ベッカーズピルスの夜 | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

修道院ビールなるものをまだ飲んだことがない。

どんなものなのか一度飲んでみたい。


少し前に花村萬月の芥川賞受賞作である「ゲルマニウムの夜」を読み、その物語の舞台が

修道院だったこともあって、思い出したように飲んでみたくなった次第。


1年前くらい、業務スーパーにてアビィビールという修道院ビールがとても安く売っていたのだが

最近はもう仕入れてないらしく見かけない。

ただ、そん時に、修道院ビールではないのだが隣にもうひとつ安い外国ビールが売っていた。

先日そっちのビールだけまた棚に見かけたので、修道院ビール‘気分’で一本買い、数日前に

飲んでみた。(今日じゃない)



昭和80年代クロニクル-ベッカーズピルス


『ベッカーズ・ピルス』


容量は少ないがラガービールにて値段は148円


価格からして予想はついていたが、飲んでみると薄い。

でも苦みはけっこうある。

濃いのが得意じゃない人にはいいかもしれない。


原産国はドイツだから、ドイツの風景番組とか見ているときにチビチビと呑むならいいかも

しれない。


小さいころ、漫画の「プラモ狂四郎」が好きだっかせいか、今でもドイツといえば戦車という

単純な発想がオレの中にあるのだが、ミリタリー模型で有名なタミヤ模型の社長は戦車の

プラモデルを作るために東西冷戦下のソ連の大使館にいろんな交渉や情報収集をしに

乗り込んだという話を聞いたことがある。


オレも小学校の時に「重量戦車タイガーⅠ型」のリモコンで動く模型を買ったこと。


宮崎駿が、戦争はキライだが戦闘機は好きだと語っていて、一見矛盾のように聞こえるが

何故かほとんどの男子がそれに一致する。一部の女子も。


戦車や戦闘機、攻撃ヘリだって、人を殺す道具なわけだが、男の子はだいたいみんな銀玉

鉄砲をスタートにモデルガンやエアガンの道を通過してきている。


人に向けて撃ってはいけないと注意されることはあっても、そういう人殺しの道具をオモチャ化した

ものなんて買ってはいけないと思想的な注意をされたことはない。


注意どころかクリスマスなどのデパートおもちゃ売り場や、模型店ではとぶように売れている。


自分も好きだったし、今でも戦車が好きだから否定は全くする気は無いが冷静に改めて考えて

みるとなんか不思議だ。


やはり戦争の野郎は、まっただ中の時も、戦後になってからも自分の存在がカネを生むという

ことを知っているのだ。


戦争開始した時には、それなりの兵器や乗り物を生産しないといけないために国と企業の

間で、カネが動く。


戦争が終わっても、さっき書いた例でいえばその戦争で生まれた戦車や戦闘機の模型が

生み出されることにより、版権だの流通だのでカネが動く、

実際にあった戦争の映画が出来れば製作費が動き、興行収入が動く。


戦争について語られる本が出れば、印税や販売量が動く。


戦争遺産が出来れば、それを管理したりアピールすることでカネが動く。


そう思うと、不謹慎な言い方をすれば、我々の経済の一部は戦争の恩恵をうけている

といっても過言ではないような気もしてきた11月の寒い夜。


競争は大事で、勝った者や強い者に従うのは当然に摂理だという声を良識者から聞く。


しかし、

しかしだ……



組織の中にいる上の人間は、のし上がった人間だから、下の人間が従うのがしょうがないと

いうのなら、日本はアメリカに従わなければいけないのではないのか?


そこに矛盾がある。


オレは別にアメリカは好きでも嫌いでもない。

今の日本に米軍の力は必要だと思うが、基地問題に関してはなんともいえない。

現地の人の安全面の問題もあるし、日本の暗然面の問題もある。


日本は戦争に負けたのだぞ。

そういうことはアメリカよりも下ということではないのか?


もし、意見に反対するなら、もう一度アメリカと大ゲンカ(戦争)して勝ってから文句いうべき

ではないのだろうか。組織だったらそうなるはず。

成績レースで負けた人間が勝った人間のやり方に文句言っても絶対に聞いてくれない。

たとえ正しい意見でも。


誤解のいないように再度言うけど、決してアメリカのいうことを全て受け入れろとか

アメリカの意見が全て正しいと言っているわけではない。

アメリカに対してはそういうのに、なぜ国内ではいわない?


オレが疑問なのは。どっちの国が正しいかとかいうことじゃなくて、

集団の中では結果を出した者に従うのは当然という人達が、なぜ戦争にかったアメリカの

基地問題とかには反対するのかということだ。

別に基地をそのままにしろなんていっていない。矛盾について追及しているだけ。


まあいいや、固い話し方はやめよう。


しかしなあ、


基地と言えば、街中あちこちにポツポツと存在するコカコーラの自動販売機やマクドナルドの

店舗も、とり方によっては経済的におけるアメリカの日本基地みたいなもんである。


日本各地に配置することによって、あらゆる場所のあらゆる人間にむけて、自社の製品を

買わせようする攻撃をしかけられるのだから。

批判じゃない。単なる例え。オレも使うし。


マクドナルドの看板でもあるあの黄色い「M」っていうのは、マクドナルドの頭文字の「M」では

ないよ。

一号店を開店した時に、その店の後ろにそんなオブジェだったか橋だったかがあったから

それを記念とするような感じでロゴにしたらしい。


あああ……

なんか、どうでもいいことを考えてしまったり呟いてしまう夜になった。


なんとなく悪く酔いたい夜もある。

そんな時は、ベッカーズピルスのような、ちょっと大雑把な味のビールもいいかもしれない。


飲んだのは先日で、今日は休肝日。

いつからか木曜日は休肝日になっていて、ノンアルコ-ルビールとノンアルコ-ルチューハイを

一杯ずつ。


我慢は週一日が限界だわ。


翼クン曰く「ビールはともだち」だからやめられん。