彼がまた韓国へ行った。
出発の4日前にいきなり「次の休みに韓国行く」と。
私はなんだか更に元気がなくなってしまった。
...韓国で、誰かと会うのかなあ。そんな事をまたぼんやりと考えては、メソメソと泣くだけだ。
彼に何言ったって、彼が「そうだよ。別の女と会ってるんだよ」なんて認めるわけないし
認めればそれはそれで大事だし....。
疑わしきは罰せず。明確な証拠でもない限りそんな事を言ってはいけないのだ。
でも、いったいいつまでこの気持ちを抱えて生きていくのか。
元気のない私に気づいた彼がどうしたどうしたとしつこく聞いてくる。
だから私は、もう伝わるかどうかとか効果があるかどうかは別として、ただ自分の思いを話してみようと思った。
「何も言わないで、ただ聞いてね。何も応えなくていいから。
私はね、あなたの携帯の中にある私に見られたくないようなデータを全て消してほしいの。
今、直ぐに全部とは言わない。 ただね。私の思いはね、私に見られちゃ困るようなものをね、消してほしいの。
そしていつか、何も心配しないで携帯見せてほしいの。
夫婦なのに隠し事してるのが嫌なの。
実はね、私があなたの横に来た時にあなたがサッと携帯隠す仕草とかね、
本当はすごく傷つくの。
ケンカになるのが嫌で黙ってたけど、あなたが携帯裏返して見えないようにする小さな動作にとっても嫌な気持ちになるの。」
私がそう言うと、彼はいつものように
「見られちゃ困るものなんて何にも入ってないよ」と明るく言う。
でも、じゃあ今見せられるの?の問いには
「それは...(苦笑)」だもん。
ほらね。
こーんなに嘘つき。
何が「何も入ってないよ」だ。
だから彼の言葉は信用できないんだ。
あんなに明るい声で嘘つける...。
でも、とりあえず、私の意見は述べた。
後は彼の問題だ。