今からもう、5年ほど前、マチュピチュへガイドで行った帰りの汽車ビスタドーム号の車内でのこと・・。
汽車に乗ったときからなんだか、車掌の男の子の視線を感じていた・・。
マチュピチュとクスコの間は4時間近い長旅だった・。
お手洗いに入って出てきた私を掴まえ(車掌はお手洗いと通路と反対側の控え室に待機している)、眼をキラキラ輝かせながら訊ねた・・。
「君の脚、スゴイねぇー。その太もも、ジムで鍛えているの?」
挨拶もなしに、なんて失礼なヤツ!
でも、仕事柄、鉄道関係の人間を無下に扱うわけにいかない。
ジムなんか私ぜんぜん行っていないわよ
「ウソ、その太ももでぇ?鍛えてるんでしょ?」
だから行っていないんですってば!!
彼は感動したように、さらに眼を輝かせて答えた。
「NATURAL!!(なちゅらる)」
当時、自分の体型がどう見えているかなんて全く関心がなく、自分を美しく見せようなんて私はバカにされたように感じた・・。
あの車掌がPerurailで働いていたのはほんのわずかな期間で。その後会わなくなったけど、そのときの女性車掌(今は関連会社に出向中)に先日ひさしぶりに出くわした。
「そうそう、覚えている?あの男の子。あんたのこと追っかけてたのよ。」
ああ、そういうこと、あったわよねぇ。ペルー人って太もも好きが多いって最近になってわかってきたけど、当時の純真だった私は恥ずかしい思いをしたのよ。
ジム通いを始めるはるかに前のこと・・。自分の体がどう見えているかなんて興味がなかったし、ペルー人がカラダに対してどのような興味を持っているかなんて気に留めたこともなかった・・。
太ももの大きさコンプレックスだった。私の太ももは生まれつきだ・・。
まあ、当時はよく歩いていたし、踊っていたし、そのおかげでそれなりに脚にボリュームがあったのかもしれない。
ただ当時の脂のたっぷり乗った、むっちりした丸い太ももってひょっとしたら、今の脂肪が減ってやや角ばってしまった脚よりもはるかに魅力的だったのかもしれない・・。
なんてことをふと考えるのだ・・。