昔は「スーパー銭湯」なんてそんな存在しなかったから近場の風呂に行くと言えば
「銭湯」が当たり前であった。
今はもう、アチコチにシャンプーとかが完備してるスーパー銭湯がありますからね。
『スーパー銭湯』よりもフツーの銭湯に行く人の割合なんてもはや、
『数パーセント』かもしんない。・・・ツカミはこんなもんでいいすか?
そんなこんなで街の銭湯も中々いい味があり減っていくのも寂しいので
たまには「銭湯」に行った。と、ゆーか以前からちょっと行ってみたかったとこだが。
『湯の森・深大湯』
調布市深大寺北町6-17-3
042‐482‐4652 詳しくはココ
この銭湯を知ったキッカケは少し前の雑誌で。
図書館やコンビニで読むことはあるが決して買うことはない「東京ウォーカー」
その中で芸人エレキコミックの片割れが銭湯とかを紹介するコーナーがあるのだが
それを見て、是非一回、小銭が入ったら行ってみようと思ったのだ。
料金も450円と妥当。営業が15時以降と変わっている。
銭湯は久々なんで気分出そうと南コーセツ先生みたく赤い手ぬぐいあったら
マフラーにして巻いていこうかと思ったが、赤い手ぬぐいなんて当然なく、
フツ―に赤いマフラーがあったからそのまんまそれを巻いていった。
ハッと気付くと真っ黒の冬仕様ジャケットに赤いマフラーというコーディネートに
なって自転車を漕いでいた・・・。
免亭になって代車でチャリ乗ってるライダー変身前の藤岡弘、か俺は・・。
40分くらい漕いで到着
この外観を観て頂きたい。
画像中央の上部、建物の最上階の中心部に『ゆ』と出てるのがおわかりだろうか。
ここは住居用マンションの3階、4階に銭湯と露天があるのだ。
下に住んでる人が風呂好きならなんともタマらん環境。
帰宅してスーツを脱いでカバンおいて露天やサウナに入りたくなったらすぐ上の階に
いけばいいのだ。
昔、「玄関開けたら2分でゴハン」というCMがあったが、まさに「玄関出たら2分で銭湯」
3階降りてフロントがあり、内湯もそのフロアにある。
銭湯だがマッサージ湯とかもある。サウナはプラス200円。
俺が行った時は「レモン風呂」という風呂を期間限定でやっていた。
内湯フロアの中に4階に続く階段あり、そこを上がると展望露天がある。
露天がある銭湯は珍しい。
そこが今回訪問のメインなんで階段上がって向かう。
4階の露天に続くドアがあるので空けて入るとなんか異様な雰囲気が・・・
広くない露天の湯船に先客男性4人が浸かってて、オレがドア開けた瞬間に
一斉に視線浴びたんすよ。
その男性4人同じグループだったんだけど全員、背中の肩から尻に掛けて
なんともアートでカラフルな和柄・・・・。
背中全面にこしらえてるんですよ・・・よーするに、あの・・その・・・
「Mステーションに冒頭だけ出て、スネて歌わず無断で帰っちゃったロシアの女の子
2人組」を背中にね・・・。
瞬間、しまった!と思ったが引き返すのもなんなんで、ゆっくり湯船に入って行ったら
親分らしき人が近くにいた若いヤツに「こっち来い!場所あけろ」と言ってくれて
場所を作ってくれた。
その人達も風呂から出る時とかはキチッと「前、失礼します!」とか言ってくれた。
前々から感じてることだが言葉使いとかだけに関して言えば全部が全部という
わけではないが、そういう人とか元ヤンとかのほうが礼儀正しい。縦社会で生きて
きてるから。逆に1流大学でてるボッチャンとかヘタに運だけでトントン出世していった
ヤツとかのほうが敬語の「け」の字も知らないヤツのほうが多い。
ぶっちゃけ現在はアノ条例とか出来てるから店とかやってる人は分かってた場合
入店させちゃいかんのかもしれんが、実際いくらゴツイとは言えフツ―の服着てたら
わからんからね。その人たちも最初脱衣所で見たとき分からんかった。
店もなかなか判断出来んやね。
そんな人達と20分くらい一緒に入ってました。
さて、風呂の話題に戻る。
ここは露天なんで柵の間に透明なところがありそこから景色が見える。
この画像ではわからんが中央には『富士山』が見える。
銭湯によくある壁の画ではなく、ホンモノの夕暮れの富士山。
これはキレイだった。ここのイチバンのウリがこれかな。
HP見てもらえればわかるが、この露天風呂も温泉宿の露天のような
雰囲気を味わえて長湯も楽しめる。
灯りが点ってからは更にムードUP。
露天を切り上げたら最後に再び内湯に浸かり
カラダを洗ってでることに。
〆にシャワーで流したあと、やけに石鹸のオチが悪くヌルヌルするなと思ったが
事前に調べた情報を思い出す。
この銭湯は「軟水」を使っていて、肌がヌルヌル、スベスベするのだ。
今でもそれを知らないお客サンから「石鹸のオチが悪い」とクレームが来るという。
それを思い出し、納得いったが、それにしてもヌルヌル度がスゴイ。
まるでウナギか油谷サンになった気分である。
脱衣所の貼り紙にも
「石鹸が流し足りないのではないから大丈夫です」と書いてある。
服をきてフロントロビーに出ると、来た時は気付かなかったが
受付の上のところに「もしもツアーズ参加者」の色紙がある。
おそらく「深大寺」の特集のときとかに来たんだろうな。
温泉ブームや岩盤美容ブームの中、
皆さんもたまには昭和気分に戻り、シャンプーや石鹸を持って
カタカタ鳴らしながら銭湯に出向いてみてはいかがでしょう。
ちなみに帰ってからの発泡酒とチューハイがいつもよりウマかった。