太宰治賞へ | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

なんか、アメブロ記事内にいきなり「いいね」ボタンと、その表示が現れているのだが……(ーー;)

スマホでしか確認できなかった機能が急にPCでも見れるようになったのかということか??

しかも過去記事にも既にいくつか「いいね」って付いているし(今日初めて見た……)

まあ、いいや。それが本題ではない。

ただ、つけてくれた人は、オレが当初からそれを知ってて見ていると思ってるかもしれないから

一応報告まで。

これ、スマホで自分のブログ見てない人は、「いいね」がついてることにオレと同じく全く気付いていないんじゃないかね?



さて、身内でも執筆状況を多少気にしてくれて、応援してくれてる人もいるから今夜は

近況報告。ちょうどひと段落ついたところだし。


以前、50~300枚までの規定の賞の締め切りに向けて、ちょっと長めの作品を

執筆中だと書いたが、なんとか先日の日曜に推敲含めて完了し、無事脱稿した。


月曜午前中に郵便局に出してきた。


次回応募する賞は時期が来たら追って報告すると以前お伝えしたが、記事にもある通り

今回は『太宰治賞』 である。


主催は筑摩書房と三鷹市。

ま、昨日、三島由紀夫に関する記事書いて、そのあとすぐに太宰治というのも節操ないように

うつる気もするが、タイミング的偶然なんで、そこはご愛嬌で。


前にもチラッと言ったが今回書きたかった話が構成段階でも既に原稿用紙250枚前後使わないとムリだったことと、その内容と作風から、じっくり考えて、原稿用紙最大300枚まで使えて

なおかつ、自分を見つめなおすような作風が多い「太宰治賞」を選んだ。


書いている最中に予想以上に描きたい世界観が膨らみすぎて、一度書いたけど比較的に

余分かもしれないと思われるシーンをこそぎ落として、新しく思いついたシーンを追加して

またこそぎ落として、追加してと繰り返しているうちに、やっとおさまってきて結局295枚に

収まった。ピッタリ300枚は計算高い「やる気アピール」みたいで避けたかったから、ちょうど

よかった。(本当は250枚でまとめる予定だったのだが)


いや~~、しかし……

ここまで長いのは初めて書いたけど、さすがに400字詰め原稿用紙約300枚となると

ちょっと時間かかったわ。

推敲期間も入れて約3カ月かな。


でも、ジャニーズのカトウなんたらってのも2冊くらい物語書いて本を出してるけど、一冊につき

2か月半で書きあげたっていってたから、それを基準に考えると、それほど遅くはないかも。

ペースなんて人それぞれっていうこともあるし。


ハッキリ言うと、ほんとはもっと早く書きあげられて、締め切りにそれほど迫らない時に

もう郵送出来る予定だったんだけど、実際はけっこう「締切切迫地獄」になりつつあった。


原稿用紙250枚以上って、いざ書いてみるとやっぱり大変ね。

例えば誰かが下書きで書いた既にある文章を、ワープロ原稿におこすっていうだけでも

ちょっとした作業だと思うけど、単なる写植とかじゃなくて全くゼロの状態から自分で物語を

考えて作り出して構成し、さらにそれを原稿用紙数百枚ぶん書くって、かなりハードだったわ。


途中のストーリーや、適切な表現が思いつかずに、2時間パソコンと睨みあってて

わずか5行くらいしか書けない日もあった。

そんな日はかなり進行を押すことになった。


最後のここ一カ月はかなりペースあげて、夜にパソコンと向かい合えるかわからない日は

朝6時に起きて、執筆した日もあった。

展開が思いつかずに、アタマをかきむしったこともマジであった。

それで、ドラマや漫画で作家がよくやってるシーンって本当っぽいなって思った。


それだったら、このブログ更新減らせよという声もあるかもしれないが、このブログは

このブログで、物語を考える「小説的脳」とは別に、随筆的な表現を鍛える「表現的脳」の筋トレ

として書いているので、これはこれであまり怠けたくないと思った。


基本は2カ月強で書き終えたのだが、そのあとの推敲が予想以上に時間かかった。

量が多いだけに。

執筆活動の先輩でもある知人も言っていたが、他人の書いた作品の誤字脱字チェックや

矛盾点の発見はそれほど大変ではないが、自分で考えて書いた作品のチェックは逆にとても

大変である。


一回目の推敲でもかなり細かくチェックしたつもりだったが、それでももう一回推敲してみると

「誤字脱字」はもちろん、「同じ文章の重複」「比喩の破たん」「状況の矛盾」など、信じられない

くらいボロボロと出てくる。

ゲラの原稿に修正を書きこんで、間違っていない部分でも、こうしたほうがいいと思った箇所は

全て修正して、3回以上の推敲でやっと完成した。

(先日の日曜日に一気に片付けたんで、終了後は真っ白な矢吹ジョーみたく燃え尽きて

ぐったりしていたw)


たぶん、それでもまだどっか誤字とかあると思うけど、まあ、それはプロの作家でも数か所はあるっていうからしょうがない(笑)


ただ、そこまで真剣に書いて、繰り返し推敲して書きあげた作品だけに

それなりに思い入れも愛情もある作品を生むことが出来たとは思う。


コレ以降もまだ作品を書き続けてゆくと思うし、今も人間の背後の闇をテーマにした

4作目を書き始めているが、自分の中では今回書きあげた「優しさ」をテーマにした3作目を

越える作品はもう出ないと思う。


それは今後は手を抜くとか、燃え尽きたとかいうことでなく、その作品のテイストや

発信して広げたかった世界観というジャンルということで。


たとえ箸にも棒にもひっからなかったり、誰に読んでもらうことがなかったりしたとしても

このような作品を書けたってことは自分の人生の中で大きいことになると思う。


とは、言うものの、全力で時間かけて書いたからにはせめてなんとか第一次予選は

突破したいところである。


前回の文學界新人賞に比べて、太宰治賞は予想倍率が約半分、

そして、決してカネ目的ではないが、賞金は倍である。(とれるわけないけどw)


文學界より注目されにくいという事と、受賞しても単行本化されにくい、芥川賞にエントリー

しにくいというのはあるが、ハードルは文學界よりいくらか低くなる。

単行本化や芥川賞エントリーはまだしなくていい心配だな……(爆)


そういうことで、なんとか締切(来月アタマ)までに完成させ、送り出すことが出来たので

前回の予告通りに書きためておいた残り2つの作品合わせ、3連弾で今年最後に3つの賞に挑むことが決定。もう全て郵送済みだ。



○第30回 太宰治賞 (筑摩書房)


○第57回 群像新人文学賞 (講談社)


○第118回 文學界新人賞 (文藝春秋)



の3つ。


もちろん同時同作品応募は出来ないので、全て別作品。



うおお!


頼む! オレが生んだ言葉の粒子と世界観の申し子たちよ!


せめて一次予選だけでもいい!

1~2%の難関をなんとか突破してくれ!


なお、予選結果は来年4月~5月にそれぞれ発表される。太宰治賞は通過者決定次第発表

(現実、ホントに予選すら厳しい世界なんで、応援は欲しいけど期待はしないで!)


さてと……もう出してしまったモノに関しては、ゆっくりと落選結果を待つとしよう(笑)


それぞれの賞の結果はその時に改めて報告する予定。

このブログがまだやってればね。