道志川温泉 紅椿の湯 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

例によって最近いったワケではない。

ここんところ温泉にもスパ銭にも行けないからほとんど「温泉記事」を

書いていなかったこともあり、過去の訪問記録をホジホジとホジクリかえしてでも

ここらでまた1回くらいやっておかないと思ったからやる。

取扱テーマのひとつに「温泉」て公約してるしGW突入近くだからというのもあるし。

ただ「温泉ネタ」と「ラーメンネタ」はいまいち反応良くないのだが…。


ずーっと前に1度行って、今思い返してみるとけっこうヨカッタなと思い、

また行ってみたくなった温泉。


道志川温泉 『紅椿の湯』

山梨県南都留郡道志村小椿3888番地

詳しくはココ


昭和80年代クロニクル-紅椿
※ 画像はパンフレットから拝借。

所在地は道志村。

東京・神奈川の人間だったら高校3年か卒業したあたりで免許取り立ての時代、

仲間どもと深夜にドライブいく定番の山道。


でもオレがこの温泉に行ったのは大学出たあと。

バイト先の同僚のMさんに誘われてMさんの車でよくドライブしてた時に

連れてってもらった。


Mさんは当時から温泉大好きであったが当時のオレは実家暮らしであり

「フン!なんでわざわざ遠出してカネ払って風呂にはいらにゃならんのだ」

とクソ生意気に息巻いていた「湯舟」のありがたさがワカラン愚か者の部分があり、

今やユニットバスと同棲をして数年、内縁の風呂の権利が発生してしまう現状で

考えると、この「紅椿の湯」はかなり良い風呂であり、あの時もっと満喫しておけば

ヨカッタと今にして後悔するも然り。まさか数年後温泉好きになるとは思わなかった。


だが、そう思いつつも2人してなかに入るとそれなりの雰囲気カモカモであった。

木の感じや売店、休憩所のカンジが旅館みたいで良い。


そう、この温泉施設は「宿泊」も出来るのである。

1泊朝食付き5000円~

日帰り3時間1000円


このシステムと価格設定は多分斬新なのではないか?どうか?

プチ温泉旅行気分でちょっと泊まりに行きたくならないこともない。

あくまでも本格的な湯治に行くにはタイム&マネーがないからというバーチャル感覚に於いて。


ただしアルコール持ち込み不可なので現場でアルコールを買うとおそらく、まあ、

1缶1瓶数百円から壱千円はするであろうと思われるので酒飲みの人間の場合

酒代の追加追加で結果、地方の安宿と同じくらいの値段にはなってしまうだろう。

追加ドリンクや延長代で一気にパアンと料金が跳ね上がるガールズバーと同じ論ナリ。


ここは「内風呂」もキレイなのだが「露天」の眺望とロケーションが見事に素晴らしかった。

日帰りをメインとする温泉施設ではなかなかである。


昭和80年代クロニクル-紅椿露天
※同じくパンフから拝借


山肌と渓谷が見渡せるのでキモチ良かった。

この風景が客室からも見えるのなら宿泊も魅かれる。


時間帯としては夕暮れくらいがベストだろうか。

是非もう一度入りに行きたい露天である。


連休や週末は日帰りも宿泊もそれなりに混んでるようである。

宿泊で行ったなら風呂にゆっくりつかって出たあとは部屋で窓辺でまったりと

風を浴びて涼みたい。


機会があったらまた行こうと思う。


オマケのエピソードになるが、この訪問時は山梨の温泉を2軒くらいハシゴして

夕方に帰るべく東京に向かった。

この時、乗せてもらっていたMさんの車がホロをかぶせたり外したり出来る俗にいう

オープンカーだったのだが、夕方まだ比較的暖かかったのでオープンで走っていた。


陽が落ちるにつれて段々冷え込んできたのだが、道路の車のながれもビュンビュンと

順調だったのでなかなか一旦車を停めてホロをかぶせる機会がなく、すこし走ったら

高速にのらなければならなかった。そこで

「次の赤信号で停まった時にパーっとホロをセットしちゃおう」

という話になったのだが・・・。


ここまでで勘のいい読者各位はもう展開が想像できたであろう。

ここにきてオレの天性の「運とタイミングの悪さ」の花が10分咲き一斉開花である。


記憶の限りではその提案が出てから高速の入り口まで、それなりの距離と時間、

そして信号機の数があったのに、そういう時に限って見事に


「NON STOP オール青信号!」


Mさんと2人で「ふだんは赤信号で捕まってばかりなのにこんなのありかよ!」

と話してるうちに停まれることなく高速の入口へ突入。


吹きすさぶ寒気と風の中、ホロ無しオープンで

高速道路マッハGO! GO! GO!


それはそれは正面から向かてくる強冷風が鼻の穴から入り脳天まで吹き抜けて

脳漿がシャーベットになるかと思うくらいであった。

だが当時はまだ互いにたしか20代。若気のいたりというモノはある意味、

鵺の鳴く夜と同じくらいに恐ろしいもので、高速のったばかりは寒くてヤバい状況に

なったと思ったが、寒さと高速上におけるスピードゆえに変にハイテンションに

なってきてしまい、

「もう、こんな状況でここまで来たら、思い切りトバして風と一体化しましょう!」

と言い合うような阿呆声明出来上がり。


若さの神経というのは素晴らしいしオソロしい…。

でもあの時のヤケクソになって寒波の中、高速を飛ばして風になったとはしゃいでいた

瞬間はなんか楽しかった。


ハイウェイ・・・時速100キロ・・・・大寒波・・・・風と一体化・・・・・


そうさ、体じゅうに冷たい風を受け一体化して

僕らはアノ日「風」になれたのさ・・・・


そう、風に・・・


風に・・・


風に・・・



・・・・

・・・・

・・・・



そしてボクは翌日 「風邪」になった(実話)


おあとがよろしくないようで。