思春期のお子さんをお持ちの方から

「子どもが反抗期に入っていて、なかなか大変です。反抗期の子どもとどう付き合ったらいいですか?」   

という相談、割と多く受けます。

 

 

我が家の娘たちは現在16歳ですが、これまで反抗期という反抗期がありませんでした。

 

 

でも、振り返れば、中学生の時は、会話が少なくなったり、返事をちゃんとしないとかブスっとしてるとかプリプリしたりとか、強く言い返してきたりした時期はありました。

 

 

ですが、私自身の反抗期がひどかったし、素行もあまり良くなかったので、

娘たちを見て、

「これっていわゆる反抗期なのかな?」

「あー言い返してきてる…怒ってる…かわいい♡」

ぐらいにしか思っていませんでした。

 

なので、感覚が少し違うかもしれませんが、私自身が子どもの時に感じていたことや様々な親子関係を見て思うこと、それから栄養アプローチについても書いてみたいと思います。

 

 

  子どもの栄養アプローチ

 

まずは栄養観点から。

 

反抗期は早い子だと小学生中学年から大体高学年、中学生がピークで高校生ぐらいまで続いたりしますかね。

 

このあたりの時期は、成長に伴うホルモンバランスの変化の影響で気持ちのアップダウンが大きくなる時期でもあります。

 

ただ、このホルモンバランスの変化も食事と栄養でコントロールできます。

 

感情を左右する脳の神経伝達物質の材料はたんぱく質で、たんぱく質不足は、情緒不安定になりやすいといわれています。

 

たんぱく質不足は、鉄や亜鉛などのミネラル不足に陥りやすく、この鉄や亜鉛不足が脳の神経伝達物質に影響を与え、

イライラ怒りっぽかったり、キレやすくなったり、攻撃的になったり、被害妄想が出たりクヨクヨしたりなどの症状が出やすくなるのですね。

 

思春期は成長期のピークでもあり、たくさんの栄養を必要としています。

 

それに加えて、激しいスポーツ、集中力が必要な勉強、女子なら更に生理もあり、相当なエネルギーを消費します。

 

そんな時期に、偏った食生活、朝ごはん抜き生活、ダイエットで食事抜き、甘いものやお菓子ばかりなどを続けていたら、

必然的に栄養が足りなくなって情緒不安定になったり、血糖値の乱高下で自律神経の乱れが起きたりして、反抗期症状がひどくなったり長引いたり、親子関係が悪化したりすることが考えられます。

 

 

成長の過程ではあるとしても、反抗期をこじらせないようにするには、ごはんをしっかり食べさせて、栄養をバランスよく補給することが重要かと思います。

 

 

  親の栄養アプローチ

 

子どもの栄養について考える一方で、親はどうでしょうか?

 

親が子どもに対して毎日毎日ガミガミうるさい、子どもの状況も理解せずに頭ごなしに否定してきたりされたら、子どももしゃべりたくなくなります。

 

ガミガミ、イライラ、キレやすい親も、たんぱく質が足りていない可能性が大きいです。

 

ほとんどの日本人は、そのヘルシー志向な食生活からたんぱく質が足りていないといわれています。

 

また、日本人女性の7〜8割割は鉄不足といわれていますよね。

 

お母さんも長年の生理や出産、育児、毎日の重労働で栄養が失われているので、たんぱく質をしっかり摂って、特に鉄や亜鉛の補給をすることをおすすめします。

 


私は昔から貧血体質だったので、若い時はキレやすかったし、人の好き嫌いが激しかったし、子どもが小さい頃は、かなりアップダウンが激しいママでした。

 

でも、栄養の勉強をして、とにかく足りていないたんぱく質を摂るようにして、ミネラル補給を意識するようにしたら、次第に性格が穏やかになってきて、だいぶ落ち着いてきました。

 

ガミガミ、イライラ、心配性などは、元々の性格ではないかもしれません。

 

 

ボーンブロススープで栄養補給

 

 

  子どもはいつも親を見ている

 

そして、もうひとつ私が思うのは、親が忙しすぎる、仕事ややりたいことに夢中で子どもと一緒に過ごしたり話をする時間が少ない。また、一緒にいる時も常にスマホをいじっている。SNSに夢中。子どもが話してるのに聞いていない。

 

これは多いんじゃないかなと思います。

 

年頃のお子さんだからもう干渉しなくていいよね、そんなに話さなくてもね、と思うかもしれないですが、本当は子どもたちはみんな話したかったりするんじゃないかなと思うんですよね。

 

思春期でもまだ子どもで、思春期だならこそ悩むこと、相談に乗ってもらいたいことはたくさんあります。

 

一番近くにいるメンターとして、話を聞いてあげて、いま伝えられることを伝えていますか?

 

 

 

スマホの中の知らない人ばかりを見るのではなく、遠くの目標ばかり見るのではなく、すぐそばにいる大切な人の顔を見て話を聞いてあげて、大丈夫だよ心配いらないよと伝え、リラックスする時間が持てたら、親子関係も円滑にいくように思います。

 

物理的な時間ではなく、あなたに関心を持っているよ愛情を持っているよというのが伝わるような精神的な繋がりがあれば大丈夫。

 

また、もし、過去に寂しい思いをずっとさせていたり、傷つけてしまったりして、それがわだかまりになっているなら(気づいているなら)、謝罪してみてはどうでしょう?

 

一方、子どもに傷つけられたことがあるなら、その時の気持ちを話し、互いに許してあげられたら一番いいですよね。

 

まだ話すタイミングでなければ、とにかく毎日ごはんをしっかり食べさせ、時期が来るのを待ちましょうか。

 

 

  楽しい親になる

 

それと、人や仕事の文句ばかり言っていないで、楽しいこと、面白いことを探して、みんなと共有したり、自分ひとりでも何かを楽しんだりしている親は魅力的ですよね。

 

楽しいことを考えたりするためには、やっぱり栄養が大切だなと思います。

 

しっかり食べていてエネルギーがあって、ポジティブで愛がある親に対して、子どもの反抗期は長引かないように思います。

 

子どもも親もまずはしっかり食べよう!

 

やはり、そこが一番大切ですね。

 

 

週末近所の神社のお祭りにて
 

 

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