かまいたちの夜 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。



なぬ? 今朝は雪が降っただと?

オレが起きてカーテンを開けた時は雨が降っていたからもっと早い時間に降っていたようだ。

オトナになってからは雪が嫌いだという友人が増えたが、オレはやはり好きかもしれない。
たしかに平日の出勤などで外に出ないといけない日の雪は不便でダルイ。
だけど、休みの日に自分の部屋から眺める窓の外の雪景色はなかなか飽きないものだ。
旅先の宿の部屋から眺める雪も大好きだ。

まだ学生の頃は友人に誘われて新潟のスキー場のほうによく行っていて、
家族経営のようなホノボノとした宿に宿泊していた。
経営している家族のオバアチャンやオジイチャンもとても可愛らしい人だったので
かなりお気に入りの宿だった。

ただ、宿そのものにはまったく不満はなかったのだが、同じ日に宿泊している他の大学生
グループが酔ってバカ騒ぎしていたりすることがあった。

宿についた当日の夜、オレは前日一睡もできなかった反動もあって爆睡してしまったのだが
友人の一人曰く、夜中に外が騒がしいので目が覚めたので、窓の外を見たら、同じ宿泊客
らしい男が、吹雪の中で西川貴教の「ホワイトブレス」を歌い叫んでいたという。

その声がうるさくて眠れなかったと激怒していた。

当時、西川貴教(TMレボリューション)のあのプロモーションビデオは流行ったからおそらく
他の吹雪いているスキー場周辺の宿でも同じことをやって身内からのウケを狙った奴はいると
察する。
やるのはいいけど、たの宿泊者の迷惑かけるなアホ。

まあ、当時の流行考えれば外見て雪降ってたらやりたくなるのもわからなくはないが。


時期にしてオレが友人とスキー場に行っていた頃より後か先かは微妙だけど、
吹雪きの中にあるスキー場の宿と言ったらオレはまずチュンソフトの大ヒットゲーム
「かまいたちの夜」
がまっさきに頭に浮かぶ。今でも。

サウンドノベルエボリューション2 かまいたちの夜 PlayStation the Best/チュンソフト

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もともとこのゲームの存在は知らなかったのだが学生時代のバイト先の仲間がこのゲームを
プレイしていてかなりハマっていた。
いわゆる殺人ミステリーモノなのだが、なんでもスゲエ怖いということだった。

それはぜひやってみたいと思い、そいつがクリアした後に借りてみた。

マジ怖い。幽霊モノじゃなくサスペンスなんだけどこれは夜中にひとりでは出来なかった。
名作なので言うまでもないが、演出と映像はそれだけ秀逸だ。

おおまかな設定はよくタイプ。

スキー旅行に出かけた主人公とその彼女。
宿泊したペンション「シュプール」には他にも仲良しOL三人組やクセのある会社社長なども
泊まりにきている。

食事後、OL三人組の部屋に「こんや、12じ だれかがしぬ」
と書かれた紙が差し込まれたことから主人公とその彼女は血なまぐさい殺人事件に巻き込まれて
ゆく。
ふたりは「シュプール」から生きて還ることが出来るのか…。

登場人物の姿を鮮明にせずシルエットのすることでプレイヤーの想像力を掻き立てている。
また発見した死体に関しても顔や全体を映さず、あえて手だけとか血が流れた一部分だけを
アップにしたりなどで恐怖を想像させている。

深夜、吹雪くペンションの外から鳴らされるインターホンの鳴り音もリアル。
それにともない表示される文章がまた怖さをうまく倍増させている。

このゲームの脚本はミステリ―作家の我孫子武丸。さすがのこだわりだ。

はじめてプレイした時でも、ある程度進行するとなんとなく犯人が分かってくる部分は
否定できないのだが、それでもそう簡単にハッピーエンドにたどり着かない。


プレイしたことある人ならば一度は経験しているケースだと思うが、主人公としての
推理をあやまってしまうと終盤のほうで現場が大惨事になり混乱する。

そして怯える彼女を守ろうと駆けつけると、彼女は錯乱していて自分の彼(主人公)を
一連の殺人犯だと思い込んでしまっている。

そんな錯乱した彼女に主人公はスキーストックで喉を刺されて絶命してしまう。
そこでバッドエンド。つまりはゲームオーバー。
あの終わり方はなかなかショッキングだった。



しかし、昔は携帯もスマホもなかったから推理作家サンはまだラクだったかもね。
ちょっと寂しい場所とか山の上にある屋敷やペンションを殺人現場の舞台にすれば
密室とか閉ざされた地域という設定がしやすかった。
犯人によって電話線がすべて切断された!ということで密室は完成する。

だけど今はソフトバンクなどがCMで「電波が通じます!」みたいにやっているだけに
通信技術が発達してしまっているから、ちょっと山の中や離れたことろに閉じ込められたという
設定にしても「スマホですぐ助け呼べるじゃん」とか「助けてなう」とか呟けば
すぐ外部と連絡がとれそうである(爆)

これからの密室モノや孤島モノは、本当に電波の届かないようなもんのすごい山奥にするか、
もしくは偶然にもその宿に泊まりにきた人間全員がアナログで誰ひとり、携帯やスマホを
持っていなかったという設定にするしかない。

文明の発達というのは決して便利なことだけではないのだな。うん。




ゲームが気になる人は冒頭の動画を再生すれば、ところどころにダイジェストがあるので
どうぞ(笑)