所在地が微妙な場所になるうえに、いつも混んでいると某番組でも紹介されていたため敬遠
していた店だったが、先日昼休みに職場のSさんから「ちょっと今日行ってみようよ」と誘われ
初めて訪問してきた。
埼玉県民の静かなるソウルフードと言われるラーメンのある店へ。
(オレが言ったんじゃなくて某番組で小林克也が言ってたのよ、念のため)
『トーフラーメン幸楊』
埼玉県さいたま市桜区田島1-21-18
ちょうど昼どきに行ってみたのだが思ったほど混んではいなかった。
オレたちが店前につくまでのほんの数秒の差でどこかの作業員らしき人数人が先についたので
そのあとだ。
やはり普段lはもっと並んでいるようで店前には順番待ちの客用にイスが出されていた。
ドアにはどの椅子が一番目のお客さんの椅子で、2番目がどの椅子、3番目がどの椅子という
図が書かれた紙も貼られていた。
とりあえずSさんと一緒に座って待つ。
目の前の看板のうらにひざ掛けのような布が掛かっていたので、最初は客の忘れ物かと
思ったが、よく見たら「ひざ掛けにお使いください」と書かれている。
お店側の気遣いのようだ。
中から食べ終わったお客さんが出てきても、すぐに入ってはいけないのが軽い掟のようだ。
卓の片づけが終わったあと、お店の人が呼んでくれるからそれから入る。
フライングして入ってきて、「ダメダメ!」と言われている人がいた。
10分ほど待ってから呼ばれて店内へ。
Sさんとふたり並んでカウンターに着席。
頭上にひしめく数多のサイン色紙。
真鍋かをり、大泉洋、北斗晶・佐々木健介夫妻(埼玉出身だとか?)
コント山口君と竹田くんの竹田くんのほうなど様々な芸能人が訪問している。
微妙にバカリズムに似ているラーメン王・石神秀幸のサインももちろんある。
店内にもいろんな張り紙がある。
ゴミは後ろのゴミ箱へ。
レシートは出ません。(必要ならば領収書は出ます)
長居は禁止
などなど。
一見うるさく感じそうだが、冷静に考えればすべては当たり前のマナーに近いようなルール。
この店のメインはトーフラーメン。
本とかテレビで何度か見たけど、写真で見てもうまそうだ。
普通の醤油ラーメンが700円なのに、それよりも安い650円。
今回はSさんと揃え、大盛を頼んでみた。
料金は50円増しだったかな? 忘れた(爆)
トーフラーメン(大盛)
視覚からしてすでにその「とろみ」が伝わってきて、これはかなり期待できるとみた。
白い氷山のよう浮かぶ豆腐の中にひとつさりげなく存在するウズラのタマゴ。
粘る膜の下にはちぢれ麺。
すすってみると、甘辛いとろみが麺にからんでうまい。
美味さのあまり勢いよくすすりすぎて、早くも口内に火傷した気配があるが箸はノンストップ。
「もう、ウズラ食った?」と隣のSさんが訊いてくる(笑)
何気にお互い、たったひとつのウズラを食うタイミングが気になっていたみたいだ。
貴重なウズラ。
ショートケーキで言えばイチゴ。
二郎ラーメンで言えばチャーシュー。
食うタイミングが実に微妙。
オレは7~8割方、丼の中が減った時点でパクっとゆくが。
食べていると嬉しい誤算に気付いた。
スープとしては下のほうはサッパリした普通のスープで、表面だけにとろっとした汁が
広げられていると思い込んでいたが、かなり底のほうまでとろみがある。
あくまでオレの感想だが、スープの表面だけにとろみが広がっているというよりも
スープ全体がとろみと言える。
底のほうまでトロトロ。
耐震性を保つためのクイを打ち込むための地盤としての固さは十分だと判断できる。
濃度と贅沢度は高いが、最後までとろみが最後まで麺にからみつくので
胃にスルスル入ってゆく感じではなかった。
当然完食はしたが、ここは普通盛りかもしくは普通盛り+半ライスでも十分楽しめたかも
しれない。
でもやはり食後の感想としては「美味い!!」の一言。
お見事なラーメンである。
また行きたい。
近所にあったら絶対通っているな、これは。