濱嘉之さんの『警視庁公安部・片野坂彰 群狼の海域』を読みました。

 

 


警視庁公安部付の片野坂彰は、地方公務員への国際結婚斡旋に、ロシアンマフィアが絡んでいることを知る。
さらに調べを進めると、日本の防衛情報に関する事案が出てきた。
片野坂ら公安部長付特別捜査班の4人は、ロシアや中国との対決に備え、活動を始める。



「警視庁公安部・片野坂彰シリーズ」の4作目です。
同じ警視庁公安部を舞台にした「警視庁公安部・青山望シリーズ」が、国内で反社会的組織やチャイニーズマフィアなどを相手にしていたのに対し、このシリーズでは積極的に海外に出て行っているのが印象的です。

特に今回は、ヨーロッパに拠点を置いている白澤香葉子だけでなく、4人全員が海外へ出向いています。

最後の「決戦」は面白かったのですが、その後の”解説”が長かったのが少々減点かな。
濱嘉之さんらしくはあるものの、シンプルに終わってくれる方が私の好みです。

さて、この作品が刊行されたのが2022年。
次回作では当然ウクライナ問題に触れられるはず。
濱嘉之さんがどう斬るのか今から楽しみで仕方ありません。

 

 

 

 

 

 

過去の「濱嘉之」記事

 

 

 



過去の「警視庁公安部・片野坂彰」記事

 

 

 

 


にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村
coralの読書記録 - にほんブログ村