伝説巨神イデオンっす | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。



服を着た状態でもパッと見でわかる身体的なコンプレックスというものお持ちだろうか?
ていうか、ひとつも持っていない人間なんているのかどうかが疑問だが。

オレはズバリ「なで肩」が中学生くらいの時からコンプレックスだった。今でも。

小学生くらいの時は「なで肩」という概念がなかったから何か違和感があると感じて
いても、それが「なで肩」というものからきているとは知る由もなかった。

ただ、それが中学生くらいになり、少し色気づいて服とか自分で買うようになってから
何故か周りの友人に比べ、オレだけ異様なくらいにネルシャツが似合わなかったり
(左右のスソが中央に寄る)、リュックをしょって自転車こいでいて、段差でガタンと
衝撃をうけるたびリュックが綺麗にストンと肩から外れて落ちたりする。オレだけ。

それは何が原因だと天に尋ねたら「それは君がなで肩だからだ」という声が聞こえた。
その時、初めて自分が「なで肩BOY」だという事を自覚したのであった。

しかし、なで肩というモノが本当に不便である。
ルックス面だけけで、「あまり頼もしそうではない」「かっこよくない」というだけなら
正直そんな気にしないのである。

さっきかいた自転車の件のような実用的な不便が意外と多い。
リュックは自転車に乗っていなくても不便だ。

同じ「なで肩族」の長であるモリタカズヨシ皇帝も昔言っていたが、普通にリュックをしょって
歩いているだけでもリュックがズリ落ちてきて、それがかかっておるシャツの肩の部分が背中の
ほうにひっぱられ、服の肩の状態も、姿勢もなんとなく舞子さんみたくなる。

あとは、実用的なこととは違うのだが「なで肩あるある」で
「寝返りが素早く感じる」というのがある……と思う(オレだけか?)

肩幅がないから、寝てて寝返りうってもあっという間にクルっと半転する。

碇肩やアメフト選手みたいなゴッつく広い肩幅の人だったら、
寝返りうって体を半転される時に、グゥゥゥ――ン!となって、途中、枕からの顏の高さが
かなり高い地点に到達して、再び下で待つ枕へと到達するのではないかと憧れる。

アレみたいな感じよ、アレ!
としまえんとか遊園地にあった「フライングカーペット」
下から弧を描くように思い切りグゥゥゥ――ンて上昇して、もっとも高いところに到達したら
また弧を描くように下に戻ってゆくあの感じ。

アメフト選手の寝返りって、あれくらいの運動時間を必要とするくらいダイナミックなんでは
ないだろうか。

なで肩の寝返りなんて、あっという間に「クルッ」で終わりである。
やきとり屋の店頭で、よく店員が焼いている焼鳥の串をつまんで、一瞬でクルってひっくりかえすでしょ。まさにあれだよあれ。寝返りうつこと一瞬のごとし。

そういう思いがあって今はもう諦めたし、どうでもいいけど昔は「いかり肩」に憧れた。
それぞれ真横に伸びる肩の線に憧れた。
男だけど、生まれ変わったら井上晴美になりたかった。というまではいかないが、肩という
パーツだけでも出来るもんなら交換してほしかった。

そんな「肩」についてのエピソードから入ったが、数あるロボットアニメの中でも
「肩のデザイン」が印象的でとても斬新だったのが、この「イデオン」である。

普通の肩の高さのラインから上に突き抜けているのが他にあるようでなかった魅力。

正直、オレはガンダムは大好きだったが、イデオンはまともに見たことはない。
小学校の時、学校行く前に朝、再放送でやってたから、なんとなく見てたりしてただけ。
でも、この肩のデザインがカッコいいロボットはやけにひかれて、似たようなデザインの
ロボットをジャポニカの自由帳に書いてたりしたのを覚えている。
表紙にモンシロチョウとかカワセミの写真が印刷されてるアノ学習帳ね。

イデオンも仕掛け人がガンダムの冨野監督だったからなあ。
まともに観れば面白い世界観だったのかもとは思う。

しかし、イデオン自体は造形といいカラーといい、どうしてもジムの豪華版に見えてしまう。
悲しきガンダムファンの性。