濱嘉之さんの『警視庁公安部・片野坂彰 国境の銃弾』を読みました。

 

 


韓国からの観光客で賑わう対馬の展望台で、観光客から少し離れたところで電話に耳を寄せていた3人の男が、1発の銃弾で銃殺された。
使用された銃弾は威力の高いファインセラミック製。
警視庁公安部特別捜査班の片野坂彰ら3人は、情報を求めて動き出す。



「警視庁公安部・片野坂彰シリーズ」の第1作です。
刊行が2019年と、ごく最近。
ここからシリーズが展開されていくので、ほぼリアルタイムの事件が扱われることになりそうで楽しみです。

警視庁公安部というと、同じ文春文庫から出ている「警視庁公安部・青山望シリーズ」との関連が気になるところですが、主要登場人物表には青山ら同期カルテットの名前も。
今回は名前が出てきた程度でしたが、これからどう絡んでくるかが楽しみです。

作品の内容は、やはりというかなんと言うか、韓国、北朝鮮、中国の話題が中心。
時事ネタを作品に取り込むのが相変わらず上手いです。
ただ、ちょっとマンネリ化している気もしないでもなくて、ちょっと変化をつけた作品も読んでみたいなぁと思うのですが、そちらは「院内刑事シリーズ」などで楽しめということでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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