湊かなえさんの『白ゆき姫殺人事件』を読みました。

 

 


雑木林の中で、化粧品会社の女性社員が刃物で十数ヶ所刺された上、灯油をかけて焼かれているのが見つかった。
『週間太陽』の記者・赤星は、独自取材を進め、同じオフィスで働く城野美姫が犯人であると確信。2人の周囲の人間から話を聞き、裏付け取材を行う。



体調があまり良くなかったときに読んだせいもあるのか、さっぱり面白さがわからない作品でした。

冒頭から、赤星の取材相手が、坦々とインタビューに答えていく様子が続きます。
しかも、赤星が何を聞いたかは書かれていないため、会話にもなっておらず、ただひたすらにインタビュー相手が話しているだけ。

巻末に添えられている資料も、コミュニティサイトでのやりとりが載せられているのですが、別に炎上しているわけでもなく、これって必要だったのかな?と…
『週間太陽』の記事の方は、赤星が取材の結果どういう結論に至ったかを知ることができますが、こちらも本文のインタビュー内容を読んでいれば想像できる範囲。

予想どおり、最後にどんでん返しが用意されているのですが、そちらも、「あそこに伏線が隠されていたのか!」とか、「なるほど、そうだったのか!」といった感動はなく、適当なところから真犯人を持ってきた感じで、真犯人がこの人である必然性が感じられませんでした。

映画化もされたようですが、残念ながら、私にはその良さが伝わってきませんでした…

 

 

 

 

 

 

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