伊坂幸太郎『ホワイトラビット』 | coralの読書記録

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伊坂幸太郎さんの『ホワイトラビット』を読みました。

 

 


誘拐をビジネスとしているグループの経理を担当している女性が、グループの金を別の口座に移してしまった。女性はどうやら、”オリオオリオ”にそそのかれたらしい。
そのグループに属する兎田孝則は、妻を人質に取られて、オリオオリオを見つけ出すように命じられるが、オリオオリオを追いかけて侵入した家に、立てこもることになってしまう。



伊坂幸太郎さんらしく、計算し尽くされたストーリーになっています。
話が二転三転四転…するのですが、比較的容易に着いて行くことができました。
ただ、「実は」「実は」「実は」の連続で、いい加減にしろ!と、叫びたくなるような、ならないような…

映像化すると、面白みが欠けてしまうのかもしれませんが、小説だからこそ味わえる面白さだと思います。

事件だけではなく、登場人物たちの生い立ちや、背後にある人間関係を上手く絡めているところが、伊坂幸太郎さんらしいなぁと思いました。
また、損な役回りというか、いつも貧乏くじを引いているような人物が出てくるのも、伊坂幸太郎さんらしいところ。

どこで何が起きたかを再確認するために、二度読みしても面白いかも知れませんね。

 

 

 

 

 

 

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