過去に「坂」とか「階段」とか「ダム」とかについてのネタをやってきたけど、
その流れで今回もタモリ倶楽部的ブログどす。
時間と旅費さえあるならば、18切符や乗り放題チケットで日本全国の秘境駅を
電車で降りて回りたい。
今は色んなマニア向けの写真集がたくさん出版されてて、秘境駅に関する写真集も
出てるのは知っていたが、やはり写真のみの本でなく‘読みモノ’の本も出版されていた。
以前読んだのだが、なかなかイイ着眼点と臨場感。
- 秘境駅へ行こう! (小学館文庫)/小学館
- ¥500
- Amazon.co.jp
「秘境」を辞書で調べると
『外部の人が足を踏み入れたことがほとんどなく、どのようなことろか世間に知られてない土地』
とのこと。
ある意味、とても深いところにあり、俗化されていないエリアということだ。
まるで、真意と哲学があるオレのココロの奥底みたいな場所だな(爆)
ちょっとやそっとの動きや価値観では入りこめん!
おそるべし『秘境』
デッカイ犬みたいな像があるのは、のび太と大『魔境』
著者の人は秘境駅のHPももってるのよ。
やはり首都圏近郊では少ないようね。
唯一オレの行ったコト(降りたこと)ある駅がランクインしてた。
吾妻線の「祖母島駅」
どちらかと言えば秘境駅というより無人駅。
こん時は「駅目的」ではなく根古屋城温泉というところへ徒歩で向かうために
下車したのだが、なかなか素晴らしい駅であった。改札も駅員も存在しない。
こういう駅を降りてまわれる時間があれば、それ以上の贅沢はないだろう。
おそらく、今、オレがまわりの人間に「秘境駅や無人駅を降りてまわらない?」と誘ったら
大多数が「行ってどうすんの?何もないし面白くないじゃん」と返す気がする。
でも、ある程度の人生を生きてきて、「苦」という駅や「楽」という駅を通過してきて
感受性を身につけてきた人ならわかるはず。
「何もない場所だからこそ、そこに『何か』があることを…」
この意味もなんとなくでもわかってくれる人はわかってくれると思うが、
バカにする人は相手にしたくない。
最近は行っていないが、ひとり旅でローカル線にゆられていて途中の無人駅やボロ駅で
停車した時に、同じく1人旅っぽい若い人がでかいカメラぶら下げて、その駅で下車して
そのあと、すぐカメラ構えたりしてるとなんか嬉しい。
完全にそういう駅を撮影してまわる目的の旅行だと思うし。
しかしなあ…
前にも似たようなこと書いた気がするけど、人間て生物はホント不思議というか
矛盾が多いものよのう。
いつの時代も自然は素晴らしいとか、懐かしい日本の風景はいいとか言ったり、
連Qとかにはそういう場所に出向いて感動するのに、その反面、土地に隙間や空き地が
出来ればドンドン高層ビルやレジャー施設をオッ建てて行くのだから。
黒電話やファミコンとか見ると懐かしがったりレトロで良いとか言うのに、
最新のケータイやゲームが出荷すると、ここぞとばかり行列に並ぶ。
ま、それはそれで別に否定はせんけど。
オレも秘境駅やレトロ品やボロ宿はイイというけど、最新機器とかオシャレ施設には
それほど関心ない。
別に六本木ヒルズが全焼しようが、スカイツリーがポキッと折れよいが1㎜も悲しくはないしね。
機械とかも極力アナログのほうがいいな。単純だし。
会社から通信用備品として糸電話を支給されたらシッカリと使う。
それは嘘。会社出て10歩くらい歩いたらプツって糸張って切れそうだしな。
ITとかバイオテクノロジーなんてク○喰らえじゃ。
蛇足だが、町田康が『胸を大きくする豊胸技術』を皮肉って「パイオツテクノロジー」と言ってたな。
ホントに蛇足だ…。どーでもいいわ…。
でもね。
たしかにこういう駅って心から素晴らしいと思うんだけど、駅によっては近くに住んでる
人もいるワケだから、簡単に「秘境駅」っていう言い方すんのももしかしたら失礼になっちゃう
かもしんない。もちろん、こっちは褒め言葉の意味で言ってはいるのだが。
何年も前に前の会社で、数名で東京から北海道の支社に出張に行ったことがあった。
ずっげえ寒かったんだけど、それぞれ久々の北海道、人によっては初めてということも
あり、みんな北海道の雰囲気に感動。
みんなして北海道支社の上司に
「北海道って雪が多くて風情あっていいですよね!」とか
「雪景色がみれるなんていいですね!」
と言ってたら、その上司が
「あのな!外から来た人、みんなそう言うけどさ!
いくらずっと北海道に住んでるって言ったって、慣れないもんは慣れないんだよ!
北海道民は皆、雪に慣れてるって思われてるかもしれないけど、
寒いもんは寒いし、移動すんのも大変なんだよ!
だから気軽に「いいねいいね」って言われるのすごくムカつくんだよ!」
と、なかば冗談ではあるがお怒りになられていた。
でも、まあその怒りは御尤もだ (笑)