愛用のヘッドフォン、HD25 1 ⅱのリケーブルがやっと完了した。
正直、まだかまだかと待ちくたびれた。
つなぎでゼンハイザーのイヤフォンMX375を購入したものの、音漏れがするせいか、結局、通勤時にほとんど使用しなかった。家で聴く分には文句ないが。
HD25 1 ⅱでなければだめだ。そんなことを思わせるほど、このヘッドフォンに惚れ込んでいた。
さて、このゼンハイザーHD25 1 ⅱ。この1台を5年ほど使用しており、リケーブルは今回で2回目である。前回は、昨年の秋に、Amazonで購入したものでリケーブルしたが、半年も経たずに断線した。
今回は、音と価格と耐久性とのバランスから色々検討した結果、個人でケーブル製作を請け負っている方に、音のイメージを伝えた上でお願いした。
低域の量感はそのままで、よりタイトにし、中広域を少しクリアに。
MOGAMI2944という線材を用いたが、これがまさにイメージにピッタリの音。
もともとDJモニターを用途に作られたヘッドフォン。ゼンハイザーの色を残しながら、よりモニターライクな音になり、ある意味音の鮮度、生々しさは格段にアップした。
この場合、「モニターライクな音」という表現は、とかく「色付けのない無味無臭な音」、即ち「つまらない音」をイメージしがちであるが、そこはゼンハイザー。なかなか魅力的なのだ。
通常のヘッドフォンの音は、ボーカルが前に出て、ドラム、ベースなどのリズム楽器は奥に引っ込むのが定位である。ところが、このヘッドフォンは、ドラム、ベースの音が、ボーカルと同位置か、前に出ているのだ。
まあ、完全にフラットではなく、特定の帯域を持ち上げたような「ドンシャリ」傾向にあるのだが、これは良い意味でのメリハリ感がある。
音場が狭いので、大編成のクラシック音楽には向かないが、ロックやジャズやポップスは、なかなか楽しい音で聴かせてくれる。
より生々しさを表現している今回のヘッドフォンであるが、弱点もある。
それは、録音に左右されることだ。とあるインディーズ系の音楽を聴いたが、演奏が安い打ち込み音源だったせいか、録音の粗が目立って楽しめなかった。
ここが、モニターライクなヘッドフォンのつらいところかも知れない。
ただひとつ言えるのは、HD25 1 ⅱは唯一無二のヘッドフォンであることだ。この音が気に入ったら、他のヘッドフォンに移れないと思う。逆に気に入らなければ、それだけのこと。
そんな訳で、聴く人を選ぶヘッドフォンである、とだけ言っておこう。
