スキスキスー | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。



悔しいが12球団の中でナンバーワンはソフトバンクホークスだと思う。
強さや打率や防御率の話ではない。
球団応援歌のインパクト力である。

オレは西武ファンだし、もし西武ファンじゃなかったとしても今のライオンズ応援歌は
好きになってたと思うし耳にも残ると思うが、残念ながら最も耳にこびりつく応援歌は
ソフトバンクホークスの応援歌、若鷹軍~団~♪っていうアレ。
西武の応援歌は2位かな。後の球団の応援歌はまったく知らない。
前にもちらっとこんな話をどこかで書いたかもしれないけど。

MXで西武とソフトバンク戦が放送されているのを見ると必ず7回の攻防に入る時に
ソフトバンクの球団応援歌が流れる。
イントロがチャッ、チャッ チャッチャ……ってはじまり
「勝利をつかめ! ソフトバンクホークス!!」ってセリフで始まり、玄界灘の潮風が
流れる(笑)

別に聞きたくなくとも、何度か耳にしているうちに歌詞が頭に浸み込んでしまうような
感じのリズムなんだろうな、アレは。

西武ファンでありながら、とても疲れて帰ってきて意味不明にハイになっている時
MXの中継みたあとシャワーとか入ると、気が付いたらシャンプーしながら
若鷹ぐん~だん~とか口ずさんでしまっている時もある。西武ファンとしてあってはいけない
行為である。


どんなに腹のあたりがムカムカしてくるような歌であっても、どんなにバカげた歌で
あっても、どんなに好きになれない有名人が歌っている歌であっても、ふと気付いた時に
サビだけでも口ずさんでしまっているようであれば、それは歌い手あるいはプロデューサー
のほうに軍配があがったと認めざるおえない。

音楽シーンというのはある意味、素晴らしい曲を作るよりも、結果的に多くに人に歌詞や
メロディを口ずさませたほうが成功と見なす風潮は前から見られた。

今はほとんど忘れられているので、これは成功とは言えないかもしれないが当時において
話題だけは少しだけ集めたような歌もあった。歌というよりもイジラレネタのようなニュアンスだけど、細川ふみえが歌ったこの「スキスキスー」もそのひとつ。


はっきり言ってサビの「スキスキス~」という部分以外の歌詞はまったく知らない。
ぼんやりとした全体のメロディも知らない。
CD買った人間を周囲に見たことがない。

だけどオレがまだ高校生くらいだった当時、その曲名とサビだけは多くの友人が知っていた。
それはそれですごいことではある。

昭和っぽい感じの歌だけど、何気にこの時はもうすでに平成。
平成にしてこの曲(笑)
タイトルからして、聞く人間をおちょくっているよう。
でもおそらく曲を提供した人間は確信犯だと思える。

格好良さや歌のうまさとかよりも、バカバカしすぎるタイトルとサビで破壊的な
インパクトを与えるほうを選択したのだ、きっと。
まさに作詞テロ(爆)

しかも、事務所や作詞家が芸人やセクシーアイドルに曲をどんどんリリースさせる場合
たいてい2曲目か3曲めあたりで急にシリアスな歌を歌わせて、見ている方にインパクトを
与えるという手法をとることが多くみられるが、細川ふみえのバックのオッサンとかは
その後も「だっこしてチョ」「にこにこにゃんにゃん」「ポチにやつあたり」などと
バカ歌の連続コンボを仕掛けてきた。しかも電気グル―ヴとかが曲書いてたりと凝っている。



興味あるなしにカンケ―なく、時代をあらわす一つの象徴としては、こういう曲が
いくつかあって良かったのかもしれない。
(オレは別に細川ふみえのファンではありません、念のため)


今でも歌手がバラエティ番組とかコント番組にゲスト出演していることはあるけど
昔みたいにコーナーとコーナーのつなぎ目で、そのゲスト歌手が歌を披露するとかいう
場面はもう見なくなったな。そんな時代もどこか懐かしい……




知らない人のため、冒頭で書いたソフトバンクの応援歌を参考までに貼りつけ。




天敵チームの応援歌で〆てしまうわけにはイカンから最後に我らライオンズの応援歌も
ぺタっと貼りつけ。