ほとんどの作品を読んできたジェフリー・アーチャーの作品の中で、私が1番好きな作品がこの『誇りと復讐』です。

物語は、自動車修理工のダニーが雇い主の娘ベスへのプロポーズを成功させるところから始まります。ここにベスの兄でダニーの親友であるバーニーが加わり、パブで酒をのみ交わします。すると、近くのテーブルで酒を飲み交わしていた4人組の著名人、法廷弁護士のスペンサー、俳優のラリー、不動産屋のジェラルド、トビーが絡んできて喧嘩に発展。バーニーが殺されてしまいます。
しかし、逮捕されたのはダニー。法廷でも社会的地位のある4人組の証言が採用され、ダニー殺人罪で有罪となってしまいます。

22年の刑で収監されたダニーは、貴族の若者ニックと、巨漢の男ビッグ・アルと同房となります。
このニックが1度狂ったダニーの人生をもう1度ひっくり返すことになります。

逆転に次ぐ大逆転の物語なのですが、特に最後のシーンは何度読んでも面白いです。このシーンを読みたくて何度も読み直したほど。
専門用語やまどろっこしいやり取りがあっていつも眠くなる法廷シーンですが、ジェフリー・アーチャーのそれはいつも飽きずに楽しく読むことができます。

始めは冤罪事件に巻き込まれ、重っ苦しい話ですが、中盤以降は話の中に惹き込まれ、一気に読めてしまいます。
最後はスカッとしますので、興味を持たれた方はぜひ。

 

 

 

 



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