東野圭吾さんの『あなたが誰かを殺した』を読みました。

 



別荘地で男女6人が刺され、5人が死亡する連続殺傷事件が発生した。
次の夜、自首した無職の桧山大志が逮捕されたが、桧山は黙秘を貫き、事件の詳細は謎のままだった。
そこで、被害者の遺族らが集まり、検証会を行う。
夫を殺害された鷲尾春那の同行人として、休暇中の警視庁捜査一課の警部・加賀恭一郎が参加する。


『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』同様、犯人が名指しされる直前に作品が終わってしまうのかな?と思いきや、最後まで事件の詳細が明らかにされています。
「誰が、誰を殺したか?」を当てるのは相当難しそうだなと思いながら、気合いを入れて読んだのですが、ちょっと拍子抜け。
でも、複雑な事件の詳細が明らかになって、この方が良かったのかな?と思いました。

「加賀恭一郎シリーズ」らしく、派手さはないけど、パズルのピースを1つ1つはめていくような、地道だけど確実に前進していく安心感。
そして、最後まで息を抜けない緊張感がありました。

意表を突く真相が用意されているのですが、それがただ奇を衒っただけのものではなく、順当に推理していけば行き着く結果になっているところがさすがでした。

 

 

 

 

 

 

過去の「東野圭吾」記事

 

 

 



過去の「加賀恭一郎シリーズ」記事

 

 

 

 


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