Q 入試問題を複製して利用する場合、誰の許可を得ればよいのですか? | 著作権コンサルタントが伝えたいこと

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Q 入試問題を複製して利用する場合、誰の許可を得ればよいのですか?

 

A 一般的には、編集著作権者と、試験問題中の個々の著作権者の許可(許諾)が必要になります。

 

入試問題は、一般的に、全体として1つの著作物(編集著作物)として保護されるものと考えられるため、入試問題を全体的に複製利用する場合には、その試験問題の著作権者(編集著作権者)の許可を得る必要があります。また、入試問題の「素材」として選択配列されている「個々の問題」について、それ自体の創作性(著作物性)が認められる場合には、入試問題全体の著作権(編集著作権)とは別個独立の権利(著作権)が生じていますので、その場合には、個別に著作権が生じている問題の著作権者からも複製利用の許可を得ることが必要になります。この点、編集著作物としての保護は、その「編集物の部分を構成する著作物の著作者の権利に影響を及ぼさない」と規定されています(12条2項参照)。注意してください。

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