昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

 

 

大学のとき、K君という同級生がいた。

同級生だが、一度社会人を経験して辞めてから大学へきたので

歳は2つか3つ上だった。

 

そのK君はカラオケボックスでバイトをしていたようだった。

本当かどうかわからないがK君の話によると、ある日お客として

安室奈美恵が友人たちと来店したという。

バイト仲間の間では当然ザワザワしたようだ。

 

安室奈美恵様御一行はドリンクとかも頼んだらしいのだが、

彼女らが店をでたあと部屋を片付ける際、安室奈美恵の使用済みのストローが

男のバイト仲間の間で奪い合いになったとのエピソードを聞いた。

ウケ狙いの嘘エピソードかもしれないが、まあなんとも醜い争いである。

 

ストローが欲しい気持ちはまったく理解できないが、プライべートの

安室奈美恵をナマで見れたというのはちょっとトクした気分だったんだろうなと

思った。

 

そう、サービス業(とくに接客業)でバイトをしていると、お店に有名人が

やってくるということがないこともない。

 

オレも2部の大学生で昼間ガソリンスタンド(ESSO)でバイトしていたとき

有名人がお客さんでやってきたことがある。

 

ガソリンスタンドは立ち仕事。

お客さんがいない間でもフィールドに直立で並んで待機していなければならない。

オレの働いていたガソリンスタンドは今はもうないのだが、当時は甲州街道沿いに

あったので、車の通りは激しかった。

 

ある時、他のバイト仲間と社員の人と3人で立って待機していたら、1台の四角い大きな

車がグイーンと店に入ってきた。

ガソリンスタンドでバイトしていたくせにオレはあまり車に詳しくないのだが、

たしか、ランドローバー?ランドクルーザー?とかそんな車だった。

青色で大きくて車高が高くてピカピカしている。高級車だというのはわかった。

 

車が入ってきたのに一番はじめに気づいたのがオレだったので、社員の人に先に

行かせてはならないと思い、手を大きくあげて

「いらっしゃいませーー!」と叫び、オレが走って対応にいった。

 

車内には運転席と助手席に男性ふたりの影が見えた。

ポンプの前まで誘導して車をストップさせ一礼したら、マニュアル通りに運転席まで

かけよりこちらからドアをあけて「いらっしゃいませ!こんにちわ!」といった。

 

 

そのとき、運転席に座っていた男性の顔を見てびっくり。

 

『ええッ!!!! 玉置浩二じゃん!!!!(゚д゚)』

心の中でそう叫んだ。

そう、そこにいたのは間違いなく歌手の玉置浩二氏だった。

 

「ハイオク満タンねー」

玉置氏は軽快にオレにそういうと、高いところにある運転席から颯爽と飛び降りた。

『うわ、やばい。声もしゃべり方も思いきり本人じゃん……』(心の声)

 

当時ESSOではタイガープロカードという無料で入れる会員があり、

名前と連絡先を記入してもらいカードをつくるとその日からガソリン軽油安くなり、

また、お客1枚カードをつくるにつき、バイトにも100円のインセンティブがつくので

会員カードを持っていないお客さんにカード作成(入会)をすすめるのが決まりに

なっていた。

 

玉置浩二氏登場にまだ戸惑っているが、冷静を装い、

「あ、お客さま、タイガープロカードはお持ちですか? もしお持ちでなかったら

ちょっと用紙に記入していただければ無料ですぐ作れて本日からお安くなりますが」

といったら、

「あー、でもオレ、こっちのほうあんまり来ないからいいや」

と笑顔で返された。

実際タイガープロカードは1枚作ってもらえれば、日本全国どこのESSOでも共通して

使えるのだが、まあ有名人の人にたいして、名前や住所や電話番号を記入する紙をすすめるのも

気が引けたので、そこは「かしこまりました」と答えておいた。

 

いわれたとおり、車にハイオク注入を始めた。

玉置氏はガソリンスタンドの中にある休憩室に入り座ってスポーツ新聞を読みだした。

 

「Mさん! あのお客さん、玉置浩二ですよ……」

そのとき一緒に働いていた社員のМさんに、こっそりそう教えた。

 

「ええ? そんなことないだろ」

Mさんは信じていないようだ。

 

玉置氏がいる休憩室はガラス張りだ。

「今休憩室で座っているんで、ちょっと遠目でガラス越しに見てみてくださいよ」

 

オレにそう促されるとМさんはさりげなく休憩室のまわりを歩いて顔をのぞきにいった。

 

「ああ、似てるねえ」

戻ってきたМさんがそういった。

 

違う!!似てるんじゃない!本人なんだって!!

そのときもう一人いたバイト仲間にも同じようにいったが、見てきたあと

「たしかに似てますね」だと。

 

ダメだ。こんな近くにいるのに誰も信じていない。

オレは接客にいって、目の前で顔もみたし、声もしゃべり方も聞いたのだ!

助手席にいたキリリとした若い男性はきっとマネージャーだろう。

 

これね。信じてもらえない理由はきっと‘玉置浩二’だったから。

長渕剛か矢沢永吉だったら一発で信じてもらえてたと思う。

 

玉置浩二氏といえば、昔からバッタモン(そっくりさん)が多い。

知っている人は知っているセニョール玉置みたいな。

昭和の時代から素人出演のモノマネ番組には玉置浩二氏のそっくりさんが

たくさんでていた。

だから、オレが接客した玉置浩二氏らしき人も、Mさんやバイト仲間は

どうせ似ている人だろう、と思っていたのだと思う。

玉置浩二が府中にあるこんなガソリンスタンドに来るはずはない。と。

 

でも世に多い玉置浩二そっくりさんは、いわゆる昔の安全地帯時代の

玉置浩二氏のそっくりさんなのだ。

髪が長く、メイクしているころの玉置浩二氏。

だが、オレが接客した玉置浩二氏らしき人は、現在の玉置浩二氏である。

短髪で白髪まじりの玉置浩二氏。

すごくリアルだった。

 

ただ、顔と髪と声としゃべり方が同じというだけで、彼が玉置浩二氏で

あるという確信がなかった。

それだとそっくりさんだと思われてもしょうがない。

 

なにか確信できる証拠はないか?とオレは思った。

そうだ。

オレは観ていないが、当時、玉置氏主演でフジテレビで「コーチ」というドラマが

放送されていた。聞いた話だとそのドラマは川沿いが舞台で、オレの働いていた

ESSOも多摩川から近かった。

玉置氏はきっとその撮影ロケで多摩川に行く途中、ESSOにガソリンを入れによった

のだ。そう考えると辻褄が合う。

 

当時のガソリンスタンドといえば従業員はお客さんの車の窓を拭くのも仕事。

玉置氏の車の窓も当然拭く。

そのとき、車内にドラマの脚本でも放りだしていないかと、窓を拭きながら

車内を盗み見。

うーん、残念ながら脚本はもちろん、玉置氏を特定するモノはなかった。

 

そのとき、ふと閃いた。

「ちょっと車のナンバーを見てみよう」

 

窓を拭き終えたあと、さりげなく前方に回って、車のナンバーを確認。

 

見た瞬間、脳に電撃が走る。

北海道の『旭川』ナンバーだ。

 

東京の府中で北海道の旭川ナンバーのピカピカしたデカい高級車が走っている

可能性なんてあまりない。

そのときはまだ知らなかったが、妙な違和感をおぼえたオレはその日帰って

玉置浩二氏の出身地を手法は忘れたが調べた。

ドンピシャ! 玉置浩二氏の出身地は北海道の旭川だ。

 

自信が確信に変わった。

バイト仲間は誰も信じてくれなかったが、あのとき来たのは間違いなく

玉置浩二氏だった。

 

そう、さっきも書いたが、やはりあとになって考えたら、やはり玉置浩二氏は

あのときドラマ「コーチ」の撮影にゆく途中だったのだ。

今はなくなってしまったが、当時、多摩川沿いにボーリング場や焼肉レストランが

入っている「さくらサンリバー」というビルがあって、玉置氏はそこにゆく途中だった

らしい。バイト仲間がマネージャーらしき人に「サンリバーは近いですか?」と

訊かれたといっていた。

(今はたぶんもう乗っている車も変わっていると思う)

 

そのドラマ「コーチ」の主題歌だったのが、玉置浩二氏が歌う「田園」。

この前、つけっぱなしのテレビで音楽番組がやっていて、なんでも夏歌特集とかで

玉置浩二氏が「田園」を歌っている映像が流れてきて、なんとなく玉置氏がガソリンスタンドに

きたことを思い出したので綴ってみた。

 

「田園」、リリースされたのはバイトしていたときだから、オレが大学生のときだ・

この玉置浩二氏が7変化するPVは面白くて好きだった。

玉置浩二氏というと、昭和世代には安全地帯のイメージが強いと同時にラブソングの

イメージも強い。

 

でもこの「田園」はそれまでの玉置氏のラブソングのイメージと違い、一転して

励ましソングだなと思ったら、作詞が玉置氏の他に尾崎豊のプロデューサーとしても

有名な須藤晃だったようだ。納得。

なんとなく、ほのぼのとした気持ちになれる歌詞とメロディ。

 

「田園」、大学のときカラオケでも歌った記憶がある。

不思議なもので、玉置浩二とチャゲ&飛鳥はモノマネしないと歌いづらいのである。

でも気がつくと、「玉置浩二のモノマネ」ではなく、「玉置浩二のモノマネをするやつの

モノマネ」になっているのが、あるある。ルパン3世もそうだな。

 

まあとにかく、何度も書いているようにラブソングがあまり好きじゃないオレにとって

玉置浩二氏の一番好きな曲は「田園」かもしれない。

 

ちなみに府中のガソリンスタンドにはもうひとり芸能人の方が来ていた。

しってるだろうか。俳優の沼田爆さんという方。

2回ほど接客した。

TBSのドラマによく出ていた。長渕剛主演の「親子ゲーム」というドラマで

子役マリオの父親役をやっていた。

残念だが、ネットで調べてみたらついこの前、お亡くなりになられたらしい。

 

オレが今まで話したことある芸能人は3人。

この玉置浩二氏と沼田爆氏。

あとは就職活動してたとき、「東京JAP」という芸能事務所に面接にいったら

代表でDJの赤坂泰彦氏本人が直接出てきて、いろいろ話した(笑)

同じ府中出身ということで書類通過したのかな。

 

※今はいったん直ったので更新できましたが、またアメブロのパソコン画面が

おかしくなりがちなので、コメ返など遅れるかもしれません。

 

3連休の真ん中の10日日曜日は友人ふたりと呑み会だった。

場所は久々に中野にした。

これまでも何度か中野で呑んだことはあったとはいえ、中野に

特別詳しい人間がいたわけではないので、とりあえず集合時間だけ

16時半に決めて、店は当日歩きながら決めることにした。

 

連休だというのに、たまに来るときに比べて街を歩いている人が

少ない気がする。連休の真ん中だから皆どこかへ行っているのだろうか。

 

周辺を一通り15分ほど歩いて、一度前を通ったとき気になったお店に

決めた。「日本再生酒場」という店。

 

3人でテーブル席に座る。

まずは生ビール。

 

ジョッキがキンキンに冷えて凍っていて、泡もふんわり。

 

 

一番搾り。

夏はやはり冷えた生ビールが一番美味い。

ジョッキに「もつやき い志井」と書いてある。

入ったことはないが、調布に同じ名前の有名なもつやき屋があるのだが

関係あるのだろうか。気になった。

 

気になったといえば、ここの店名にある「再生」で思いだしたのだが、

この前の選挙のとき、都知事選で2位だと騒がれていた石丸伸二が

代表をしている党「再生の道」、テレビでまったく名前がでてこなかった

な。獲得議席たしか0だったんだと思う。

まあ、彼はあまり好きじゃなかったからいいのだけれど、都知事選のときの

あの人気はいったいなんだったのだろう。

 

まあ、居酒屋ではあまり政治の話はせず、ラーメン二郎の話をしていたら、

友人が二郎食べたくなったといった。

前の火曜の夜、地元にある「ラーメン英二」にいったばかりだったが、

酒が入っていることもあり、オレも二郎が食べたくなった。

 

すぐ近くに二郎系(インスパイア)があるのはわかっていたので、店をでて

3人で食べにゆくことにした。

 

『ラーメン豚山 中野店』

東京都中野区中野5-54-4

サイトはココ

 

 

豚山っていったことなかったけど、最近いろんなところで見かける。

家族で墓参りゆくとき、車で市ケ谷のほうを抜けてゆくのだけど、神保町にも

目立つところにあった。今勢いあるのかもしれない。

 

先客数組。カウンターのみ。

タッチパネル券売機式。

 

日本再生酒場で既にビール3、4杯と、ハイボール2杯呑んできたのであまり

ガッツリは食べられない。

「小でいいよね」

と友人たちと話す。

 

券売機みると、小とは別にミニというのもあって、そっちのほうが量が少ない

みたいなのでそっちにした。

 

すこしだけ待ったら並びで3席空いたので、そちらにどうぞと言われ着席。

 

二郎特有のルールはコール制。

ラーメンが提供される直前に、野菜やニンニクやアブラの量を訊かれる。

それぞれ段階があり、普通からマシ、マシマシみたいな感じで選べる。

とくに希望が無ければ「普通で」と答えればよい。

今回オレは「ニンニク、アブラ」で。

 

 

「ミニラーメン 豚2枚」 950円

 

 

麺の量は少なめの125g。

ふだん二郎系いったら、ちょっとガッツリ食べたいけど、呑んで食ったあとだから

安全策をとって、もっとも少ない125gにしておいた。

このひとつ上が200数十グラムだったのだけど、それはちょっと厳しそうだ。

このときは、腹パンパンになりたいというよりも、二郎ラーメンの味を楽しみたかったから

こんな感じでよかった。

 

ニンニクコールは4段階から選べて

「抜き」「少し(大さじ半杯)」「ニンニク(大さじ1杯)」「ニンニクマシマシ」

さっきも書いたとおり、今回は「ニンニク(大さじ1杯)」でコールした。

翌日人と会う予定もなかったので、やはりスタミナつけるためにもニンニクは摂取したい。

朝、口のなかがちょっとニンニク臭くなっている自分も好きだったりする。

 

あと、アブラも好きだ。

地元のラーメン英二にいったときも、必ずアブラはマシにする。

JUNKなモノを口にしている罪悪感がたまらない。

 

オレがよくいっている二郎系の店に比べると、麺は細目だった。

でもスープによく絡んでいる。

 

「豚山」系ははじめて行ったけど、美味かった。

呑んだあとに食べる二郎としてはちょうどいいかもしれない。

〆のラーメンは格別である。

 

やはり加齢とともに胃袋が小さくなってきているのだろう。

40代前半のころまでは、二郎行けば普通盛320gくらいに野菜マシマシで食べられた

けど、今はもう、野菜マシにしないただの320gでも苦しくなった。

なので、ここ最近は二郎系いっても、ミニラーメンのマシなしで済ませている。

 

一回食べても、またすぐに食べたくなるのが二郎の中毒性。

来週か再来週には、府中のラーメン英二と同じく月イチで通っている国分寺の

豚ラーメン大山に行こうと思う。

 

10年以上前、プレカリアート(貧困、低賃金労働、失業)の本を読んだ。

昔のことなので、記憶がちょっと違っている部分はあるかもしれないが

著書の人がいろんな人にインタビューしてて、そのうち一人のロスジェネの

人がいっていたことが今でも心に残っている。

 

30代の男性だが、‘今いちばん(日本で)希望することはなんですか?’

という質問に

「戦争がおこること」

と答えていた。

 

ある意味とてもわかる。

誤解しないで欲しい。オレはもちろん戦争には反対だ。

だが、ロスジェネ、就職氷河期世代として、心のどこかで、この日本で戦争が

おき、形あるものもないものもすべてが破壊され、「無」にならないだろうか、と

考えたりする。

世の中に対する絶望や、先の見えない自分の人生に対する絶望からくる願望である。

 

戦争がおきれば、そこには秩序もない。もちろん地位もない。

ただ単に破壊と暴力と殺戮が繰りかえされるだけである。

殺されるか殺されないかに立場や役職は関係ない。

すべての人間に平等に「生」か「死」かの2択がやってくる。

戦争というのはそういう皮肉なものなのである。

 

戦争が始まれば、正社員も無職も、エリートも貧困層も、独身も家庭持ちも

健常者も障碍者も、老いも若きも男も女も、なにもかも関係なく殺されるときは

殺されるのだ。

豪邸もプレハブ小屋もオフィスビルもすべて破壊される。

どんなに豪邸でも焼き払われればなくなる。

家がなければ社長もホームレスも同じ立場。

働く会社が焼き払われて仕事がなくなれば、正社員もニートも同じ立場。

 

いってみれば変な差別することなく、すべてを平等にリセットするのが戦争なのである。

インタビューで答えていた30代のロスジェネ男性は、その平等リセットを

いいたかったのだと思う。

 

その30代の男性は低賃金で働くフリーターだったと思うが、戦争で上司が死に

会社は破壊され、仕事そのものが無くなった世界になれば、もう正社員もバイトも

人間として同等だという考えだったのだろう。

そこではじめて他の人たちと対等になれたと感じることができるのだと思う。

 

家族持ちの男性が子供や妻を失ったことで、独身者はその人に並んだ気持ちになれる。

悲しいけど、人生や世の中に絶望している人間にとっては、それが現実という面は

いくらかあると思う。戦争とはまさに破壊によって世の中の人間の立場をすべて平等

にするリセットボタンの役割を果たしている。

 

と、ここまで書いたが最初に書いたとおりオレは戦争賛成者ではないので誤解しないで

ほしい。

オレがいいたかったのは、30代のロスジェネ男性が感じていたように、戦争が味方に

思えるほど、今の社会に渦巻いている差別や格差などがひどいということである。

 

ブログを書き始めてまだ読んでくれている人も1桁くらいだった時にも書いたが

もう一度書く。

 

「今が本当に平和だと思っていますか?」

 

7月あたまに友人のSさんと池袋で呑んだとき、Sさんがこういっていた。

「今、日本で年間3万人の人が自殺している。戦争で死ぬ人より多い人数だよ」

 

原爆が落ちなければ平和なのか?

銃弾が飛び交わなければ平和なのか?

 

年間3万人が命を絶っている今の日本は決して平和ではない。

極端な話、原爆が落ちる世界よりひどいかもしれない。

 

なかには安定した生活や、良きパートナーを手に入れて平和な人々もいるだろう。

でも亡くなった3万人にとっては、まさに原爆も銃弾もない戦時中を生きたような

ここちだったことだろうと心が痛い。

 

なにごともバランスが大事だ。

オレは共産主義者ではないので、昔は嫌いだったが資本主義は否定しない。

自営業や社長をやっている友人が数名いて、そのうちふたりくらいが

「やあ、やっぱり誰かに使われているほうがラクだよ」

といっていたのを聞いたし、書道家の武田双雲もサラリーマン時代に

会社を辞めたとき、翌日から事務用品の手配とかすべて自分でやらないと

いけなくなったから会社のありがたさがわかったと言っていたのをきいて

なんだかんだで誰か使ってくれる人がいる資本主義も大事は大事なのだなあと

思っている。

 

ただ、資本主義も競争も過度はいけない。

今の日本は過度になり、それが格差や貧困を生み出している気がする。

オレが高校生のとき、長渕剛が「お家へかえろう」という曲をだし、

そのなかで

『敗戦直後に生まれた40代は つまらねえ日本的資本主義をつくっちまった』

と歌っていた。

作家の三島由紀夫は演説で、『戦後の日本は資本主義にうつつを抜かし……』と

叫んだ。

 

日本はこのころから、いや、たぶんもっと前からなにも変わっていないのだろう。

 

秋葉原の歩行者天国で無差別殺人を犯した元死刑囚の加藤智大を生んだのも

そのへんとまったく無関係とはいえない。

 

これも昔ブログで書いたのだが、オレは日本はアメリカから「3つの爆弾」を投下

されたと思っている。

1つめが「リトルボーイ」

2つめが「ファットマン」

そして、3つめが目には見えない思想爆弾「エコノミックアニマル」

 

戦後、多くの人々が投下されたエコノミックアニマルから拡散した粒子を浴びて、

我を忘れて稼ぐことに必死になった。

自国の良さをすり替えられたのである。

長渕剛や三島由紀夫が嘆くのもわかる。

 

過度な競争や資本主義は貧困、格差、自殺者を生む。

日本はそれに気づいていないのか。

あるいは気づいているけど弱者は切り捨てで気づいていないふりを

しているのか。

 

日本はまだ平和ではない。

核のない新しいタイプの戦争中、もしくはまだ長い戦後を漂っている。

 

タイトルの意味に戻ろう。

「希望は戦争」というのが訴えたいことは、決して戦争賛美ではなく、

戦争が起きてすべてを破壊しリセットしてほしいと考える人がいるほど

今の世の中の現状はひどいということである。

多くの人がそれくらい追いつめられているのである。

 

戦争はひどい。

小学校のころ、担任の先生が家から教室にもってきた学級文庫で「はだしのゲン」

を途中まで読んだけど、やはり広島や長崎の悲劇を繰り返してはいけない。

 

でもそれはそれで別というよりかは、パラレルワールド的な感覚で平行して

オレの中で「ロストジェネレーション」「就職氷河期世代」「発達障害」として、

もう人生に疲れたので、

「日本で戦争がおきて、すべての人とオレの立場が同じにならないかな……」

と悲しいかな思うときがある。

 

今を平和と感じられる人は、心にも生活にも余裕がある人。羨ましい。

でも、同じ日本で貧困や格差やワーキングプアや差別に今も苦しんでいる人が

いることを忘れないでいただきたい。

 

追伸・

オレは発達障害で学習障害なので数字が覚えられない。

なので広島原爆の日と長崎原爆の日と終戦記念日を50歳にしてやっと覚えた。

広島8月6日はハム、長崎8月9日はハック、と覚えた。

トム・クルーズもそうだが、それくらい学習障害というのは深刻であり、

誤解や差別をされやすい。

世の中に学習障害に対する基本知識の改善を求む。

 

なんかわからないけど、パソコンでこのブログを開くとスマホ仕様の画面になったり

して操作ができなかったりするので、コメ返など遅れることがあるかもしれません。

台風こないじゃん!!

ニュースであれだけ今日は台風の影響で雨がふるって騒いでいたから

買物いけないと思って、昨日の夜たっぷり今日の酒や食べ物買ってきたのに!

思いきり晴れてやがる。

まあ、いいけど。

 

台風もこないけど、虫も網戸にやってこない。

前回の記事を書いたっきり。

暑いなか23時くらいまではエアコンつけないで網戸にして待っているのに

カナブンはもちろん、蛾すらやってこない。

なんか寂しい。夏の雰囲気を感じたいのに。

暑いから虫も外を飛ばず巣にこもっているのだろうか。

 

夏だから暑いのはしょうがないけれど、暑いなら暑いを楽しみたい。

暑いエリアにいった気分になりたい。バーチャルで。

 

数日前、近所の業務スーパーにいったら、タイのプレミアムビール、シンハービールが

大量に売っていた。

普段は置いてないので、輸入品を扱いだしたようだ。

決して安く売っているわけではなかったのだが、タイ旅行にいったときよく呑んでいた

ので部屋でタイ気分を味わおうと思い買ってきた。

 

そう、これを買ったとき、

そうだ!今週の土曜日は部屋で『暑いところにいった気分になろう祭り』を開催しようと

閃いた。

 

暑いところといえば国内では沖縄。

業務スーパーとは別のスーパーでオリオンビールも売っていたのでそこでも

1本購入。

 

そして、今夜がやってきた。

買ってきた暑い国のビールたちを呑むことに。

 

 

昔、友人からもらったオリオンビールロゴが入った大ジョッキで、

オリオン・ザ・ドラフトをぐびぐび呑む。

(ジョッキは呑みかけではない。ジョッキが大きいので全部ついでもフチまでいかない)

 

東京の沖縄料理専門店でオリオンビール呑むと600円くらいとられるが、スーパーで

缶ビールで買えば約200円で済む。合理的。

 

沖縄は暑いところなので、黒ビールのような粘着性がある濃いビールは売れないという。

なので、スッキリしたキレがあるビールが売れる。

それによりオリオンビールは他のビールと違い、2回濾してあるからサッパリしてる。

最近の日本の夏のようにクソ暑い日にはちょうどいい喉ごしだ。美味い。

そういえば東京・府中は群馬の桐生と並んで暑さがすごいと揃って大新聞にも書かれて

いたな。本当に暑いわ。

 

続いて、シンハービール。

タイでは人気のあるプレミアムビールだ。

タイは物価が安いので、旅行でいった時には同僚とかと昼も夜も店でこのシンハービールを

呑みまくっていた。

 

現地で呑むとものすごく安いのに、人気があるだけに日本で呑むとなると足元みられて

少ない容量でも値段が高くなるのがこのシンハービール。

業務スーパーでも1本税込みで230円くらいしたが、まあ、あまり日本の近所でおめに

かかれるビールでもないので、せっかくだから買ってきた。タイ旅行時の懐かしさもあって。

 

タイもまたものすごく暑いから、シンハービールも呑みやすい味つけにされている。

サッパリ系。

呑みながら目を閉じればそこはタイ……という気分になれるかと思ったが、あれ?シンハーって

こんなにボンヤリした味だったかな。

やはりシンハーは現地か、タイ料理専門店でタイ料理を食べながら呑むのがいいかもしれない。

でも、なんかシンハービールの缶のデザインとか雰囲気的に好きなんだよな。

 

沖縄も行きたいな。

中学生のときに家族旅行で1回いったきりで、それ以降いっていない。

あのころはまだ中学生だったから、ハブとマングースの戦いとかには興味あっても、

ひめゆりの塔とかにはあまり興味なかった。

オトナになって改めて沖縄にゆきたいと思う。

そして現地で美味いオリオンビールを呑みたい。

 

タイの熱帯夜、人で賑わう熱気ムンムンの夜市。

そこの軒先で呑む冷えたシンハービールもまた格別だった。

タイにもまた行きたい。

 

夏はビールが美味い。

アウトインドア派(家の外にでるのは好きだが行く先は居酒屋等屋内)のオレに

とって、夏の楽しみはビールくらいしかない。

それでもなにもないよりマシだろう。

 

明日の夜はJテレで、新潟長岡花火大会の中継があるので、それを見ながら

ビールを呑もうと思う。

テレビ東京で隅田川花火大会の中継を見ながらビールを呑んですごした。

今夜は近場の立川の昭和記念公園でも同時に花火大会が開催されていたようだが

いかなかった。

昭和記念公園の花火大会は過去に1、2回いったことがありずっと昔記事にも

書いたけど、まあ人が多いのと、公園内に入ってから観覧のメインとなる広場まで

けっこう歩くので疲れてしまう。

一緒に行く人でもいたら、打ち上げまでの待ち時間話したりして時間を

潰せるのだが、さすがにもうこの年でひとりでゆくのはつらいかと思い、

おとなしく家で隅田川花火大会の中継を観ることにした。

現場も人がすごかったのが伝わってきた。

 

さて、前回の記事で、夏の夜に網戸にとまりにくる虫が風情があって好きだと書いた。

それがたとえ蛾でも好きだけど、できればカナブンとかコガネムシが好きだと。

繰り返し書くと網戸の外側にとまっている虫を部屋の中から見るのが好きなのである。

 

そんなことを火曜日の夜記事に書いたら、まるでその記事を読んだかのような

タイミングで昨日の夜、小さい緑色のカナブンがとんで遊びにきた。

 

正確にいえば、いきなり網戸にとまったわけではなかった。

最初ガラス戸をあけたとき、勢いよく外からブーン!と飛んできてオレの部屋の

中に入ってきたのだ。

部屋の中でブンブン飛び回っては、壁にぶつかりコツッ!コツッ!と音を立てているので

困っていたのだがなかなか捕まえられず見失い、しょうがなく放っておいた。

ところがすこししたら壁にくっついているのを発見。

そうっと手を伸ばしたら確保成功。

 

ただオレとしては部屋の中で飛び回られたら困るけど、先日の記事でも書いたとおり

網戸の外側にくっついていてくれるぶんには嬉しいので、そっと網戸の外側にくっつける

ように逃した。

 

 

いい。実にいい。

これなんだよ、先日記事に書いたオレが求めていた夏の風景は。

(どっかに飛んでいきにくくするために外側の雨戸を被せるように閉めた)

 

カナブンはけっこうおとなしいようで、ここにくっつけたら1時間くらい

動かなかった。

 

網戸の外にいるカナブン観察を肴にストロングゼロのダブルレモンを

ちびちび呑んだ。

なんだか、たとえ小さくても、自分のそばにもうひとつ生命体があると

思うとこころなしか、生活がやや賑やかになったような気がする。

 

テレビもつけていたんだけど、どうしても気持ちが網戸のカナブンに

いってしまった。

 

上手く撮れなかったから画像は消去してしまったが、このあと1匹の

蛾もやってきて、1枚の網戸にカナブンと蛾の2つの生命体が一緒になると

いう真夏の夜の奇蹟も起きた。

やっぱりオレは夏の虫を感じるのが好きなようだ。

今回はとくに狙ったように緑色のカナブンがやってきてくれたのが嬉しかった。

 

そういえば数週間前はカメムシもきて、網戸にとまっていた。

クサいけどただ見るだけのぶんにはカメムシも嫌いではない。

 

カナブンはちょくちょく動きを気にしていたんだけど、2時間くらい経ったとき

気がついたら、どこかにいってしまっていた。ちょっと残念だった。

さようなら、カナブンくん。

 

まだ7月。8月になってもっと暑くなったらまたいろんな虫が網戸に遊びにくるだろう。

美しいものだけが日本の夏ではない。

普通の者は普通なりに、蛾のような醜い者は醜いなりに生きているし、またそれぞれに

日本の四季を生きる資格があるのだ。

(これを言うと穿っているといわれるのだが、しいて日本で四季を生きる醜い生き物が

あるとすればそれは人間かもしれない)

 

またカナブンこないだろうか。

カブトムシとかクワガタとかやってくればまさに国賓級なんだけど、それはないだろうな。

あと、さっきものすごい小さな丸い虫がとまっていたのだが、テントウムシかな。

テントウムシって夏の虫だっけ?

わからないけど、もうどっかにいってしまった。

 

クソ暑いのは嫌なんだけど、キンキンに冷えたビールと風情ある虫の存在があれば

これから夏を迎撃できそうだ。

 

7月ももう終わる。

みなさんに良い夏が来ますように。