。
ちなみに「モヤさま」がロケにくる以前から別情報によってハッスル丼の存在は知っていて
気になってはいたのだが、プレートにオムレツも盛られているので、どうものその中にヤツが
潜んでいる気がして、オレはいまだに食べにいかずにいる。
そんなレストランハッスルもある分倍河原にて、この前、家系ラーメンの新店を発見。
数日後に行ってみた。
『横浜ラーメン若武者』
東京都府中市片町2-20-13
ツィッターはココ 。
他店には行ったことがあるが500円油そばで有名な「味の天徳」のまっ隣りだ。
ラーメン屋における新規開店はこういった良い感じにの殴り込みっぽいのが多いから
盛り上がる。
口コミを見ると、店主は武蔵家で修行をしたらしい。
家系において武蔵家というと、まったく異なるふたつの流派の「武蔵家」があり、混同されやすい
のだが、こちらは新中野にあるほうの「武蔵家」系列で修行されたご主人の店らしい。
社用車で営業回りしていた時代は、何度かよく利用した。
あの頃はまだ路駐がそれほど厳しくなかったのだ。懐かしい時代。
店内はちょっと狭めのL字カウンターのみ。
椅子が固定式なのだが、椅子と椅子との間隔がちょっと近すぎて、座ると普通に隣の人と
服がふれてしまう。
ラーメン屋に限らずだけど、これはちょっと得意じゃないかも。
とりあえず券売機で券を買って、席に。
空席は3席ほどあったが、どこに座っても必ず隣に人がいるケース(爆)
しょうがない。そこはもうあきらめて、一番手前に座った。
角だったから右には先客が座っているが、左はすこし余裕がある。
座った瞬間、右隣の客が例によって「なんでオレの横にくんだよ!」みたいな顔を一瞬したが。
知るかっ! オレだって、できれば隣に誰もいない席で食いたかったよ!
と憤る。
と思ってプンスカしていたら、カウンター一番奥のオジサンが席を立ち、同時に3人組のサラリーマンが入ってきた。
その3人を並んで座らせるという都合上、店員さんから、よろしければ一番奥の席に移動して
もらえませんか?と声を掛けられた。これはとってもラッキーマンだった。
もともと横浜家系ラーメンが好きなので、ここへ来てみたという動機もあるが、付加価値と
して大きかったのが、ライス無料で、おかわりし放題。
これも新中野の武蔵家の形式をくんでいる。
カウンターに貼ってある紙にも、なんとなく著作権ギリギリを匂わせるゴムゴム一味っぽい
テイストのキャラが「ライス無料」にたまげているイラストが掲載(笑)
そして、いよいよ登場。
「らーめん」650円
今回もお好みはいつもどおりに
「かため」「ふつう」「ふつう」で。
原材料価格高騰の時代にて、他の家系や二郎系がその値段をだんだんと上げてゆくなかで
家系基盤ともいえる650円という価格設定は嬉しい限りだ。
麺はちょっと細目かなというのが個人的な印象。
スープもそれほど獣っぽくない。
暴れている家系というよりも、コンパクトにまとまった家系といった感じだった。
そして無料のライス。
着席して食券を渡した時に、サービスライスの希望と、その量を聞かれる。
量は「大・中・小」
もちろん、どれを選んでも無料という涙がでるような温かさ。
周囲の男性客はみんな、「中」を頼んでいた。
今までのオレもそこでは「中」を頼んで生きてきた。
だけど、決まっていつも「これなら大でもいけそうだった」と、あとで後悔したのだ。
だから今回は、いきなり大。
豆板醤オンザライスでさらに、スープを浸み込ませたノリをかぶせてくるむ。
やはり、これくらいならペロッと食えた。
麺、ライスともに余裕の完食。
卑しい客かと思われるのが怖くて、さすがにおかわりまで言えないところがオレもまだまだ
未熟なので、なんとか克服せんといかん。
なにはともあれ、650円で美味いラーメン食えて、さらにライスまでおかわりし放題とは
でかい。でかすぎる。
ごちそうさまでした。
また、そのうち行きます。