日本が海苔に巻かれた日 | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

関西では、2月3日に逃げる坂田利夫師匠をとっ捕まえて、海苔とゴハンでグルグル巻きに

して、それを皆で齧りつく「アホー巻」というのがあるらしい。嘘。関西の人ごめんなさい。


いや、でもオレの中では2月3日どころか、「恵方巻」という名の認識すらなかったぞ。

5年前くらいまで。

この前の日曜にスーパー行ったらなんか皆買ってたけど。


オレが義務教育で刷り込まれた情報がたしかならば、2月3日は喰っても「豆」だったと

思ったんだが、なんだこのヘンなフードプロパガンダのスライドは?いつから?

ちょっと前に「正月はおせちよりもカレー」とかいう宣伝が流行ったがそれに似た感じか?


数日遅れになるネタだけど、何気なく前から一度書いておこうと思ったネタだったということと、

ホント偶然だけど、2月3日直後に読んだ中島らもサンの本にも

「我らが関西には昔からある方向を向いて笑いながら恵方巻というのを食う奇妙な習慣がある」と

書いてあって、そのタイムリーさが嬉しかったから新鮮なうちに。


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先述の通りだが、発祥は関西らしい。

でもその関西出身の中島サンから見ても奇妙な風習とのこと。


このルーツが気になってしょうがなかった中島サンはあらゆるところで情報を探ってまわった結果

ある寿司屋の大将から

「海苔屋の陰謀ですわ」

という情報をゲットしたようだ。

中島サン曰く、この人のことはそれなりに知っていて嘘つくような人ではないから、

おそらく事実だろうとのこと。

そんなこんなで今夜は「数字」と「風習」の話でも。



そうか…そうだよな。

やはり元々は業界や企業のプロパガンダなんだよ、結局。


「○月○日は○○を食べる」とかいう風習はアチコチにあって

理由としては


「○○時代に毒蛇の神様と戦ったナントカの神が逃げてきた地にあった△△を食べたら

見る見るうちに傷が回復し、それ以来、その日に□□を食べると1年中健康に・・・」


なんていかにも歴史が絡んでて尤もらしい由来がささやかれるけど、意外とそーゆーの

って後づけの嘘ばっかだったり。うわー、資本主義が歴史を凌辱しとるやんか。


だけど、見事に日本列島は煙にまかれるんでなく海苔に巻かれる怪気炎に包まれましたな。

中島サン曰く日本の風習や習慣のほとんどが企業や業界の陰謀で構成されてるとのこと。


そう考えると正月もモチ業界の陰謀に思えてきたし、

クリスマスもケンタッキーと不二家の陰謀に思えてきたし、

土用もウナギ業界の陰謀だし、

節分も豆会社の陰謀か・・・


映画トータルリコールじゃないけど、実は古くからの風習だと思ってたものは脳に植え込まれた

知識で、ほんとは単なる販売促進目的の日の気がしてきたわ。


ほらほら!皆さん!陰謀の波動はどんどん絶え間なくやってきますよ。

ついこの前に「海苔屋の陰謀」が終了したかと思ったら、今度はもうすぐに

「明治・森永・ゴディバの陰謀」が襲来だ!

まったく陰謀とプロパガンダで忙しい国だのう。この日いずる国は。


しかも「海苔業界」が陰謀ラインを張ってるのは「2月3日」だけだが

上記の明治・森永・ゴディバ(その他チョコ連合軍)は図々しくも2月14日から3月14日まで

約一カ月も張っとる。GHQには憲法よりもコッチを規制してほしかった。


やばいぞ。このままでは節操なく「記念日」とか「○○を喰う日」が見境なく増えてきて

フード業界の無法地帯になるぞ。とくに日本国民は影響されやすいからな。


オレは比較的そういうのに影響されないから、特別な日でなくとも美味いと思うモンは

普段でも食うし、また年に一回の特別な日であろうが、とくに食いたいと思わないモンは

食わん!

従って2月3日に恵方巻を喰ったことは一度もない!(別に食べた人は批判しないけど)

従って2月14日にチョコを食べたことはあんまりない!(これは別の意味で寂しいw)


でもね・・・

いま日本て365日ほとんど全部が何かの日ってことになってるようなのよ。

とりあえず。今日は「北方領土の日」だし。


ま、「北方領土の日」とか「目の日」とか「勤労感謝の日」とかなら良いんだけど

ほうっておくと、いろんな業界が次から次へと「○○日」を勝手に作りあげて

365日全てが「商業プロパガンダ」になってしまうぞ。

(挙句の果てには商業的ではないものの『記念日の記念日』という日まであるらしい)


テレビ局が何気に免許制なように、いっそ「○○の日」というのを世の中やメディアに

発信するのも免許制にしたらどうだろうか?

くだらな過ぎるのや、露骨な商売主義的なのは却下すべし!


日にちに関してもそうだけど、日本はヤケに数字に関するゴロ合わせが好きだ。

店の電話番号とかに関しても。

あとは縁起とか。ラッキーセブンや末広がりとか。


「326」と書いて「ミツル」と読ませるイラストレーターもいたな。

2人組歌手の19(ジュ-ク)のジャケットとか書いてた人。


「326」で「みつる」か・・・

じゃあ、「約326」だったら読み方は・・・

いや、下らなすぎるから割愛 (爆)


あと、ちょっと観点ずれるかもしれんけど、もひとつ数字に関する忠告。

「ジューンブライド」ってあるじゃないすか。

6月の花嫁っていうか、6月に結婚すると縁起イイってやつ。


これ読んでる人で、もしジューンブライドに憧れて6月に結婚式する予定があるとか、

過去に6月で結婚したとかって言う人がいたら読まないでください。

悪意は全くないけど気分害するかも・・・


ジューンブライドってもともと外国の言い伝えらしいんすよ。

で、その発祥の国での6月っていうのは、日本でいう4月。

つまり、春でいい具合に温かくて、式の参加者も礼服でちょうどよくて、天気も快晴の場合が

多いから、ジューン(6月)がベストという意味合いもあるらしいんです。諸説あるけど。


でも、日本人は「6月」という数字が縁起イイって勘違いしちゃってる場合が多いらしくて

発祥国での6月は先述のとおり素晴らしい天気が多い春なんだけど、日本の6月って

梅雨ド真ん中なんすよ。


だから天気も雨の場合が多くて、、温度も湿気も高いからスーツやドレスだと蒸し暑い。

結婚する本人達には幸せ絶頂お披露目舞台だからいいいかもしれんけど、実は参加者に

とってはちょっとメイワクだったりする。ムシムシジメジメで(笑)


そんなことがあるんで、単純に初めて出会ったのが6月だったからとか、

新郎新婦の両方、もしくはどちらかか6月誕生日だからとかの意味で6月に結婚するのは

いいけど、少なくても「ジューンブライド」という言葉の「6」に惹かれて6月に結婚するのは

やめましょう(笑)


もしやるなら、披露宴参加者の飛行機代を新郎新婦代持ちで梅雨シーズンでない

イイ具合の気候の国で式を挙げるか、もしくは国内でいいけどタンクトップ参加OKかの

どちらかでお願いします。

「新加勢大周ファンの集い」みたいな風景になりそうだね。