昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

バレンタインデーだった。

女性が愛を告白する日だが、色気のない人生を送っているオレには

まあ関係ない日だ。

 

ただ色っぽい話はないが、前に書いた25年越しの恋煩いが昨年10月から

溶けずに継続中で丸4カ月経ち、まさかの5か月目突入である。

4キロ体重落ちた原因はそれではないと思うけれど。

 

ずっと記事を読んできてくれている人には、もうだいたいばれていると

思うので書いてしまうが、25年越しの恋煩いの相手となるキャバクラ嬢は

「志穂」(源氏名)である。

きっかけとなった10月2日の記事はこちら

『思い出に残る3人のキャバクラ嬢』

 

情けないからこれについての話は今回で最後……にしたい。

 

厳密にいえば、付き合うには至っていなかったが、当時も1度めちゃくちゃホレて訳あって

冷めて、25年経ってオレの記憶のなかに急に現れて、また記憶の中の当時の彼女にホレた。

だから、同じ女性にたいして2度目の恋煩い。

25年越しでもあり、25年ぶりでもあるわけ。

医者から心を落ち着かせるための薬をもらったとも過去記事で書いたが

それも5錠すべて飲みきってしまった。

 

キャバクラ嬢を好きになったわけじゃない。

好きになったコがたまたまキャバクラ嬢だったということ。

だと自分に言い聞かせてた。

 

店で隣りについて話だけだったら、当時もたぶんホレるまでいっていなかっただろう。

オレみたいな冴えない男を彼女のほうからオールナイトデートに誘ってくれて、

歌舞伎町で始発まで一緒の時間を過ごしたのと、志穂が美人だったからホレてしまった。

ただ、それだけの話。

店外だけで会うのは彼女のメリットにもならないからそこはフェアに店にも行って

指名もした。店外で会うのも店で会うのも実に楽しい時間だった。

でも人間って不思議なもので、楽しすぎた時間って舞い上がってて、どんなこと話した

とか、何をしたとかほとんど憶えていない。ただひたすら楽しかったということだけが

印象に残っている。

あの時の感情が25年経って甦ってきてしまった。

 

オレという男は実に悲しい男で、先週も友人と呑むために新宿までいったんだけど、

街行くカップルの女性のほうの顔を見ては、当時の志穂と比べて、

「ああ、志穂のほうがいいオンナだな……」と思うと同時に、そんな志穂を横に

連れて夜の歌舞伎町を歩いていたオレもあのころはイケてたな……なんていう

想いに浸ったりしている。悲しい。実に悲しい。

女々しいとわかりながら、今は25年前、いや、年が明けたからもう26年前か。

志穂と2ショットで撮ったプリクラを見ながら当時を懐かしんで過ごしている。

 

 

さて、バレンタインデーの悲しい男の話といえばだが……。

 

オレが中学生くらいのときだっただろうか。

たしかTBSで、2月14日のバレンタインデーに「バレンタインに何かが起きる」という

ドラマを放送していたのだが、それが3話オムニバス方式で、3話のうち2話は恋愛ドラマ

だったのだが、1話が『恐怖の義理チョコ』というヒューマンホラードラマでそれだけ

ちょっと興味があったので観ていた。

あとからネットで調べたら脚本は「高校教師」や「ひとつ屋根の下」の野島伸司だった

ようだ。

これが当時けっこう恐かった。

 

OL役の主演は菊池桃子。

菊池桃子の働く会社の、冴えない独身上司役に片岡鶴太郎。

菊池桃子の彼氏役に中村繁之。

だった。

 

バレンタインデーに菊池桃子は会社が終わったあと。彼氏の中村繁之とデートをして、

用意したチョコレートを渡す予定だった。

 

だけど、中村繁之から「用事が入ったので会えなくなった」という連絡が入る。

 

チョコレートは渡す相手がいなくなった。

そこで菊池桃子はとくに深く考えることなく、彼氏に渡す予定だったチョコレートを

会社の上司である片岡鶴太郎に義理チョコとして「どうぞ」と渡す……のだが、

これが惨劇の始まりだった。

 

上司でありモテない片岡鶴太郎は、菊池桃子が自分のことが好きであると本気で

勘違いしてしまうのである。

 

当時はまだストーカーという言葉や概念がなかったが、いわゆるそれに変貌して

行く片岡鶴太郎。

 

あるときには菊池桃子の実家へ彼女の両親への挨拶に勝手にいってしまい、

菊池桃子を震撼させたりする。

 

耐えきれなくなった菊池桃子。

片岡鶴太郎にたいして

「やめてください。自分には彼氏もいるので!」というのだが、それにたいして

片岡鶴太郎は

「可哀想に。(彼氏に)無理やり付き合わされてるんだね……大丈夫、ボクが守ってあげるから」

と、もう、菊池桃子が彼氏の中村繁之に無理やり付き合わされていると信じている。

 

当時、中学生ながらにテレビを観ていて、片岡鶴太郎の狂気めいた演技がすごくて怖いなあと

感じたものだった。

 

で、こっから先は記憶がはっきりしないので書き変えられている可能性もあるけど、

たしかこんな流れだったような気がするという感じで書いてゆく。

 

ドラマの終盤で、主役の菊池桃子と彼氏役の中村繁之が一緒に、オフィスビルのようなところの

なかで、追ってくる片岡鶴太郎から逃げるというクライマックスがあった。

 

それで途中、彼氏の中村繁之と片岡鶴太郎がオフィスで闘うシーンがあったんだけれど、

そこで中村繁之が片岡鶴太郎にボコボコにされたうえ、片岡鶴太郎に手の指を鉛筆削りの

鉛筆を差し込む穴に入れられ、指を削られて絶叫するというシーンがあったのを強く

憶えている。あのシーンはトラウマだった。

 

彼氏を離れて、ひとりで片岡鶴太郎から逃げる菊池桃子。

手には武器としてゴルフクラブだったかな?パターだったかな?を持っている。

 

逃げるためにエレベーターに乗り込んで、ボタンを押すのだが……。

降下中、ある階でボタンが押せられて扉が開くことのきづく。

 

その階でボタンを押したのが、追ってきている片岡鶴太郎であると思い、

慄く菊池桃子。

 

やがて、その階につき、エレベーターの扉が開く……。

追ってきた片岡鶴太郎を撃退しようと、目を瞑ってエレベーターに乗ってきた

人物をゴルフクラブで滅多打ちにする菊池桃子。

 

しかし、目をあけた菊池桃子は驚く。

そこに倒れていたのは片岡鶴太郎ではなく、瀕死になりながらも菊池桃子を

心配してあとを追ってきた彼氏の中村繁之だった。

 

相手を確認せずに、自分の彼氏を殴り殺してしまった菊池桃子。

彼女は精神崩壊して、その場に倒れ込む。

 

そこに追ってきた片岡鶴太郎が現れて、そんな状態の菊池桃子を抱え上げ

光のなかをふたりで歩いて去っていった。

というようなセンセーショナルな演出だったような気がする。

 

もうずっと昔に観たドラマなんで、後半は微妙に違うかもしれない。

でも、とにかく印象に残ったトラウマドラマだった。

 

重ねていうが、本当に片岡鶴太郎の演技がすごいなと思った。

たまたま行き場の失ったバレンタインのチョコレートを義理だと思わず、本命だと

信じ,自分の愛に走る男……。

鶴太郎って、もともとお笑いだけど、たしかこのドラマで役者としての評価が

あがったとか聞いたような気もする。

 

バレンタインか。

これだけ社会やマスコミが騒いでいると、鶴太郎じゃないけど、たしかの義理で

勘違いしちゃう男もいるかもね。

だから、オレはこの風習、あまり好きじゃない。

 

今日も週末だからスーパーに買い出しにいってね。

カップ麺とかいろいろ買ったうえで、なんとなくちょっと甘いモノ(チョコレート)とか

も買いたくなったんだけど、レジの人に、

「あ、バレンタインデーだけどこの人誰からもチョコもらえないから自分で買ってる」

とか思われるんじゃないかと思って、買わなかった(笑)

考えすぎか。

 

 

食欲は落ちていない。

だけど先日スーパー銭湯で体重測ったら4キロ落ちていた。

何故だ?

まあ、ここ数年やや太って体重も増加していたので、痩せたのは

いいことだが。鬱がひどくなっているからその影響かもしれない。

 

サウナも久々に入った。混んでいたが気持ちよかった。

前まではサウナ入って、水風呂入ったあと、外気浴していなかったが

最近はするようにしている。

したほうが気持ちいい。

 

サウナに入るのは汗を流すためだが、健康のためではない。

帰宅してから吞むビールを旨くするためである。

サウナのあとの冷えたビールやストロングのレモンサワーは最高である。

昔、どっかで「空腹は最大の調味料」とか聞いたことがあるが、汗かきは

最高にビールやレモンサワーを旨くする。

 

オレはスポーツが苦手でとくになにもやっていないから、サウナくらい

しか汗をかくシーンがない。

 

ああ、でもひとつだけビールを旨くするためだけじゃなく、健康のためにも

やっていることがある。

ウォーキング。

とかいっても、とくに専用のウェアやシューズを持っているというわけでも

ないので、普段着で歩いているだけだから、どちらかといえば散歩寄りかも

しれない。

 

歩くのは昔から好きだ。

先月も高校時代の柔道部の仲間との飲み会にいったと記事で書いたが、

府中駅から会場となる店のある調布駅まで数駅、歩いていった。

所要時間1時間半。

同級生にこれをいうと、笑いながら「いつもすごいね」といわれるのだけど

すこし歩いて体を疲れさせてから吞むビールのほうが体にしみて旨い。

 

あと、呑みにいかない土曜日と日曜日の夕方も近所を歩いている。

40分コースと50分コースと60分コースをつくっており、毎回変えて歩いている。

 

そう、ウォーキングといえば、だいたいいつも観ている番組がある。

 

『ベスコングルメ』

TBS 毎週日曜日18時30分~

TVerでも配信。サイトはココ

 

全国で放送しているのだろうか。

そこはちょっと不明。

 

週替わりで麒麟の川島とオードリー春日がMCをつとめ、毎回ゲストを呼んで

数キロほどウォーキングをする番組である。

 

たくさん歩いて最後ベストコンディションになったところでゴールであるお店で

冷えたビールを一杯呑み、その店の名物を食べるというもの。

アサヒビールの1社提供。

 

正直、個人的にはなにが面白いって番組じゃないんだけど、日曜日の夕方に

なんとなく観てしまう。

 

オレ、テレビで芸能人が生ビールを美味しそうに呑むのを観るのがすごく好きなのだ。

麒麟川島はあまり興味ないけど、オードリー春日も好き。

だから、数キロ歩いたあとの春日が美味そうにジョッキを傾ける姿を見るのが好き。

 

そして、放送する時間帯もちょうどいい。

オレも日曜日の夕方1時間ほど歩きに出かけ、帰ってきて風呂に入ってでたころ

この「ベスコングルメ」が始まる。

自分も歩いてきて疲れを風呂で流したあと、ベスコングルメを観て、放送開始20分後

くらいに、画面のなかでゴールしたオードリー春日たちと一緒に合わせて、キンキンに

冷えたビールをグビグビやるのが美味さ倍増するのである。

やはり歩いたあとのビールは最高である。

 

でも、ああいうウォーキング番組って、出演して歩いているタレントも当然、ただ

歩くだけじゃなくて、うまくしゃべってないといけないから大変だと思うけど、

それよりも重い機材とか持って一緒に同じ距離歩くスタッフのほうが大変なんじゃないかと

いつも思う。

ただの道を歩くだけのロケならまだいい。

たまにタレントと一緒に富士山とか登るロケとかやっていると、カメラとかマイクとか

担いで一緒に登っているのかなあと思ったりする。

 

撮影クルーも大変だ。

オレは高校卒業後、ウッチャンナンチャンや出川哲朗やバカリズムが卒業した日本映画学校

(現・日本映画大学)を受けたけど落とされて、そこで映像関係への道(カメラやマイク)が断たれ

結果4年制大学へゆき、そこでは就職活動で番組製作会社を数々受けてADを目指したけど、

結局どこも受からず映像への道は完全に断たれ、出版の道へ進んだ。

 

あのとき結果、番組制作関係でカメラマンやADにはなれなかったけれど、ならなくてよかった

かもしれない。タフな仕事だ。オレには無理だったかもしれない。

子供のころから憧れたな。テレビや映画の世界。

別にミーハーな意味ではなくてラジオ番組でハガキ職人とかやっていたし、

実際自分にはクリエイティブな仕事が向いていると思っていた。

でもやはり厳しい世界で人の回転も激しいのかと思う。

前の職場でも以前は番組制作会社でADをやっていたけど、辞めてきたという後輩もいたし。

 

話は戻って『ベスコングルメ』

内容は地味だけど、何気に続きそうな番組である。

 

自分の生活に合わせて散歩しにゆき、帰ってきてから観て、出演者と同じタイミングで

ビール呑む。

これが日曜日夕方のルーティン。

 

ちなみにベスコングルメが終わったあとは2週に一回だけど同じTBSで

『バナナマンのせっかくグルメ』がやっていて、それも好き。

年齢のせいか若いころはあまり興味なかった酒呑み番組やグルメ番組が好きになって

きている。

海鮮料理とかやっていると、とくに美味そうに映るのだ。

 

 

 

1月は2回ほど呑み会があった。

ひとつめは第3週に高校時代の柔道部の新年会。

約1年ぶりの再会だったので楽しかった。

 

ふたつめは先日。

高校と大学のときの同級生のB君との呑み会。

今回は写真撮らなかったので画像は既出。昨年9月に会ったときのもの。

まあ、半袖着ているのでわかると思うが

 

 

場所は例によって立川の鳥貴族。

いつものパターンである。

 

B君とは4か月ぶりの再会。

前に過去のプリクラをひっぱりだしてみたら、いろんな人と

撮ったのがでてきたと書いたが。20代前半のころB君とふたりで

撮ったのもでてきたので、懐かしいから持って行った。

 

写真はふたりともまだ若かった。懐かしがってくれた。

2枚でてきたので、1枚はB君にプレゼント。

 

実はB君とは高校時代は1年のときクラスが同じというだけで

プライベートの付き合いはなかった。

だけど、卒業してから偶然同じ大学に入って、そこからプライベートでも

連絡ととりあい、たまに会うようになった。

 

そんなB君だが、ある意味思い出のひとりである。

 

20数年前、お互い初めてのもの同士で一緒に歌舞伎町のキャバクラへ

行った仲である。

 

今回会ったときも、懐かしさからそんな話をした。

 

あのときはまだふたりともキャバクラなんて行ったことなかった。

新宿で呑んでいてなんとなくオレのほうから、

「キャバクラって行ってみない?」

といったような気がする。

 

当時、無料案内所とか本とかにはなにも広告をだしていない無名の

キャバクラへ飛び込んだのだ。

今考えても、ぼったくりも多い歌舞伎町というデンジャーゾーンで

事前情報もなく、よくそんな思い切った行動ができたと思う。

 

鳥貴族で呑みながら、そんな話をした。

 

「あのときはB君とふたりでお互い始めてのもの同士でキャバクラにも

行ったよね」

 

といったら、B君が

 

「そう、『セシル』ね」

 

と答えた。

 

 

そうなのだ。

そのとき入ったキャバクラの名前が『セシル』

 

オレも名前憶えていたけれど、B君も憶えていたことに超びっくりした。

もう20数年前だぞ。

 

お互い盛り上がった。

 

「『セシル』、まだあるのかなあ?」

というB君。

残念ながらセシルはとっくにない。

オレも仕事でも遊びでも歌舞伎町回っていたからそれはしっている。

 

なんだかんだで初めてキャバクラいってみたくて、実際行ってみたものの

いざ、女の子がつくと緊張して巧くしゃべれなかった。

 

たいした話題も思いつかず、「好きな男性芸能人とか誰なの?」とか

差しさわりのない質問したら、女の子が「加藤晴彦」と答え、なんと返して

いいかわからなかったから、思わず「シブいね」と答えたら、女の子が

「別にシブくない」と、ちょっと機嫌を損ねたのを憶えている。

 

オレのキャバクラデビューだった「セシル」。

もう無くなっちゃったけど懐かしい。

 

セシルっていう名前はやはり浅香唯の曲「セシル」からとったのだろうか。

 

浅香唯といえばダントツで「CーGIRL」か「セシル」という人が多い。

ちなみに前にも書いたかもしれないが、オレの中では映画「スケバン刑事・風間三姉妹の逆襲」

の主題歌だった「BelieveAgain」が1番なのだが。

 

でもセシルもいい曲だ。

うちの父親も浅香唯のファンではないが、当時行った居酒屋で浅香唯のセシルが流れていて

気にいったので、一緒にいた人に「この曲誰の歌?」と訊いて、「浅香唯」と言われたようだ。7

後日、シングルのカセットテープを購入していた。

 

漫画家の小林よしのりもこの曲を聴いて泣いたと書いてた気がする。

 

しっかりと聴いてみると、歌詞が優しいのだな。

オレ、バラードってあまり得意じゃないけど、セシルが人気でたのはわかる気がする。

 

ああ、でも中学生のとき、浅香唯大好きだった。

カセットテープも持っていたし、名前が入ったシャープペンも持っていた気がする。

今考えると、名前が入っているだけでけっこうな値段するシャープペンなんて

何故買ったのかとも思うが。

 

浅香唯って昔も可愛かったけど、今のほうが可愛いかもしれない。

 

 

書くことがなかったのでスパン短いけど音楽ネタを書いておいた。

 

昨年は障害者手帳関連などの更新の年だった。

小池百合子都知事の仕事が遅いのか忙しいのか、通常、申請してから

3か月で新しい手帳などが揃って届くのに、7月に申請して、届いた

のがたしか12月のあたまだったような気がする。

結果届いたからいいのだけれど。

 

オレも健常者から障害者となり生きるようになって、早くも

数年が過ぎた。

 

相変わらず発達障害にたいする社会の理解が薄く、生きづらい時代を

生きているわけだ。

 

そう、発達障害って外見ではまったくわからない。

しゃべりもとくに普通だから、一般の人からみたら、ちょっと性格が

おかしいやつだと思われがちである。

でも、世の中に発達障害の人って実は多いのだ。

 

オレ自身がアスペルガー症候群だからわかるのだが、オレのまわりでも

明らかに発達障害、アスペルガー症候群だという人間がいる。

 

はっきりいって、身の回りの友人だけで「4人」いる。

4人もいるのか、あるいは4人しかいないのかわからないが、友人の総数に関して

いえば多い自信はあるので、割合的にいえば4人は決して多くはないといえる。

 

ぱっと浮かぶだけで4人なのだ。

くわしく細かく思い出していけば、たぶんもっといる。

 

しかも、この4人は全員、病院にいってアスペルガー症候群の診断を受けたわけではない。

診断を受けたわけではないが、おなじアスペルガー症候群のオレの目からその言動を見て

明らかにアスペルガー症候群だという判断である。

 

本人たちは、自分がアスペルガー症候群だと疑ってもいないだろう。

疑うどころか、「アスペルガー症候群」というものがあることすらしらないかもしれない。

この記事を読んでいることもないと思うが、もし読んでいても決して自分のことを

いわれているなんて思っていないと思う。

 

4人がアスペルガー症候群というものを知っているとして、オレが

「自分では気づいていないかもしれないけど、君はアスペだよ」

といったら、たぶん怒ると思う。

「オレは違うよ!」と。

まあ、そこで怒ることがアスペルガー症候群っぽいのだが。

 

いくら自分で気づいていないとはいえ、本人たちが別に生きづらさを感じていなかったり

仕事に支障がでていないのならば、病院にいって発達障害(アスペルガー症候群)の診断を

受けなくてもいいのかもしれないが、友人関係に関してはちょっと支障がでているじゃないかな

と思うことがある。下手すると人間性を誤解される言動をしているのじゃないかと。

友人として忠告すると

「君の場合は自分がアスペルガーだとちょっと自覚して、発言や行動を意識したほうが

いいよ」

 

オレもアスペルガーなので大学生のとき、友人からいわれた。

「ケンちゃんは自分の好きなことだけ楽しそうに話す」と。

だからオレもそれ以降、人と話すときは気をつけるようにしている。

 

4人全員じゃないが、友人にもその傾向が見られる。

 

アスペルガー症候群にも種類のようなものがあって、

簡単にいえば無害タイプと、ちょっと人を遠ざけるタイプ。

 

友人4人のうち、2人はその言動から人を遠ざけるタイプなので、オレとしては

病院で診断をうけてアスペだということをはっきりさせたうえで、誤解されそうな

発言をすることもあるということを周囲の人たちにしってもらったほうがいいの

ではないかと。

 

皆さんのまわりにもそんなアスペルガー症候群っぽい人はいないだろうか。

 

アスペルガー症候群は悪気はないのだが、ときにやはり誤解されるようなことを

したり、人を怒らせたり不快にさせたりすることがある。

だから周囲にはアスペルガー症候群であるということを十分知ってもらっておいた

ほうがいいと同時に、もちろん、自分自身がアスペルガー症候群であるという自覚を

持つことが大事である。

 

なんか前から思っていたんだけど、明らかにアスペルガー症候群なのに、自分でまったく

気づいていなくて、好きにやっている人が多すぎる気がするのだ。

それって本人たちも誤解されるから損をしていると思う。

たまにアスペルガー症候群っぽい人が、他人事のようにアスペルガー症候群の人について

語っているときもある。「あなたもそうだよ」と教えてあげたくなる。

 

発達障害というものにはまだまだ偏見が持たれているし、理解もされていない。

でも、まず最初に自分がそうかもしれない、と思うことが大事である。

 

 

 

 

 

 

このブログでも本のテーマでかなりの数の小説の紹介をしてきたし、

出版社でも働いていたくせに、実は20歳過ぎるまで小説というものを

ほとんど読んだことがなかった。

 

大学生になって、これから就職活動とかもあり、今まで読んだ本とかを

訊かれることもあるかと思い、ちょっとなにか読んでおいたほうがいいかと

20歳過ぎてはじめてかった小説が、この村上龍の「イン ザ・ミソスープ」だった。

最近は新しく本も読んでいないから、原点に戻ってその小説を今回紹介する。

といっても、当然かなり前の作品だが。

 

何て書かれていたかはもう憶えていないが、オビに書かれた文章と表紙の

不気味なイラストに惹かれて購入したと思った。

 

そのアメリカ人の顔は奇妙な肌に包まれていた。夜の性風俗案内を引き受けたケンジは

胸騒ぎを感じながらフランクと夜の新宿を行く。新聞連載中より大反響を起こした

読売文学賞受賞作。

(amazonより引用)

 

主人公は夜の新宿歌舞伎町で外国人向けに性風俗やキャバクラのガイドをやっている

ケンジ。

何度も書いているようにオレも20代のころ、夜よく歌舞伎町で遊んでいたことと

あと主人公の名前が同じ「ケンジ」であることから、作品を楽しめた。

 

結果として、のちにオレも歌舞伎町や池袋などの繁華街でキャバクラ相手に広告営業を

やることになるが、この本を買ったころの若いオレのなかでは既に

「繁華街に精通していることはカッコいい」

というイメージがあった。

 

なのでこの作品の主人公である新宿ガイドのケンジはとてもかっこよく映った。

オレも当時、遊びで歌舞伎町のキャバクラ数軒はいってちょっとの情報はしっていた

こともあり、「イン ザ・ミソスープ」のケンジに憧れ、紙製品を作っている会社で

働いている大学時代の同級生にお願いして、3000円くらいで「不夜城案内人 ケンジ」

と書いた名刺を100枚ほど作ってもらい、友人や知り合った人またはキャバクラ嬢とか

に配っていた。今考えると恥ずかしい。

でもそのくらい影響を受けた作品だった。

 

もう30年近く前に読んだ本なので細かいことは忘れてしまったが、新聞で連載されていた

作品にしてはけっこう過激な内容だったと思う。

 

ある日、ケンジのもとにフランクという外国人がガイドをしてくれとやってきて

夜の歌舞伎町を案内するのだが、たしかあるキャバクラに一緒にいったとき、

その店でフランクが女の子たちをみな殺してしまうのだ。

 

フランクにとって、殺人に理由はない。

幼児が迷子になるのと同じだ、と。

 

つい昨日だったか。

女性の遺体を自分の店(BAR)の壁の中に隠したまま通常営業していた経営者が逮捕

されたというニュースをテレビでやっていた。

事実は小説よりも奇なり。

この事件があったのは新宿ではないが、今もどこかの繁華街でそういう事件が実は

起きていてもおかしくない。

そういうカオスな可能性をもっとも秘めているのが新宿歌舞伎町である。

あそこは明け方歩いていて死体があってもおかしくないかもしれない。

 

人間関係もドロドロ渦巻いているので、この本のような殺人事件が発生しても

おかしくないのだ。

いや、そこに憎しみが存在しなくても、誰かが誰かを理由もなく殺していることが

あるかもしれない。それが歌舞伎町。

そんなこというと、歌舞伎町で店をやっている連盟の人に怒られるかもしれない。

 

でもその恐さやいかがわしさが歌舞伎町の魅力でもあった。

歌舞伎町を歩いていると、ここ数年はすっかり渋谷のような雰囲気のオシャレな

街になってしまったので、ひと昔前の歌舞伎町をしっている人間からすると

ちょっと寂しい。

 

歌舞伎町のガイドといえば、たしか今はもう帰化して日本人になったのかな。

中国出身の李小牧さんという人がいる。

日本に来て歌舞伎町の魅力に惚れ込んでそのまま歌舞伎町案内人をやっている

人だ。歌舞伎町にかんする本も数冊出していて、存在は映画化もされてオレは

映画館に観にいった。チューヤンが李さんを演じた「歌舞伎町案内人」。

一度歌舞伎町で遭遇して、ファンなので名刺交換してくださいといって名詞を

もらったことがある。

 

同じ夜の歌舞伎町をメインフィールドとして仕事する人間として、

「いつかこの人を越えたい」

なんて、馬鹿なことをあの頃は考えたりしていた。

 

話がオレの過去の仕事のことに脱線したが、とにかく村上龍の「イン ザ・ミソスープ」

は、めちゃくちゃ面白かった。

歌舞伎町に来たことがない人、知らない人でも楽しめる。

 

内容は大量殺人と過激なんだけど、歪んだ者には歪んだ者なりの哲学のようなものが

あるのだ。

それがタイトルにあるミソスープ(みそ汁)に帰結していたような気がした。

 

村上龍がちょうどこの作品を書き終えたころに、神戸須磨区の児童殺傷事件(酒鬼薔薇聖斗)

がおき、村上龍があとがきで「現実と作品の区別がつかなくなった」みたいなことを書いて

いたような気がする。

 

最近は残酷な事件とかも増えているから、まさに現実が小説を越えようとしているかも

しれない。

 

思い出であり、おススメでもある一冊。

機会があれば是非読んでいただきたい。